バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

今月は多かった…

2015年04月30日 17時35分44秒 | バス運転士
今月、ウチの営業所では事故や運行ミスが多かったようで… その原因はいろいろあると思うけれど… 私は“運転士の数を増やさず、乗務するコースの数を増やす”という会社の滅茶苦茶なヤリ方に対する不満と、そういうヤリ方に振り回される精神的および肉体的疲労… そこへ、季節の変わり目が重なったことが原因だと思っている。

実は、私も今月… この二週間は、特に変だった…(オマエが変なのは年中無休だろう!) 夜は家で平均5時間くらい寝て、昼は営業所で平均2時間くらい寝て… たとえ、ある夜の睡眠時間が少なかったとしても、これまでは昼寝をすればスッキリしていたのに… この二週間は、寝ても覚めても… いや、寝ても寝ても寝ても寝ても… 常に眠気&疲労感に襲われ(おまけに例のチクチク痛!)、スッキリした日がなかったのである。

例えば、降車ボタンが押されていないのに「ご乗車ありがとう~」と案内しながらバス停で止まろうとする(止まってしまう)ことは… まぁ、月に一回や二回は年中無休でやってしまうのだが… 今月は“1日に3回も!”やってしまった日があったりして… その他にも、細かいミスが多かったような気がする。

喋りの方も不安定で… 一昨日なんて、発車前の案内で「担当乗務員(じょうむいん)は~」と言うべきところで「担当用務員(ようむいん)は~」と言ってしまい… 自分で自分が可笑しくなった私は、笑いを堪えながら「マフイです」と名乗ってしまった。多分、誰も聞いていなかったと思うが…(おぉ~ そうだ! オマエは用務員向きの性格かもしれないなぁ~ って、どんな性格やねん? ハハハ…)

ミステリースポット・K!?

2015年04月29日 17時27分01秒 | バス運転士
今朝8時半頃、某港から営業所前ターミナルへ向かっている途中… K停で乗ったオバサンが「今日、バスの時刻が変わったの?」と言ったので、私は「今日は休日ですけど…」と答えた。すると、オバサンは「あぁ、休日ね… 8時頃から待っとったのに、全然バスが来んもんだから…」と言いながら助手席に座った。


そりゃまぁ~ 私もこの仕事に就いてからは“曜日感覚”がなくなってしまったので、自分が乗客になった場合「バスが来ん! おかしい!」と思うことがあるかもしれないけれど… 待っている30分間にあれこれ考えて「あっ!」と気が付くんじゃ…(いやいや、オマエの場合… あれこれ変な妄想ばかりして、一人で勝手に興奮しとるんじゃないのか? ハハハ…)


そういえば… 先月だったか、K停の一つ手前のバス停で時間調整停車をした後、K停に定刻(24分)で到着した時… 一人のオジイサンが怒ったような顔をして乗ってきて、時計や運転カードをジロジロと見ながら「このバスは25分じゃないのか! (時刻表が)新しくなったのか!」と怒鳴ったことがあった。


が、予想外の熱さに遭遇して逆に冷めてしまった私は、運転カードを見ながら冷静に「いえ、24分です」と答えた。すると今度は「これは23分じゃないのか!」と怒鳴ったので、私は「こうなると理解不能だなぁ~」と思いながら「いえ、24分です」と同じ台詞を機械的に繰り返したのだが… ひょっとすると、K停の辺りは“時空が歪んでいる”のかもしれないなぁ~(オマエの性格ほどじゃねぇよ!) 一度、専門家に調べてもらった方が…(オマエも医者に診てもらった方がいいんじゃないのか? ハハハ…)

ギリギリ、ギリギリ、メロメロ

2015年04月28日 18時20分10秒 | バス運転士
朝6時半頃… 私は運転カードに書いてある“出撃時刻”の3分くらい前に営業所を出て、回送で某駅に向かっていた。しばらくすると、営業所前ターミナル発・某駅行きのバスに追い付き… その後、片側二車線の道路に出たところで追い抜いた。


それでも、私が某駅に到着したのは発車時刻の2~3分前… 私は「この回送時間設定はギリギリだなぁ~」と思いながら、そのまま乗り場へ… ところが、待っていたのは生徒さん一人だけだった。驚いた私は「えっ!? 発車時刻、間違えてないよなぁ~ 本当に彼女以外は誰もいないのか?」と思いながら、キョロキョロと周囲を見回した。


その時、私が途中で追い抜いたバスが到着… すると、そのバスに乗って来たと思われる生徒さん二人が走ってきたのである。それは、見覚えのある顔… 先週、私がその某駅行きのバスを担当した時に“寝ていた”生徒さんだった。それはそうと、その乗り換えもギリギリだなぁ… いつか乗り遅れるぞぉ~!


また、その折り返しとなる☆☆駅ターミナルでは… 扉を閉めて、乗り場から離れて、グイッと左折して… 別の乗り場で乗車扱いをしているバスの右横に並んで信号待ちをしていたら… 右ミラーに“走って来るオバサン”の姿が映って「まさか!?」と思ったが、そのまま地下鉄の出入口の方へ行ったようだった。


そして「そろそろ信号が青に変わりそうだなぁ~」と思っていたら、これまた見覚えのある制服(多分、某駅近くの高校)を着た生徒さん二人が、左横のバスの陰から現れて前扉へ駆け寄ってきたのである。その動きのあどけなさ(多分、高校一年生)にオジサンはメロメロ… 迷うことなく扉を開け… 「ありがとうございますぅ~」と言われて撃沈したのだった。ニャハハ…

お悩み解決マジシャン!?

2015年04月27日 22時05分40秒 | バス運転士
朝の☆☆駅行き… あるバス停に時間通り到着したのはいいけれど、今月(今年度)から“部分的に運行時間を伸ばしてある”ので、私は「この先のバス停で時間調整停車をするのは、後続車に迷惑をかけることになるから… 信号一回、わざと遅らせようか… でも、それが裏目に出てハマるのも嫌だし… う~む…」と迷いながら乗車扱いをしていた。


その時、最後に乗った生徒さんが、リュックに結び付けてブラブラさせている“定期入れと思われるモノ”を右手で引き寄せ、運賃箱のICセンサーに二度三度とタッチさせたのだが無反応だった。多分、ICカードの入れ忘れ… そう、このICカードになってから券面を見せる必要がなくなったので、“中身が見えないケース”に入れている人も多く… こういうことが時々あるのだ。


そこで私は「あぁ~ 良かった。これで悩む必要がなくなった。前方の信号も赤に変わっちゃうし… お嬢さん、ゆっくりやってちょ~!」と思ったのだが、彼女がサッと左手を出して現金を投入したので、私は「なんで持っとるの!? もう発車しなきゃいかんのかぁ~???」と思った。しかし、彼女が投入したのは100円玉1枚だけ… その後、リュックの中から大きな財布を取り出して、10円玉1枚を投入したのだった…


それを見ていた私は「ありがとうござ… んなわきゃねぇだろ! まだ100円足りないじゃん!」と思った。すると、彼女は財布をリュックの中に戻し… 今度は制服の胸ポケットから100円玉1枚を取り出したのだった… 私は「あんたはマジシャンか!」と思うと同時に、次回は“黒のハイレグ姿”でお願いしたいと… ついでに長い耳を付けて…(それじゃ、バニーガールだろ!)

思い込み案内

2015年04月26日 21時37分01秒 | バス運転士
「ご乗車ありがとう~」と言いながら、あるバス停で止まろうとした時… 私は、降車ボタンが押されていないことに気が付いたけれど、「まぁ、ここならば誰か降りる可能性が高いし…」と思って、「~お確かめ下さい」と“バス停到着時の案内”を最後まで言い切った。

そして、前扉&中扉を同時に開けて、一人のお婆さんの乗車扱いをしたのだが… 車内はシ~ン… 約10名の乗客はピクリとも動かなかったので、私は「そうかぁ~ 誰も降りなかったかぁ~ 乗客は“この運転士、ボケとるのか?”と思ってるだろうなぁ~ ま、本当だから何も言えないけど…」と思いながら、両扉を閉めて発車した。

すると、その時! 車内後方から「あのっ! すいません! 降ります!」という声が聞こえたので、私はすぐにバスを止めて中扉を開けた。すると、一人の若い男性が「すいませ~ん」と言いながら降りて行ったのだった… なんなんだ一体!? さっき普通にバス停で降りてくれれば、私のボケた行動も“ファインプレー”に見えたものを…

それにしても、その男性は… 降車ボタンも押さず、バスが止まっても動かず、扉を開けても席を立たず… 一体、何をやっとったんだろうか… スマホに夢中? うっかりうたた寝? まさかの幽体離脱??? あるいは、急に降りる必要が… その後の予定を変更? 重要人物から電話? ひょっとして急にお腹の調子が… コンビニのトイレへ直行!? お大事に…