喜多圭介のブログ

著作権を保持していますので、記載内容の全文を他に転用しないでください。

喜多圭介著『断崖に立つ女』

2008-04-18 04:22:32 | 自作小説(電子文庫本)
goo キーワードグラフ
(C) NTT Resonant Inc. All Rights Reserved.


『摩天崖――柳美里讃歌』 原稿500枚程度
作家柳美里(ゆ・みり)の文学に触れながらの投身自殺物語


『断崖に立つ女』 原稿480枚程度。B6書籍判。
【あらすじ】伊豆の弓ヶ浜で彫刻家として母娘の暮らしを支えてきた瑤子の店に、本宮という、京都の印刷会社の社長が、娘の姿と観音像を彫ってくれと頼みにきた。瑤子は本宮を観察するほどに彼に、越前岬から般若の能面を被って投身自殺した近藤の面影を見た。瑤子は一時期能面師近藤と同棲していた。
 近藤は瑤子を知る前に義姉との近親相姦の苦悩を抱えていた。このことで義姉は自殺、後追い自殺した近藤は手首を傷つけただけの未遂に終わった。
 本宮を知るにつけ、好みの酒の銘柄、能演会鑑賞、手首の白い傷痕と、まったく近藤と近似した重なりに瑤子は身震いするほどの怖気を覚えたが、同時に本宮の魅力に心身囚われていく。
 瑤子と本宮は娘の像を京都嵐山の神護寺に奉納したあと、桂川の水音の聞こえる宿で一夜を共にする。
 その本宮が隠岐の摩天崖から投身自殺することを、本宮を探偵のように観察していた娘の真美から告げられ、二人は慌ただしく羽田から隠岐に飛び立つ。
 能の原理、前シテ(現実)と後シテ(幻想)を交錯させて描く、作者渾身の男と女の物語。


【作品の経緯】
 馬場あき子様、
 何年前になりましょうか、冒頭にあなた様の短歌を置きましたので、その了解を求めるために、『断崖に立つ女』のオリジナルをお送りしました。
 数日経ってのこと、夜の十時頃卓上の電話が鳴り、受話器を耳元に当てたとき、馬場あき子です、という声が。一瞬、馬場あき子、どこのだれと迂闊にも訝ってしまいました。まさか短歌界はもとより文化人として著名な馬場あき子様からの電話、夢のような出来事でした。その頃までは『鬼の研究』を読んだことがあるくらいで、短歌のことはもとよりあなた様が、能や『源氏物語』に造詣の深いかたとも知らずにいたのです。
 おそらく『断崖に立つ女』をちらっと読まれ、内容が能面師のことであり、『源氏物語』ゆかりの武生のことがあり、それで関心をお持ちになりお電話をいただけたのではないかと推察しております。
 『断崖に立つ女』は冒頭の一首に出合わなかったら誕生していなかった作品です。この一首のおかげでいきなりイメージが沸き立ったのです。短歌一首の恐るべき力かと思います。
 もちろんあなた様がこの一首に籠められた魂と、私が『断崖に立つ女』に籠めた魂とは異なる物ですが、なんとか私なりの作品に仕上がりました。
 やっとその折りのお電話のご好意に、このような形で報いることができたかなと思っているしだいです。
                               喜多圭介拝

書籍判、一応完稿しました。
『断崖に立つ女』

喜多圭介著『摩天崖――柳美里讃歌』

2008-04-18 03:58:34 | 自作小説(電子文庫本)
goo キーワードグラフ
(C) NTT Resonant Inc. All Rights Reserved.


『摩天崖――柳美里讃歌』 原稿500枚程度
作家柳美里(ゆ・みり)の文学に触れながらの投身自殺物語


【あらすじ】 文学賞に応募する気持ちの薄らいだまま小説を創作して、インターネットのサイトに掲載していた家城のもとにある日、フリーカメラマンの人妻、飛鳥笙子(のちに家城が付けたペンネイム)から、自分の小説を読んで批評してもらいたいというメールを受信した。
 このことがきっかけで笙子が完成を目指している『腐草螢となる』のラストシーンを描くために、二人は島根県隠岐に渡り、肉体関係を結ぶ。ついでに家城が高校生のときに失恋の痛手から自殺未遂となった鳥取県伯耆大山に一泊、さらに岡山県の蒜山高原に一泊する。
 この間に二人は在日の女性作家柳美里や突然自殺した鷺沢萠の文学を語り合うことで、二人の関係が文学創作に基づいたものであることを確認しようとするが、笙子には子供の頃からの父親による虐待や高校生のときはクラブの教師から性関係を強いられたことなどからのトラウマを背負っていたことが障害となった。
 東京に戻った笙子は夫と離婚したが、離婚の後遺症でいっそう神経症を重くしてしまう。このことを心配した家城は上京、二泊を過ごして笙子との関係を確かめようとするが、笙子は隠岐に渡った頃の笙子とはどこか違っていた。このことは大阪に出て来たときも確認でき、家城は情けない思いに囚われた。
 別れてからのある日、家城はウェヴニュースで笙子が元夫に頭部を切断されて殺されたことを知る。このことが家城の自殺を早めることになり、家城は一人島根県隠岐の摩天崖に向かう。



【作品の経緯】
 柳美里様、
 あなた様にぶしつけながらお手紙を差し上げ、その後その返事を期待していたようないなかったような心境でありました。あなた様の裁判沙汰があり、一部の日本人から嫌がらせめいたことの起こった後でもあり、日本人の私からのいきなりの手紙に警戒心をお持ちになったのは、当然なことです。
 失礼ながらお手紙を差し出したことさえ忘れていた頃、数ヶ月後のことですが、郵便受けに柳美里という差出人の、上品な体裁のやや分厚い封書が届いていました。そのとき迂闊にも柳美里、だれのことかと自分の知っている女性名を思い浮かべ、訝ったほどでしたが、内容をお読みして、作家の柳美里様であることを知り、びっくりもし、感激もしたしだいです。
 私の状況はあの頃も現在も変わっていません。生きるか死ぬかの瀬戸際で、覚悟を決めて創作に専念しております。覚悟を決めたことで気持ちがより清澄になった気もします。ここまで生き延びられてこられたのは、神仏のご加護と古くからの友人、知人の叱咤激励と支援のおかげです。
 『摩天崖――柳美里讃歌』のオリジナルをお送りしてから数年経ちました。当時とは内容が大幅に変わっておりますが、今日の日本の世相なども折り込み、私なりになんとか他人様に読んで貰えるレベルに到達したのでは、と考えております。
 在日問題とアフガン空爆の社会性を時代背景に、小説家志望の神経症の在日ハーフの若い女に翻弄される、厭世観の強い、創作一筋の熟年男が、島根県隠岐の摩天崖、鳥取県伯耆大山、岡山県蒜山高原を舞台に展開するドラマとして描いてみました。
 もしこの作品があなた様の目に留まる機会を得たのであれば、とても嬉しい。あなた様のご好意に一つ報いることができたかな、とも思い、現世への肩の荷が一つ減ったかなとも思います。
                                喜多圭介拝


書籍判、一応完稿しました。
『摩天崖――柳美里讃歌』



『摩天崖――柳美里讃歌』(2)

2008-04-09 14:16:46 | 自作小説(電子文庫本)
深夜に後半部のとっぱち、「離婚の章」を改稿し終えた。

私は初稿の筆致は、そのときの気運と気魄で執筆するのだが、それだけに乱雑、ミスも多い。文体も堅調であったり弛緩していたりと統一を欠いている。

こうした見るも無惨な有様を改稿によって自分なりの文体に整えていくのであるが、初稿の作業より神経の消耗は激しい。神経消耗の分だけ熟睡するという特典がある。

ひとによっては初稿から一日原稿一枚分のペースで、ほとんど完成した執筆をされる作家もいる。たとえば短編の名手と定評のある三浦哲郎は、何かに書いていたと思うが原稿一枚。少し速いペースの作家でも新聞連載の三枚半、この辺を一日の限度として執筆しているようであるが、一時期の松本清張や五木寛之のように、毎週あちこちの週刊誌や総合文藝雑誌に執筆していた流行作家は、一晩に二十枚、三十枚と書き飛ばしていた。

もちろん一日一枚と三十枚では質の違いは大きく、前者は純文学、後者は大衆小説ということになるが。

私も現在は物語を執筆しているので、大衆小説ということになるだろうが、さほど娯楽っぽい内容でもないので、中間小説とも呼べる。

したがって初稿はあえて一日十枚前後のペースで執筆している。それだけに乱雑であるが、初稿は創作のモチーフとも関係するが、気魄を重視している。私なりの言葉であるが〈一呼吸三枚半〉での執筆。つまり大きく息を吸い込み、執筆中にそれをゆっくり吐き出していく。息が切れたときが三枚半の執筆。これを一日に三回繰り返せばだいたい十枚である。

小説にかぎらない。どんな書き物、このブログでも一呼吸の分量にほぼなっている。ただし掲載するときは三分の一ずつ。これが私の文体のリズム、内在律とでもいうものである。

個性ある文体とは、まず自分の文体のリズムを持つということであろう。紫式部は紫式部の、清少納言は清少納言のリズムがある。

普段古典は目を通すほうである。古典から題材を得、それを現代小説にアレンジする練習もしているところ。二三のブロッガーに古典の在り場所を昨夜紹介した。古典に関心あるかたは以下のサイトに。美麗な縦組体裁。

平成花子の館

離婚を話題にするつもりが逸れてしまった。

ヒロインの飛鳥笙子(あすかしょうこ)は31歳、フリーカメラマンで神経症の作家志望という設定。神経症になった理由は子供のときからの父親の暴力、このことが起因して性暴力体験やAVまがいの性体験などによって神経症を背負い込んでしまった。

こうした女性の結婚はよほど男性側に理解がないと離婚も早い。タレント同士の離婚劇にも活動のすれ違いもあるが、女のタレントのほうに案外神経症を背負っていることもあるのではないか。芸術、芸能の世界は大なり小なりこのことによって特異なパフォーマンスを表現する傾向にあるから。

したがって若い笙子の離婚は扱いやすかったが、離婚には妻が4、50代、夫が5、60代という熟年離婚も増加している。こちらはだいたい夫が離婚原因(女性関係や経済破綻、たとえばサラ金から金を借りて競馬、競輪、競艇遊びやパチンコ)を作り、これに妻が悲鳴を上げてそのうち見限るというのが多い。

この場合も様々なケースがあるが分類としては子供がいない、子育て途上、子供が成人しているで、妻の採りうる態度は異なる。また夫の離婚原因によって妻の不倫(恋人を持つ)の有無のケースもあり、小説の題材としては、若い女性の離婚を扱うよりは深みがある。

本当は子育ても終えた夫婦が共白髪まで平穏な生涯を送れるのが理想であるが、現代社会ほど女性の自覚が高まり、このことが難しくなってきた。

夫の離婚原因だけが離婚の原因になるのではなく、夫と妻の性格、気質によって離婚原因への反応も異なる。夫の女遊びを男一般の病気と解釈して平然としている妻もおればそうでない妻もいる。夫のがわも遊びと妻を棄ててでもという真剣な女関係もありで、小説としての組み合わせにバライティーがある。

小説のタネは尽きない。

『摩天崖――柳美里讃歌』

2008-04-08 17:20:24 | 自作小説(電子文庫本)
初稿を執筆したまま2年近く放置してあった。目下改稿中。先日新風舎のことに触れたとき、向こうの文学賞の出版化推薦作に選ばれたのが、この作品。今回改めて通読、よくこんなレベルで推薦作になったものだと、自作の不出来に呆れもし、新風舎の女性編集の眼のなさにもあきれた。

初稿は原稿570枚だったが、読者の読みがもたつきそうな箇所を削りまくった。およそ70枚分削ったので、現状で500枚前後かも。まだ削る余地がありそう。

タイトルに柳美里(ゆ・みり)讃歌とあるが、最後に頭部切断されて殺されるヒロインが韓国人の父親と日本人の母親とのハーフということで柳美里や、執筆中にトイレ自殺した鷺沢萌のことを、男女の話に絡ませ、柳美里の執筆に敬意を払い、なおかつ自筆のお手紙も頂戴したことである私としては、讃歌せざるを得なかった面はある。

が、直接ストーリーには無関係である。

島根県隠岐の摩天崖を『断崖に立つ女』に引き続き利用したが、処理の仕方は異なる。登場人物もまったく異なるので、『断崖に立つ女』とはイメージ的にダブるところはない。

今日的な意味合いでの女性問題を扱っているので、私なりに冒険を少しはした作品である。

いま暫く推敲、改稿が続く。

初稿創作であろうと改稿であろうと、気分が執筆に集中しているときは、ほとんど徹夜作業。

やっと前半部が物になってきた形。

初稿段階はテーマに関係しそうなことを何でもかんでも盛り込んでおくのですが、アウトラインプロセッサーで執筆してますので、改稿のとき削る箇所はさらに一段下の階層にメモを作り、そこに保存しておきます。せっかく執筆した物を削除するのは勿体ないし、別な作品で活用することもありますから。

こうやって改稿したテキストを、今度は私の書籍スタイルにコピーして、二段組体裁や書籍体裁にして読者にお目にかけているのです。

いよいよ後半部、踏ん張りどころです。

幸い今回『断崖に立つ女』は企画出版されることになりましたが、刊行後の売れ行きのこともありますが、好意を示していただいた出版社とは運命共同体のつもりで儲けて貰いたいですしね(私は儲け欲も喪失してますが、出版社は事業だから利益を出さないといけない)、そのためには一冊刊行で喜んでいるわけにはいきません。一冊目の売れ行き好調ならば半年以内に二冊目刊行といかないとね、二冊目を刊行すると作者も出版社も世間に注目されますから。

そのためには一冊目、二冊目は売れる内容とタイトルで勝負かけないと。『摩天崖――柳美里讃歌』も刊行されたら売れます。こちらはタイトルで売れます(笑)。まず柳美里読者は、何だろうかと手に取りますし、柳美里さんも買うのでは(ただしお手紙添えて恵存の形にしますが)。

一、二冊順調ならば三冊目はぼくなりの純文学、『秋止符』、『淀川河川敷』、『六甲山上ホテル』、『月の砂漠』の合本を計画しています。

どれかで受賞のチャンスも巡ってくるかも。

『摩天崖――柳美里讃歌』

『断崖に立つ女』創作に至る経過

2008-03-15 16:05:33 | 自作小説(電子文庫本)
2000年だったと思いますが、作詞家のなかにし礼さんが、『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞したとき、この作品を読みました。これがなかなかよかった。

なかにしさんは私よりはずっと年上ですから、このひとがこんな小説を描くのならと、それまでの純文学志向を棄てて、読者に愉しんで貰える直木賞レベルの創作をしたくなりました。

HP「平成太郎の館」を立ち上げたのもこの年でした。

しかしこのときまで、私は「オール讀物」、「小説現代」系の小説は読んでこなかった。また原稿百枚を超える作品も創作してなかった。悩んだのはどうやったら原稿二百枚、三百枚の長編が執筆できるのかでした。自伝小説なら時系列に執筆していけばなんとか二、三百の小説になりますが、私は直接に自伝を書くつもりはありませんでした。創造行為としての小説づくりがしたい思いが強くありました。フィクションの中にノンフィクションを埋め込んでいく手法です。

だがフィクションとノンフィクションをどうやって融合させ、長編に持って行けるのか、とにかく「オール讀物」、「小説現代」系作家の長編を読まなければと、十日に三冊をペースに図書館通いを三年間継続、この間にある事情で短歌結社にも属し、短歌の手習い。

こうやっているうちに5年前に『断崖に立つ女』の執筆に踏み込んでいきました。特別ヒントもないのですが、「平成太郎の館」を開設したときバナー作成を依頼したのが、たまたま横浜で彫刻をされている女性でした。面識はありません。

女性の彫刻家、いいな、と思い、胸に温めていました。このかたに記念の彫刻を彫って貰い購入したこともあります。

その一方で以下の自分史に出合いました。満州開拓団に加わり、悲惨な歴史の中で半生を生きた一女性の記録。NHK学園自分史大賞受賞。
井筒紀久枝著。『生かされて生き万緑の中に老ゆ』

作者の生まれは紙漉の里、越前武生。無性にこの地に出掛けてみたくなり、三月の時期に出掛けました。

『長崎ぶらぶら節』の主人公は女性、彫刻家も女性、自分史の作者も女性、ですから女性をヒロインにした物語を創造してみたい、この気持ちは強くありました。

この二つのことが重なって、しだいに『断崖に立つ女』が発酵し始めたのですが、まさか能の面を彫る能面師が頭に想起するとは執筆当初予想外でした。女性を主人公にした初めての創作です。

リトル・ガリヴァ社企画出版

2008-03-15 05:55:57 | 自作小説(電子文庫本)
◎リトル・ガリヴァ社企画出版予定
『断崖に立つ女・深紅色の珊瑚』は四六判上製本。(書店販売は早くて5月中旬)

越前武生、越前岬、京都、隠岐の観光に寄与するかも。
『断崖に立つ女・深紅色の珊瑚』(しおり付)

発刊後は地元神戸新聞、小説の舞台の京都新聞、山陰新聞、日本海新聞、五大紙の書評担当者に書評を掲載して貰わないといけない。地元神戸は竹内和夫、島京子さんは少し面識があります。京都は田中ひな子さん。文化部の編集委員ならだれでもいいけど。竹内氏と北川氏にはかつて新聞の「同人誌評」でピックアップしていただいた。田中ひな子さんには何度も著書を寄贈して貰った。

竹内和夫

島京子

田中ひな子

北川荘平氏、小島輝正氏は亡くなった。鄭承博氏も亡くなった。淋しくなった。

発刊の進捗状況などはこちらから。
文藝(30代以上の女性と団塊世代が読むにたえる)書庫



喜多圭介の縦組み自作小説一覧

2008-01-27 07:07:14 | 自作小説(電子文庫本)
文学賞に積極的応募をしないで、インターネットでこれほど本格的な文藝作品を公開している筆者は稀有な存在でないだろうか。

◆長編(原稿300枚以上)
『花の下にて 春死なん――大山心中』 原稿750枚程度
主人公豊茂に関わる四つの愛の形を描いた心中物語

『断崖に立つ女』 原稿480枚程度
一人の女能面師に二人の男が絡む幻想的物語

『摩多羅神』 原稿480枚程度
最近注目されてきた摩多羅神の謎をおって南インドへ。スマトラ沖地震に遭遇した二人の男女の運命物語。

『蒜山別れ唄』 原稿480枚程度
中年男がたまたまパーティで知り合った女と心中するまでの物語

『鳩堂窯』 原稿320枚程度
主人公の母方の家系のまがまがしい物語

『摩天崖――柳美里讃歌』 原稿570枚程度
作家柳美里(ゆ・みり)の文学に触れながらの投身自殺物語


◆中編(原稿80枚以上)
『秋止符』 原稿200枚程度

『ぼくの美しい人だから』 原稿230枚程度

『淀川河川敷』 原稿180枚程度

『火焔』

『茉莉という少女』 原稿130枚程度

『六甲山上ホテル』 原稿80枚程度

『深紅色の珊瑚』 原稿80枚程度

短編(原稿30枚以上)
『月の砂漠』 原稿78枚程度

『観音島』 原稿52枚程度

『佐津海岸』 原稿72枚程度


掌編(原稿30枚未満)←創作の修行は掌編から
『掌篇著作集』

自作電子文庫本

2007-05-02 15:40:53 | 自作小説(電子文庫本)
1、■『ぼくの美しい人だから』、『淀川河川敷』、『秋止符』
しおり付。左画面のしおりをクリック。309頁
電子文庫本

2、■『断崖に立つ女』249頁
女性能面師の前に現れた二人の男性、何人もの人間がほろびほろびゆく中での波乱の運命を描いた直木賞、その他の文学賞ねらいの力作。
電子文庫本

3、■『魔多羅神』223頁
淫祠邪教の大元、魔多羅神の謎に迫る、精神病院の名誉医院長と美貌の大学常勤講師のエロチックサスペンスドラマ。スマトラ沖地震・津波の惨禍の南インドで二人を待ち受けているものは何か。直木賞、その他の文学賞ねらいの力作。
電子文庫本

4、■『茉莉という少女』、『観音島』、『火焔』収録。203頁。しおり付。
◆『茉莉という少女』原稿およそ120枚。
奇形腫という病気に冒された少女が、さらに実父による性虐待を受け、離人症の果て死に至る物語。
電子文庫本

5、■短編集『六甲山上ホテル』に『佐津海岸』、『百日紅』、『月の砂漠』、『深紅色の珊瑚』を合本。しおり付。左のしおりをクリックすると『佐津海岸』、『百日紅』、『月の砂漠』、『深紅色の珊瑚』という表示が出ます。それぞれのタイトル表示にマウスを当ててクリックするとジャンプします。227頁。
電子文庫本

■心中物長編『蒜山別れ唄』215頁(改稿中)
http://heiseijiro.hp.infoseek.co.jp/hiruzen.pdf

20代の頃から原稿10枚以内で創作する掌篇が好きで創作していましたが、掌篇は掌篇で難しく、本格的に創作したのは、40代頃からです。あまり創作してませんがご案内。拡大率100%でお読みください。三段組体裁。しおり付。
掌篇