幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「自分の始末」 曽野綾子著 ”迷惑をかけないよりも思いやりが”

2015-08-25 00:50:00 | 本の紹介
自分の始末とは、できるだけあらゆる面で他人に迷惑をかけずに静かにこの世を終わることである。

フランスの修道会シスターがフランス国籍から日本国籍にしたいとおっしゃったとき、身元引受人になったんです。何故かと言うと、日本の法務省は、この人には財産がないから、と言うのです。
修道女に財産があるわけないじゃないですか。私が老後を引き受けます、ということで実現したのですけど、その時、何故、フランス国籍から日本国籍に移そうとなさるのですか、そのままではいけないのですか、と聞きましたそしたら、明快な答えが返ってきました。
「その国の人になるのは、その国と運命を共にする覚悟を持つことです」とおっしゃったんです。

「年子の姉妹がいたんだ。姉の方が10歳、妹が9歳くらいだったかな、その子たちを見ていたら、姉の方はいくら蠅にたかられても平気なんだ。しかし年下の妹は性懲りもなくたかる蠅を性懲りもなく追っている。正確だね」
「どっちが幸せなんです・」
「それはどちらかというと姉のほうだと思うね。しかし私は、9歳になてもまだ、蠅にたかれることに馴れない妹のような子に、アフリカの希望を託しているんだ。彼女には、問題を感じる能力があるからな」

感想;

これまでの著者の本の中から関係する箇所を抜き出した本である。
無理矢理、「自分の始末」に結びつけているような印象を受けました。

エンディングノートで、遺影を用意したり、死後に連絡して欲しい人の名前や、葬儀のやり方など用意しておくのは、他人に迷惑をかけずにというより、遺される人への思いやりのように思います。迷惑との発想より、死ぬまで周りの人のことを考えて生き、行動して行くことなのではないでしょうか。