ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [4月26日(金)~4月28日(日)]

2019-04-30 18:25:49 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸この1週間は、はやる気持ち(?)をグッと抑えて観た映画は27日横浜シネマリンの「月夜釜合戦」だけ。トークショーのため梶井洋志PDが来館していて、なぜか上映前ロビーでポルトガルワイン(!)をふるまったりしてて、それを1杯いただいたためか(?)アタマがボーッとして肝心なシーンを見逃がしてしまったような(笑)。
 それにしても、この横浜シネマリンといいシネマ・ジャック&ベティといい、これは観なくちゃ!という作品が今&これから目白押し。<観たい>vs<金がかかる>の「正と負の葛藤」(←高校の頃倫社で習った)にさいなまれる今日この頃です。

▸映画館に行かなかった<代償>(←これも倫社で習ったな)として(?)24日には本郷の東大のすぐ近くにあるわだつみのこえ記念館、そして昨日(29日)は港の見える公園内にある神奈川近代文学館に行って来ました。後者では特別展<巨星・松本清張>を開催中(~5/12(日))。
 どちらの展示にも映画関係のこと、そして朝鮮・韓国関係のことがいくつもあります。映画関係では、前者で少し展示されていた卓庚鉉(タク・キョンヒョン)は映画「ホタル」の朝鮮人特攻隊員のモデル。韓国・朝鮮人と関係なく、特攻隊を描いた映画はいろいろありますね。また松本清張は戦時中朝鮮にいたことは→コチラの記事で書きました。そして朝鮮・韓国関係の小説や自伝等もありますが、映画はないようです。なお、展示の中で清張自身が自作の映画化作品の中で気に入っていた3作品というのが「張込み」「黒い画集 あるサラリーマンの証言」「砂の器」。やっぱりなー、と思いました。
 その神奈川近代文学館で大型連休最後の5月5・6日松本清張原作の映画「影なき声」を上映。すでに5日の分のチケットが売り切れだったので6日で申し込んだら「最後の1枚です」とのことで、すご~くラッキーでした。やったね!

▸実はもう今日(4/30)から始まっているんですけどね。神保町のブックカフェ<チェッコリ>では、今年も<CHKECCORIシネマウィーク>と銘打って韓国映画「迷夢」「下女(1960)」「誤発弾」「風吹く良き日」「ストライキ前夜」の5作品を上映。(→コチラ参照。) 私ヌルボ、「ストライキ前夜(파업전야)」(1990年)だけ観てません。「工業団地などで巡回上映され、<伝説の独立映画>と称される」とのことで、「30年近くを経て今年のメーデーに韓国で正式に劇場公開されることになり、話題を呼んでいる」とも・・・。(この一般劇場公開も、もしかして文在寅政権だから?とか考えちゃったりして・・・。)

         ★★★ NAVERの人気順位(4月30日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) ビューティフルマインド(韓国)  9.96(78)
②(2) 痛いほど愛する(韓国)  9.69(126)
③(4) グリーンブック  9.62(5,539)
④(5) カペナウム  9.60(2,684)
⑤(6) 僕のワンダフル・ライフ  9.54(1,969)
⑥(7) RBG 最強の85才  9.47(137)
⑦(-) アベンジャーズ/エンドゲーム  9.46(47,413)
⑧(10) ザ・ハント ナチスに狙われた男  9.46(46)
⑨(-) ポーランドに行った子供たち(韓国)  9.33(509)
⑩(-) ポロロ劇場版 宝島大冒険  9.31(1,193)

 ⑦と⑩の2作品が新登場です。
 ⑦「アベンジャーズ/エンドゲーム」は、韓国では日本より2日早い4月24日公開。韓国題は「어벤져스: 엔드게임」です。
 ⑩「ポロロ劇場版 宝島大冒険」については後述します。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 顔たち、ところどころ  8.86(7)
②(2) 女王陛下のお気に入り 8.20(10)
③(3) 魂のゆくえ  8.00(7)
④(-) アベンジャーズ/エンドゲーム  7.82(11)
⑤(4) ラブレス  7.60(5)
⑥(5) コールド・パシュート  7.50(2)
⑦(6) スターリンの葬送狂騒曲  7.40(5)
⑧(7) カペナウム  7.33(9)
⑨(8) 川辺のホテル  7.33(3)
⑩(9) グリーンブック  7.29(7)

 ④「アベンジャーズ/エンドゲーム」が新登場です。前述のように日本でも公開されています。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績4月26日(金)~4月28日(日) ★★★
           「アベンジャーズ/エンドゲーム」が新登場で驚異の600万人超え!

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・アベンジャーズ/エンドゲーム・・4/24 ・・・・・4,137,462・・・・・・6,309,092 ・・・・・・54,366 ・・・・・・2,835
2(新)・・ポロロ劇場版 宝島大冒険(韓国)・・4/25・・・・・・・256,441 ・・・・・・・275,021 ・・・・・・・2,144・・・・・・・・736
3(1)・・誕生日(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・4/03 ・・・・・・・・・・170,316・・・・・・1,168,545 ・・・・・・・9,674・・・・・・・・410
4(5)・・キャプテン・マーベル ・・・・・・・・3/06・・・・・・・・・・・・8,799 ・・・・・・5,783,218・・・・・・・51,343 ・・・・・・・・66
5(2)・・ラ・ヨローナ ~泣く女~・・・・・・4/17・・・・・・・・・・・・7,430・・・・・・・・197,131 ・・・・・・・1,740・・・・・・・・158
6(9)・・ノッティングヒルの恋人・・1999/7/03・・・・・・・・・・・7,218・・・・・・・・・49,958・・・・・・・・・416・・・・・・・・129
7(3)・・未成年(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・4/11・・・・・・・・・・・・6,466 ・・・・・・・279,309 ・・・・・・・2,382・・・・・・・・128
8(47)・・闘う建築家 安藤忠雄(日本)・・4/25 ・・・・・・・・・・・5,469 ・・・・・・・・・7,826・・・・・・・・・・66・・・・・・・・・48
9(4)・・大物になる奴(韓国)・・・・・・・・・・・4/18 ・・・・・・・・・・・5,168 ・・・・・・・・90,320 ・・・・・・・・・705 ・・・・・・・110
10(10)・・バイス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4/11 ・・・・・・・・・・・3,049 ・・・・・・・131,710 ・・・・・・・1,117・・・・・・・・・53
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 なんといっても「アベンジャーズ/エンドゲーム」の数字がすごすぎます。とくに上映館が3千近いとは! これでは他の多くの作品の上映機会が狭まってしまいます。韓国と日本の映画の製作や配給の方式の違いについては→コチラの記事で書きましたが、この人気作への上映館の集中という点は韓国の方式の大きな問題点です。
 今回の新登場は1・2・8位の3作品です。
 1位「アベンジャーズ/エンドゲーム」は、上述のように日本でも2日遅れで公開されています。
 2位「ポロロ劇場版 宝島大冒険」は、子供ペンギンのポロロが主人公の人気アニメシリーズの最新作。伝説の宝物を探しに旅に出たポロロと仲間たちは、地図を偶然手に入れ、それに従って神秘の宝島にたどり着きます。そこで行方不明になっていたシルバー船長に出会い、宝島の謎を解きますが、悪党ブラック船長と宝島の怪物によって危機に陥ってしまいます。はたしてポロロたちは伝説の宝物を見つけられるのでしょうか・・・。原題は「뽀로로 극장판 보물섬 대모험」です。
 8位「闘う建築家 安藤忠雄」は、元はといえば、2015年NHKで放映された水野重理監督によるドキュメンタリー。2016年の第17回全州国際映画祭で上映された作品です。光の教会、地中美術館、プンタ・デラ・ドガーナ美術館等で世界を引きつけた建築家・安藤忠雄。高校時代にはボクサー、青年時代には建築現場で日々を送るなど、彼はとくに専門的な建築教育を受けませんでしたが、偶然書店で設計図面を見て建築家の夢を抱き、ヨーロッパに向かいます。その後生来の芸術性とチャレンジ精神で実力を認められた彼は、現場で身につけた建築の知識に基づいて具体的に研究した末、とくに打ち放しコンクリートと幾何学的なフォルムによる独創的な建築物を造り、世界的な評価を獲得します・・・。韓国題は「안도 타다오(安藤忠雄)」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(12)・・闘う建築家 安藤忠雄(日本)・・・4/25・・・・・・・・・・5,469 ・・・・・・・・・7,826・・・・・・・・・・・・66 ・・・・・・・・・48
2(1)・・イタズラなKiss[台湾版] ・・・・・・・・3/27・・・・・・・・・・1,905 ・・・・・・・424,696 ・・・・・・・・・3,470 ・・・・・・・・・35
3(13)・・ハートストーン ・・・・・・・・・・・・・・4/25・・・・・・・・・・1,615 ・・・・・・・・・3,038・・・・・・・・・・・・27 ・・・・・・・・・37
4(3)・・ラブレス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4/18・・・・・・・・・・1,361 ・・・・・・・・・7,481・・・・・・・・・・・・61 ・・・・・・・・・26
5(新)・・アフリカの女王・・・・・・・・・1955/12/15・・・・・・・・・・1,286 ・・・・・・・・・6,794・・・・・・・・・・・・14 ・・・・・・・・・・1

 1・3・5位の3作品が新登場です。
 1位「闘う建築家 安藤忠雄」については上述しました。
 3位「ハートストーン」は、アイスランド・デンマーク合作の青春ドラマ。日本では2017年に公開されています。韓国題は「하트스톤」です。
 5位「アフリカの女王」は、1951年の米英合作ドラマ。ハンフリー・ボガートとキャサリン・ヘプバーンの共演で、ボガードはアカデミー賞主演男優賞を受賞。私ヌルボは観ていませんが、あらすじを読むと波瀾万丈を通り越して荒唐無稽レベルのムチャクチャな展開のような(笑)。1館で上映ということは、シルバー映画館あたり? 韓国題は「아프리카의 여왕」。アフリカの女王の話じゃなくて、それは船の名前なんですね。舞台はアフリカですが・・・。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする