室井絵里のアート散歩

徒然現代美術&感じたこと、みたもの日記

記号学会に行く

2005年05月25日 | アート他
記号学会の「大学はどこに行くのか?」の二日目の最終シンポジウムにでかける。
「大学の未来」というタイトルで、内田樹さん、金子郁容さん、室井尚さん、司会は吉岡洋さんでした。内田さんは関西の名門女子大の管理職に近い、金子さんは慶應の小学校の校長先生までした大学人、室井は独立法人化した国立大学、吉岡さんは岐阜の大学院大学と・・・人文系と、理数系という意味でもそれぞれ出身は国立大学とかでも今の現場は少しずつ違う。
私は、金子さんに神戸の震災の後声をかけていただいてホンも作らせていただいたし、内田さんのブログのファンでもあったのででかけてみました・・・。

なんか。くらくら。

二十年近く前に、関西のとある一貫教育をしていた女子高の国語の先生をしていた時の会話を難しくしたみたいでさ。

そこもキリスト教に基づく教育を100年くらいしてたけど、内田さんの学校になんか人をとられる・・って感じだった。その頃。で、先生どうしで話し合う。
若かった私は、同僚の先生が生徒を見て無いというのが気になった。で、先生の評価はもう少し数値化してもいいんじゃないかといきまいて発言したら「色々な先生がいることが、人が色々だということのあらわれだ」と言われた。
国語の先生たちは「数学の先生は、すぐなんでも数字で割り切る」といえば、数学のちよっとアル中気味の先生からはそっと「国語だけが割り切れないわけではない。数学も曖昧さこそから飛躍があるんだ」といわれたこととか。
そーいえば、そのこと金子さんには手紙で書いたなぁ。

大学の未来なんて、安易にやっちゃっていいんでしょか。

大学から給料もってるってことだけじゃなく、学者の道と教育者の道っての本来どこか不可分でいて、両立するのが難しいんじゃないか。と、これは、静岡大学にいるうちの叔父とか、島根県立大学の母の従兄弟
が私が大学卒業する時に教育者を目指そうとしているらしいと察して言ってたことだけど。そんなことを思い出したりした。

ところで、関西の女子高・大対決?
は、けっこー面白いです。それってまだ、生きていたのかというのが正直びっくりもしました。なんか反面関西だなーって嬉しくもなったりして。

そういう神話はもう崩れつつあるだろうな。多分。でも、ブランド守るっていう意味では大切かもね。

私なんかブランドに弱いから、東大のレストランに行ってみよーとか思うもん。
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横浜トリエンナーレ第一弾・作品完成

2005年05月01日 | アート他
第2回の横浜トリエンナーレは、ディレクターに決定していた建築家の磯崎新さんの突然の辞任からちよっと迷走したが。ともかくもディレクターにアーティスト川俣さんが就任し、3人のキュレーターも決定して動き出した。
4月29日にはベルギーのアーティストルック・デルー氏の作品か山下公園にシンボリック・ゲートとして完成し、その式典。当日の横浜は、真夏のような暑さ。元町中華街の駅から会場までの人混みをようやくかきわけて到着した時には、中田市長の挨拶のおわりかけだった。会場では、キューレーターの一人アシスタントになったという前回のトリエンナーレの赤レンガチームのボランティアでがんばっていてくれた村田さんに声をかけられたり、前回コーディネーターとしていっしょに働いた児島さんや広報の重野さんに会う。
児島さんとは、色々なところで会ってはいたがなんとなくその後バンクアートなどにいっしょに歩きながら色々と前回の横トリの話になった。今まであまり話したことはなかったので、色々現場現場で疑問に思いながらも一緒になって動いていたんだなということがわかったりする。横浜トリエンナーレのアーカイブというと、いったいどんなものだろうか。まだ関係者がこうやっているんだから、私たちが座ってよーかと、笑いながら話した。

横トリのシンボリックゲートについては、列車の貨車が五つくらい組み合わされたもの。ヨーロッパでは中身もいれたまま組み合わされるらしいが、このままパブリックとして残されるでも、今のところないらしいし、悪いが、伊丹の脱線事故の直後では見ていてとてもいごこちが悪い。これがシンボリックになるぼとの力があるだろうか。疑問だ。仮設の面白さはあるだろうが、山下公園というロケーションは他のものと混じってしまって中途半端な意識では場とは戦いうる力にならない。川俣さんを中心に色々な人の力が結集している様子はうかがえるし前回の関係者としては応援したい気持ちが大きいが、私は、山下公園中に川俣さんの小屋が出現した方がずっと面白かったと思うけどな。
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