今朝は話に聞いたバスだった

今朝、いつものようにカバンと金庫などを持ってバスのところへ…　グルッと点検して、エンジンを掛けて、運賃箱に金庫を差し込んで…　運行支援システムの画面に自分が担当するコースの行路番号を入力…　「※※３…」　「ピッ！」　「はぁ？」　画面を戻して、最初からやり直し…　「※※３…」　「ピッ！」　「あぁ～　これか！　この前、運転士Ｐさんが言っていた“画面が勝手に後方カメラに切り替わるバス”は！」と、二度目で思い出した私である。

その時「これじゃ、永遠に入力できないではないか！」と思ったけれど、すぐに冷静になって「あぁ、後方カメラから画面に戻しても、入力した３までの数字は残っているんだ」と気が付いたので、「※※３」　「ピッ！」　画面を戻して「※５…」　「ピッ」　「ゲゲッ！　３だけじゃなくて５でも変わるのかぁ～」　もう一度、画面を戻して「※※！」と続きを入力…　めでたし、めでたし！　どうやら“３と５でアホになる”らしいのだが…　そんなタレントさん、いたよなぁ～　ハハハ…

その後、始業点呼を受けて…　お茶を飲んで、トイレへ行って…　バスに乗り込んで、いざ出撃…　すると、どこからか分からないけれど「ピィーーーー…」という音が聞こえてきたので、「ゲゲッ！　何かの警告音か！？　いや、それにしては音が小さいし、警告ランプは何一つ点灯していないし…　一体、何の音だろう？？？」と不安になりつつも、「ま、いっか。バスが古いから仕方がないよなぁ～」と自分に言い聞かせ、そのまま乗務を続けた。

エンジンを掛けてから走っている間、ずーーーーーっと「ピィーーーー…」という音が鳴り続けていたのだが、しばらくすると、気にならなくなっていた（自宅の居間の「ピッ…　ピッ…」という音も同じで、テレビを見ながら「そういえば、あの音は鳴り止んだのか！？」と思ったら、「ピッ…」と聞こえて「なんだ、私の耳に入っていなかっただけかぁ～」とガッカリ…　それを何度も繰り返している）。さて、終点・某所の直前…　路面の悪いところでバスが「ガタン！」となった瞬間、今度は「キュ～～～ッ！」という音が聞こえたので、私は心の中で「オマエはゴマちゃんか！」と突っ込み…　その古いバスに妙な愛着が湧いてしまったのだった…

お姉さんとお喋りする方法！？

先日、Ａ駅停で乗車客扱いを終えて発車しようとしたところ、ターミナル出入口の目の前にある交差点の信号が赤だったので、私は前扉を開けたまま待機…　すると、地下鉄の駅から上がってきたと思われる人たちが、後方から続々と走ってきたので、「ゲゲッ…　信号が変わる前に途切れてくれればいいんだけど…」と思った。

しばらくして、それまで青だった歩行者用信号が点滅を開始…　一人また一人と走って来るおばさん＆お婆さん…　私は「そろそろ信号が…　もう一人お婆さんが来て…　よし、ここで途切れた！　ん？　お姉さんが走って来とる！　う～む…　お姉さん一人だけならいいけれど、その後ろにも人影が…　そんなに何人も来られたらアウトだからなぁ～」と心を鬼にして発車…

その直後、左ミラーをチラッと見たら、お姉さんがバス停の時刻表を見ていたので…　素直に考えれば“次のバスの時刻を確認していた”のだろうが…　その時、これまでに聞かされてきた苦情の話が頭に浮かび、「ウソでも何でもいいから“バスが早発した”と営業所に電話を掛けたりするのかな？」と思っ…

あ、そうだ！　そういう時に“今、発車したバスの運転士は松井です。電話番号は…”というメモをバス停に置いておけば、お姉さんから私に直接電話が掛かってきて、いろいろとお喋りできるかもしれないなぁ～　ハハハ…（オマエは…　お姉さんと話せるなら苦情でも何でもいいのかよ！　でも、電話を掛けてくるのは…　その女性のお父さんか、怖いお兄さんだろうな。ハハハ…）

昨日のお姉さん、昨日の続き

昨日の朝、あるバス停で乗ったお姉さんが６００円を差し出しながら「土日切符ください」と言ったので、私は「えっ！？」と驚きながら、念のために曜日をチェック…　そして「今日は平日なので…」と答えかけたところ、お姉さんは「今日は２８日ですよねぇ？」と言ったのだった。

実は私も…　昔々「土日切符は８日も使える」と聞いた時に「へぇ～　８の日も使えるんだ」と、勝手に“１８日も２８日も使える”と思い込んでしまったことがあるのだ。だから私は、お姉さんに「とても他人とは思えません。いっそのこと結婚しましょう！」と…　言わない、言わない。「すいません、８日だけなんですよぉ～」と答えたのだった。

昨日の話のついでに、モニター採点シートの変更点の一つ“乗車口と降車口の扉開閉を同時に行ってはいけない”について…　「人間がやることなんだから、二つの扉をピッタリ同時に開閉するのは難しいよ～ん！　大抵１００分の何秒かはズレるよ～ん！」なんて言うと「それは屁理屈だ！」と言い返されるので置いといて…

今日の午後、「とりあえず、一度やってみよう」と思った私は、あるバス停で止まった時に中扉（降車口）だけを開けたのだが…　ほとんど同時に前扉（乗車口）も開けてしまった。なぜならば、バス停で待っていたお爺さんが瞬時に「なんで開けないんだ！？」という顔をしたからである。う～む…　困った…　運転士の操作ミスによる扉挟撃事故をなくしたいならば…　扉の開閉を“セルフサービス”にするしかないよなぁ～　ハハハ…

モニター採点シートの変更点

今月の運転士ミーティングでは、“新しいモニター採点シート”が配られ、いくつかの変更点が伝えられた。ミーティング終了後に、ある運転士さんが「前のトップの肝入りだった“左よし、車内よし、右よし”がなくなるんだね」と言っていたので、私は「へぇ～　噂は本当だったのかぁ～」と思った。以前、その項目について…　今のトップが「そんなこと言ってたら、バス停から発車できないでしょ」と言ったという噂が流れていたからである。

今のトップは、昨年末の特上司会議では「年末年始であろうと現場は休まず動いているのだから、そのつもりで…」と言っていたようだし、ちょっと前には「特上司会議をもっと生産性の高い会議にしたいので、特上司がもっと積極的に発言するべきである。現場の実情を本丸に知ってもらい、本丸は真剣に検討するように…」とも言っていたらしいので、過去のトップとはちょっと違うかも…

また、扉の安全操作という項目（８点）では、扉挟撃が発生したりすれば０点になるのは従来通りなのだが…　新たに“乗車口と降車口の扉開閉を同時に行った場合”も０点になるようだ。これは…　私も含め…　多くの運転士さんに“同時に開閉する癖”が付いていると思うので…　ついついやってしまうに違いない。実は私…　ちょっと前から、閉める時には１か所ずつやるようにしているのだが、開ける時には…　同時！　だって、その方が早いんだもん…

さらに、遅延時の対応という項目（６点）が追加されたのだが…　遅延案内の有無だけで判定されることになっていて、遅延そのものの有無については何も触れられておらず…　当然、バスが遅れていなければ６点だと思うのだが…　まさか「１秒でも遅れたら謝れ！」なんてクレーマーみたいな判定をするんじゃないだろうなぁ～　ハハハ…　ちなみに、新しいモニター採点シートで自己採点してみたところ…　５１点であった。ハハハ…（おいおい…　笑ってる場合かよ！）

渋滞の中で鬼になる！？

先日の朝、出撃前の休憩室で…　ある運転士さんから「松井さん、Ａ駅経由Ｂ駅行きですか？　××停付近の工事（舗装及びライン引き）による渋滞で遅れるかもしれませんね」と言われたので、私は「あぁ、そっか…　ずっと工事やっとるもんなぁ～　まぁ、９時前の二本はいいだろうけど…　その後の三本が引っ掛かるだろうなぁ～」と答えた。

まだ９時前の二本目、８時台のＡ駅経由Ｂ駅行き…　片側二車線の道路を順調に走っていたのだが、Ａ駅停よりも６つ手前のバス停付近から右車線の流れがいつもより悪いように感じた。時々“バス専用レーン（平日の朝７時～９時）”となっている左車線に、警察官モドキの仮装をしたおじさん（こらこら！）が立って「こっちはバス専用レーンだぞぉ～」とアピールしてくれていることがあり、それで流れが悪くなることはあるのだが…　そうではなかったので「事故渋滞かなぁ？」と思っていた。

５分以上遅れてＡ駅より３つ手前のバス停に到着…　そこで乗降客扱いをしている間に、“完全に流れが止まっている右車線”からバス専用レーンへ続々とマイカーが流れ込んで来て、“さっきまで空いていたバスの前方”がアッと言う間にマイカーで埋まってしまった。その後は“ブォ～ンと進んではストップ、ブォ～ンと進んではストップ”の繰り返し…　そして、Ａ駅より２つ手前のバス停に乗降客がいないことを確認しながらブォ～ンと…　その時、バス停の手前１５～１６ｍくらいのところを歩いているお爺さんに気が付いた。

私は「乗客の可能性もあるけど…　すでに８分も遅れているし…　バス停で止まっている間、また何台かのマイカーに割り込まれるから…　まぁ、ここはバスの本数も多いし…　乗客かどうか分からない人のために、これ以上バスを遅らせるわけにはいかないから…」と、心を鬼にして通過したのだった…　結局、渋滞の原因は“Ａ駅前の路上駐車トラック”で、積み荷（建築資材？）を下ろしているようだった。んにゃろ～　こんな所でこんな時間に…　「全通行車両に遅延損害金を払え」なんて言わないから…　綺麗なお姉さんを雇って“遅延お詫びティッシュ”でも配らせろ！　なんちゃって～