室井絵里のアート散歩

徒然現代美術&感じたこと、みたもの日記

北仲スクール・芝居・桃太郎の母

2011年02月28日 | アート他
唐十郎の15年前の作品「桃太郎の母」。

北仲スクールに非常勤で教えに来てくれている、唐組の久保井研さんの指導や 演出の力もあって、二十歳そこそこの学生が演じているとは思えない完成度 の高いものでした。

私は全く期待してなかったのだけど、昨日行ってくれた何人かの演劇関係者が
褒めて下さったので、関係者の家のものということもあって、夕方、 遅れ気味に到着。
(明日の打ち合わせの資料作ったり、一昨日からの歯痛の緩和をすべく整体行ったりしていて遅れた)

横国、横浜市大、なぜか明治大学の一年、二年が中心。 つまり、打ち上げでも酒は飲めない若さ。

唐ゼミのメンバーも、舞台制作、照明と何くれとなく、手助けしてましたが。
舞台監督は唐ゼミの土岐くんだったし。
10年前には唐ゼミメンバーもこんな感じの若い子達だったのだな~
(10年前には唐ゼミはまだ無かったけど。演出の中野さんや、椎野さん、禿さんは横トリのバッタ手伝ってくれてた。)

唐ゼミメンバーも今は、トップで残っているメンバーも三十代に突入し、私の仕事も彼らが仕切って くれる頼もしい人々へと成長した。

さて、今日の学生さんたち。唐さんの難解な本を無理に理解しようとはせず、突っ走ったまりこ役の謎の台湾人と日本のハーフだったのか?山田さん (山口百恵に似てた。)
唐さんの役、カンテン堂の灰田を演じた斎田君(明大だっけ)、なぜかものすごく年上にも見える 辻君・・・えーと、あの背の高い子は誰なんだ(土岐君が褒めてたよね)愛子、ウェイトレスのトップ、ます子のフラメンコ・・ともかく皆さん、本当に面白かったです。

夕方、急遽誘った知人が「この間新しくできた横浜の劇場で払った3500円はなんだったんでしょう。これがタダなんてもったいない」と言ってました。


彼らの10年後もまた、楽しみ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

下着アヴァンギャルド/宣言~鴨居羊子の小径

2011年02月23日 | アート他
下着アヴァンギャルド/宣言 ~鴨居羊子の小径

福岡天神 イムズ8F
三菱地所アルティアム

5/14~6/12

開催が、ほぼ決定!

大阪で鴨居さんの展覧会がなかなかできないまま、次は福岡です。
生前福岡が好きだったと聞いてますし、福岡には鴨居ファンも多いのでこれもご縁なんだろうなと思います。

岡本太郎美術館よりは、空間もずーっと小さくなるので展示作品は減らさないといけませんがその分濃縮した
鴨居ワールドを楽しんでいただけると思います。

美術館では、芝居のセットはいわば「路地」として出現してましたが、今回は全体が舞台のセットみたいな
空間を作り、実際展示会場で唐ゼミは唐さんの「恋と蒲団」という芝居をします。
最後には、チュニッかショーにもつながるという趣向。

私じしん鴨居羊子は常に新しいことに興味をもち、動きのある人だったと思えるので、会場全体に「動」の
エネルギーで満ちあふれたものにして、作品のもっている真逆の「静」も強く感じられるような展覧会にしたいな。

美術館で作った鴨居羊子のカタログは、美術館カタログとしては異例で「書籍」として十分通用するものだった
のですが、これについても、まだまだやりたいりないことがあります。

実際の展覧会として開催するのは、私が関わってはこれが最後となると思います。
福岡展、お見逃し無く!

でも、まだまだやることはいっぱい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京のアートフェア、二題から浅草・ドガドガへ

2011年02月22日 | アート他
先週の金曜日。六本木の森美術館の森アートセンターギャラリーで金曜日から始まった G tokyo(27日まで)、アートフェアのプレスオープニングに。ある意味、現代美術の老舗画廊が集まっていて、会場も美術館なので囲い込まれて美しいこじんまりまとまってアートフェアという感じ。
架設ではなく、美術館の壁なので作品もゅったりと見ることが出来る。ちゃんとしたインスタレーションとして成立している空間も多かった。

そこはささーと見て。会場で会った日経の記者さんにに神田のTOKYO FRONTLINEののことを聞き込み、神田に移動。
こっちは、かって京都造形にいた後藤繁雄さんらが中心になって始まったアートフェア。
神田の小学校跡地にアキバ多摩美とか、若い人の画廊も集まったスペースの体育館に若手のギャラリーが集まっていました。 大阪から移転してきたMEMとか、なかなか行けない浅草エリアにできた若手のギャラリーである。
作品と名前が一致する若手では、山本太郎さんくらいだったけど、意外と実験的な面白い作品もあった。

まーどちらかといえば、神田の方が活気はあったかな。


神田の前に、京橋のギャラリーユマニテの菅野由美子の個展にも寄った。
彼女は「美術の超少女」世代。かっては大きな立体を作っていました。
今は、みのまわりの陶器を中心にして、端整な油絵を描いています。

本当、細かくて、この間よりも腕あげたな。
好きですし、この感触。

(でも、私は彼女にはもっとなんというか、外のモノをみるか、あるいは、この中にもっと入っていってもらうかしてほしい。絵画がモノの表面それ自身であるのはわかるのだけど、なんか揺らぎがほしいようにもと思えるのです。)

あれだけの立体を作れていた人なので、でも、静謐なこれぞ「静物画」という趣もなかなかです。

神田では、翌日から新宿で個展の関西の版画家木村秀樹さんにばったり。
土曜がオープニングだったんだけど、土曜には打ち合わせで行けないと伝えることができた。良かった。

神田を見終わった時にはさすがに疲れて、結構エネルギーは落ちてたんだけど、もうここまで来たし、時間もちょうどだし浅草まで足をのばして、ドガドが+。
映画監督望月六郎監督の芝居「贋作舞姫」の二回目。

森鴎外役の唐ゼミから客演の安達くんも、二日目にみた時よりはずっと良くなっていて、やはり気になるものは美術でも芝居でも二回はみないとわからないよな~ と思った次第。

モノ見るのは、体力とねちっこさが必要なんですよね。
モノ作る場合もそうですが。

そんなわけで、女子禁断のスリップ小屋にまたまたあしを踏み入れて満月の光も浴びつつ帰宅しました。
生田の岡本太郎美術館で岡本太郎賞のオープニングだったんだけど、さすがに神田から生田に行く気になれず失礼。

最近、ちょっと真面目に仕事してモノ見ようと思うとスケジュールが重なっていたり、しつかり管理しているつもりで
名古屋の西村雅幸さん、高知の宇田見さんの個展を見逃してしまった。本当、申し訳ありませんです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新月で節分

2011年02月03日 | アート他
一昨年、友達と二人でヨガのDVDを見ながら家でヨガをするをはじめた。
どうせ長続きしないだろうと思っていたら、意外と真面目に毎日コツコツ続けたので、マット買ったり、他のDVD買ったり、本読んだり。

それで、去年からは川崎のヨガスタジオと横浜馬車道の岩盤浴ヨガに通っている。

今年は、手帳は仕事用のとヨガダイアリーというヨガを中心にしたもものの2冊。
そのヨガダイアリーには、月の満ち欠けのことが記載されているので、自然とそれにあわせて、ついでにヨガのポーズもそれにあわせてやってしまうという凝りぶり。

ちなみに今日は、新月で節分です。

さて、今年になってもう一ヶ月が過ぎた。
ここのところ、寒いが、私にしては真面目に展覧会にも通っている。

東京都現代美術館のトランスフォーメーション展には初日と、最終日に二回も行った。

東京都近代美術館の日本画の前衛

森美術館の小谷元彦展 二回め

横浜美術館の高嶺格展

オペラシティアートギャラリーの曽根裕展

神奈川県立美術館・葉山のプライマリーフィールド2展

その他に、バンクアートの東京藝大先端、女子美の卒展
伊庭靖子、早川剛などの個展も結構見た。

それぞれ、思うところはあってツィターとかではつぶやいてたんだけどどうもまだよくまとまらない。

まとまらないといえば、大坂で四十七年間の歴史の幕を閉じた信濃橋画廊とか、東京では村松画廊、ギャラリー山口などが閉じたがそのことについて原稿を頼まれて書いている。
これも、考えることが多くてなかなか筆が進まない。

そんなことをしているうちに、鴨居羊子展の福岡展の開催日程がようやく決定した。
そんなわけで五月には福岡行きます。
それまで、多少忙しくなりそう。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする