香港の通りを歩いていた
上って下って また上って下って
香港の街で 出会った少女に私は聞いた
「教えておくれ まだ見ぬ恋人はどこにいるのか?
愛とは何?恋とはどんなもの?
この謎を解き明かしておくれ」
彼女が私に答えてくれたとき
瞳の中にたくさんの蝶々が舞った
愛とは大きくて素晴しく美しいもの
四月の朝早く咲くバラのようなもの
愛は自然の恵み
生きていることの証
黄金の冠のようなもの
風の吹きわたる高い丘に立って
朝もやの中で 恋人たちが口づける時
世界は息をひそめ 時間は止まる
あなたの指が私の閉じた心に触れて
歌うことを教えてくれた
そう 真実の愛は とても大きく素晴らしいもの
エピソード:
先日、ある個人的なパーティーで、主賓の93歳のご婦人が
この曲をリクエストしてくださいました。
「何度も何度も映画を観たの」とおっしゃって。
私が歌っている間、うれしそうに聴き入る彼女に
司会を務められた60代の男性(息子さんのご友人)が
「お母様、踊りませんか?」と手を取られ・・・
(なんて気の利く司会者
)
恥ずかしそうに、でも、出て来てくださって
ステージの前で軽やかなステップを披露。
最後のほうでちょっとよろけたところを、そばにいた
他のご友人と、歌っている私と、みんなで手を差し伸べて・・・
一同感激、拍手大喝采
音楽の取り持つご縁の豊かさを感じたひとときでした。