バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

孫が遊びに来て…

2014年07月31日 21時03分23秒 | バス運転士
朝9時半頃、そんな感じのお婆さんがお孫さん2人を連れて乗ってきて、自分のフリーパスを提示しながら「子供用の一日乗車券を2枚ください」と言ったので、私は一日乗車券と釣り銭の入ったカバンを手に取りながら「はぃ…」と返事を… を… を…

その時、例の“ドラ●もん”を思い出したので、「あっ… 終点の某駅まで行かれます? 売り切れてしまったので、駅で買ってもらえますか? すいません…」と、事前に用意しておいた台詞を言ったのだった…(この嘘ツキ運転士!) いや、時間の節約、時間の節約…

午後2時前、今度は3人のお孫さん(女の子2人、男の子1人)を連れたお婆さんが乗ってきた。すると、案の定… お婆さんは「あれ? 今、払うの? ごめんなさい、用意してなかった」と言いながら、カバンから財布を取り出そうとゴソゴソやり始めた。

それを見た男の子が千円札を出して「これで2人分…」と言ったので、私は「なんで?」と思った。すると、長女と思われる女の子が「私と○子はICカードを持ってるから…」と言ったので、私は「なるほど… でも、お孫さんがお婆さんの分も払うの!?」と思いながらも、男の子から千円札を受け取った。

しかし、お婆さんはカバンの中をゴソゴソやりながら「いいよ、私が払うで…」と言い、長女は「いいよいいよ、私と○子はカードがあるからぁ~」と言い、私は「どうすればいいの?」と困りながらも「ラッキー!」と思っていた。実は、順調に走ってきてしまったので、そのバス停で1分以上も待ち時間があったのだ。

さて、あ~だこ~だと言っているうちに、ようやくお婆さんが千円札を出して「これで全員…」と言ったので、私は「そりゃそうでしょう!」と思って、お婆さんの千円札から500円を頂戴したのだった。めでたしめでたし… みんな、楽しい夏休みを過ごせますように! 風邪ひくなよぉ~ 歯みがけよぉ~ 宿題やれよぉ~!(そういうオマエは、夏休みが終わってからやっとったがやぁ~!)


すべて運転士にスルーパス!

2014年07月30日 21時35分35秒 | バス運転士
相変わらず「バスに置いてかれた!」という苦情(言い掛かり)があるようで… 点呼では「バス停付近(おおよそ10m以内)に人が立っていたり歩いていたら、“自分の身を守るために”一度バス停で止まって扉を開けて様子を見るように!」と言われた。発車時刻ギリギリならばともかく… 何分も過ぎているのに、たまたま歩いている人がいただけで「止まって扉を開けて様子を見ろ」というのはどうなんだろう?

私も一人の客としてバスに乗ることがあるのだが… 発車時刻ギリギリ、または少し過ぎていた時は「ひょっとしてバスが来るかも!?」と気にしながら歩き、バスが見えたら「バスよりも先に行かなくては!」と思って急いでバス停へ向かう。それが普通だと思うのだが…

また、発車時刻を知らずにバス停へ向かって歩いていた時にバスが発車(または通過)してしまい、結果的に置いていかれたこともあるけれど… それは、発車時刻を調べていなかった自分が悪いのであって、バス(運転士)を責めるつもりはない。それが普通だと思うのだが…

「警察がこう言っているから~」「転回場の近隣住民がこう言っているから~」「乗客がこう言っているから~」「バス停付近の住民がこう言っているから~」「一般車のドライバーがこう言っているから~」「会社の上の方がこう言っているから~」「モニターがこう書いているから~」などなど… ほとんど運転士にスルーパス! 相変わらず“会社は運転士を守る気がない”ようだ。

昔からそういう雰囲気があったとはいえ、今ほど酷くはなかったと思う。それは… 時の流れがそうさせたのか、委託元の影響が強いのか… 時の流れと共に、完全弊社の営業所から半弊社の営業所へ転勤となってしまった私には判断ができない。

ま、いずれにせよ… これ以上ガタガタ言われたら、“人通りの多い場所にあるバス停”から発車できなくなって… 「現在、夜の7時を過ぎたところですが… ここ、市内中心部のバス停に、朝からずっと一台の路線バスが止まったまま動いていないということです!」とニュースになるにゃ~ ハハハ…


夏休みだ、ドラ●もん

2014年07月29日 23時37分03秒 | バス運転士
今日になって… 10日ほど前に発売開始された“夏休み期間限定の子供専用一日乗車券”に関する苦情が2件も入ったらしい。その乗車券は“土日切符と同じ価格(300円)で、8月末まで平日でも使える”というカードで、来月8日から劇場公開される“ドラ●もん”が印刷されている。

そのカードは、地下鉄の駅やバスの営業所などで販売されており、通常のカードのようにバス車内では販売していない。そのせいか、特に点呼で注意された記憶はなく、私もたまたま“車内広告”を見て知っていただけのことである。もっと言うと、販売しているはずの事務所にも「知らなかった」という人がいたくらいで…

さて、上司の話によると… 子供だけでバスに乗ってきて「一日乗車券ください」と言われたので、運転士さんは普通に“平日用子供一日乗車券430円”を販売した。ところが… “夏休み中はすべて300円のドラ●もんカード”だと思い込んでいた親が、子供の帰宅後に「高いカードを買わされた」と電話をしてきたとか…

だから「子供用一日乗車券が欲しいと言われたら、ドラ●もんのカードなのか普通のカードでいいのか聞いて、ドラ●もんの場合は駅で買ってもらうように案内して下さい」ということなのだが… みんながドラ●もんのカードを知っていれば話は早いけれど… 「えっ!? それは何ですか?」と聞かれたら、その場で説明をしなければならない。

そうなると、そこで余計な時間を費やすことになるので、8月末までの平日は、最初から「子供用一日乗車券は売り切れましたので、駅で買って下さい」と言うのが正解だろう。もっとも、私自身がドラ●もんで「夏休み限定カードォ~!」とか言いながら、お腹から出せればいいんだけど… なぜか“真っ黒”だったりしてね。ハハハ…


マニュアル式は疲れるなぁ~

2014年07月28日 20時51分21秒 | バス運転士
昔はオートマチック式のバス… というか、車なんてなかった。それが、いつの間にかオートマチック式の車が当たり前になり… バスも、完全弊社の営業所時代には乗ったことがなかったけれど、5年くらい前に半弊社の営業所へ転勤になって、そこで初めてオートマチック式のバスに乗った。

最初は「乗り慣れているマニュアル式のバスの方がいい」と思ったのだが、すぐに「やっぱりオートマチック式のバスの方が楽チンでいいや」と思うようになった。ただ、様々な理由(主にバスの減速)によって、“自分の考えていないタイミング”でギアが変わってしまうことがあり… そういう時は、バスがギクシャクした動きになってしまったりする。(一番ギクシャクしているのは運転士のオマエだろう!)

今の半弊社の営業所には約70台のバスがあり、だいたい4分の3がオートマチック式で、4分の1がマニュアル式のようだ。だから、普通に考えれば4日に一度マニュアル式のバスが回ってくる計算になるのだが… 先週は、3日連続でマニュアル式のバスが回ってきてしまった。

1日目は約9時間、2日目は約8時間半、3日目は約9時間半の勤務だった。4日目の前半に、ようやくオートマチック式のバスが回ってきたと思ったら… その日の後半は、再びマニュアル式のバスになってしまった。これだけマニュアル式のバスが続いたのは、久しぶりというか… 半弊社の営業所勤務になってから初めてかもしれない。よく覚えていないけど…

さすがに私も「疲れた」と感じたのだが… それは「手足を余計に動かすから」という理由ではなく… ボケ運転士の私は… 先日、ココにも書いた“エンストを回避しようとして、なぜか右手の親指を突き指をしてしまった話”からも分かるように… “エンスト恐怖症”に陥っているからである。だから、坂道であろうがなかろうが、発進時には“私の極細の神経”が切れそうになっていて… あぁ~ 可哀相な松井運転士…(電柱よりも太い神経しとる奴が何を言っとるかぁ~!)


綺麗なお姉さんは好きですか?

2014年07月27日 18時55分33秒 | バス運転士
朝7時台の某駅行き… お年寄りもいれば、子供もいる。遊びに行く人もいれば、仕事に行く人もいる。日曜日の朝は乗客がバラエティーに富んでいるので、平日の“機械化されたように動く通勤通学客”と違って、見ているだけで楽しい。ただ、「土日切符ください」「土日切符ください」があるので、バスは少しずつ遅れていった…


そんな中、あるバス停に1分何十秒遅れで到着、そこで乗った綺麗なお姉さん1号がICカードをタッチさせながら、私の顔を睨ん… いや、彼女にはそういうつもりはなかったと思うけれど、“証明写真を撮る時のような表情”だったので、そう見えてしまったのだ。そう、あの“美人特有の鋭い視線”には、少しだけ恐怖感を覚えたりして…(でも快感だったりして…)


以前、「会話をするでもなく、会釈をするでもなく… ただ運転士の顔をチラッと見るだけで行ってしまう人が、100人中5人くらいいるけれど、その理由が分からない(もちろん私は「ありがとうございます」と言っている)」というような話を書いた記憶があるのだが… 最近は、その割合がもうちょっと多くて100人中10~15人くらいいるような気がする。ひょっとして、私の顔にアホとかボケとか書いてあるのだろうか…(あるある!)


その折り返し、某駅発・某住宅地行きに乗ったのは2人だけだった。まずはジャージ姿のおばさんが、白い帽子をかぶっていたので… 「小学校か中学校の先生で、教え子たちが何かの大会に出るための引率だろうか?」と勝手な想像をしていたら… 本当に先生かどうかは分からないけれど、某学校の前のバス停で降りて行った。


もう1人の乗客、綺麗なお姉さん2号は… 右手にバッグを持っていたので、コンビニで買ったと思われる“フタ付きカップ飲料”とICカードを持っていた左手でそのままタッチ… 私が運賃箱の画面で確認後、すぐに彼女の顔を見たら、その口には一切れのサンドイッチがくわえられていた…


それを見た私は「あぁ、そんな… 私もお姉さんに食べられたぁ~い!」なんて思っ…(こらぁ~! また何をアホなこと考えとるんじゃ~! 子供が読んどるかもしれんのだぞぉ~! オマエなんか、ゴジラに食われる夢でも見とればいいんだわぁ~!)