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大阪環状線に”やっと”新車両が導入・・・・

2015年03月07日 18時59分09秒 | 鉄道のよもやま話

昨年末にJR西日本が、2016年度から大阪環状線に新車両を導入すると発表しました。
この発表は、意外性をもって受け取られましたが、それには色々と事情があるようです。

      来年度より導入される新型車両”323系”

というのも、JR東日本が約15年位で新車両を導入されていたのに対して、JR西日本の現在の主力車両は国鉄時代の1960年~80年代前半にかけて製造された103系とか1980年代に製造された201系で、JR西日本では、長いこと新車両が導入されていませんでした。

  
      103系                   201系  

では、なぜ、新車両が導入されるようになったのでしょうか?
その前に、JR東日本とJR西日本の財務体質の違いがあることを念頭に入れなくてはなりません。
2013年の営業キャシュフォローは、JR東日本が5627億円に対してJR西日本のそれは2377億円と売上規模で勝っており、JR東日本の方が効率よくキャシュを稼いでいると言えます。

その上、設備投資額もJR西日本のそれは、JR東日本の半分以下となっています。
JR西日本は、私鉄との競争が激しく、路線では新型車両を導入していますが、環状線まで手が回らなかったのではないでしょうか?
それにしても、古い車両には保守コストがかさんでいますが、新型車両導入までには至らなかったようです。

現在、JR西日本では「大阪環状線改造プロジェクト」なるものを展開し、その一環として森ノ宮駅の改良、玉造駅周辺の整備開発、各駅のトイレの改良などを進めて、やっと設備投資の順番が新型車両導入に回ってきたということです。

  3ドアーの大和路快速  

もう一つ、大きな理由があります。
ホームドアーの設置を増やすという国の事情があります。
103系、201系が4ドアーであるのに対して大和路快速の車両は3ドアーであり、これがホームドアー設置を拒んできました。

今回、導入される323系は3ドアーで、103系と201系が順次引退することになり、3ドアーに統一され、一気にホームドアー設置が進むものと期待されています。



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