先日、2012年の世界平和度指数が発表され、日本は3位から5位に落ちました。
世界158カ国を対象に、どのくらい平和かを相対的に数値化したものです。
オーストラリアの企業家スティーブ・キレリアの発案で、イギリスの経済平和研究所が考案したものだそうです。
それでは、この平和度はどのようにして、決められているのでしょうか?
項目は24あり、主なものには、対外戦、内戦の数、その推定死者の数、近隣国の関係、難民、追放者の数、政治的不安定さ、人権尊重のレベル、殺人事件の数、暴力犯罪の数、GDPに対する軍事費の比率、軍人の数、兵器の輸出入量、国連の介入度、などを5段階評価し、評価ポイントを算出します。
これは、治安の良し悪しより、国家自体の平穏さを表しているといえます。
水彩画 「果物」 F6号
もちろん、この評価は絶対的なものではなく、色々と批判もあります。
軍事費が多い国は評価が辛い点があり、軍事費の多い国から軍事庇護をうけている国に有利になる。とか
女性や子供に対する暴力行為の評価が含まれていないとか言われていますが、この指数の意義は、国と国を比較するのではなく、その国が年と共に向上しているか、低下しているかにあるとも云われています。
これで評価をしてゆくのなら、日本は、昨年に比べて3位から5位に落ちており、平和への向上がなかったと言うことになりますが・・・・。
この原因は、評価には近隣国の関係があり、北朝鮮の核の脅威が影響しているそうです。
先日、見てきた映画「外事警察・・・」のことを考えると、近隣の国の平和が、自国の平和に繋がり、核の脅威が日本の平和を脅かしていることは事実なのでしょう。
日本は、厄介な国が周りにあり、そこで平和を確立するのは、最終的には、自国は自国で守る気概が必要なようです。 それが軍事力ではなく、政治力であれば良いのですが・・・・
とは言え、アジア諸国では、トップの5位であり、他のアジアの国を大きく引き離しています。
台湾は27位、韓国は42位、中国は89位、インドは142位、北朝鮮は、152位でした。
1位は、アイスランド(1113) 2位、デンマーク(1239) 2位、ニュージランド(1239)
4位、 カナダ (1317) 5位、日本(1326) 6位、オーストラリア(1328)
6位、 アイルランド(1328) 8位、スロベニア(1330) 9位、フインランド(1348)
10位、スイス(1349)・・・・・以下ベルギー、カタール、チェコ、スエーデン、ドイツ・・・・
( )の数値が低いほど平和と言えます。
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