★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

◇クラシック音楽◇新刊情報

2017-02-14 07:41:50 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:葉加瀬太郎の情熱クラシック講座

著者:葉加瀬太郎

監修:新井鴎子、林田直樹

発行:ローソンHMVエンタテイメント

 超がつくほどのクラシックオタク、葉加瀬太郎。その幅広くて深い知識の一端は、テレビ番組でもたびたび披露され、大人気を博している。同書はそんな葉加瀬太郎が、他では教えてくれないクラシック音楽の本当の魅力を伝える、読んで楽しくてためにもなる、情熱のクラシック講座。


 

 

書名:ヴァイオリンBasics(ベーシック)~いつでも学べる基本練習300~

著者:サイモン・フィッシャー

訳者:木村恭子、勅使河原真実

発行:音楽の友社

 プロのコンサート・ヴァイオリニストから学生まで、どんな水準の演奏家でも使える。また、この教材を使って、先生が初歩の生徒を教えることも出来る内容になっている。効果的なテクニックや勉強の仕方を1冊にまとめた、現代のヴァイオリニストのための画期的な本。
 

 

書名:ビートルズ原論~ロックンロールからロックの時代へ~

著者:根木正孝

発行:水曜社

 ビートルズ誕生はロック文化の大きな分岐点であった。そして「ビートルズ現象」は当時の社会情勢の変革が大きな役割を果たしている。来日から50年。1960年代という時代から分析する、新しい「ビートルズの教科書」誕生。

 

 

書名:日めくり「オペラ」366日事典

著者:新井 巌

発行:言視舎

 毎日オペラ三昧するための1冊。作曲家、演出家、歌手、原作者…オペラをめぐるさまざまな人びとの紙上共演。オペラを楽しむ知識・情報を満載し、読者の音楽ライフを充実させる。

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◇クラシック音楽◇歴史的名盤CD選集

2017-02-14 07:41:27 | 歴史的名盤CD選集

 

【歴史的名盤CD選集】

 

~曲の本質をずばりと突くヨーゼフ・シゲティのモーツァルト:ヴァイオリンソナタ集~

モーツァルト:ヴァイオリンソナタ K.301/K.303/K.305/K.302/K.296
                                          K.304/K.306/K.376/K.377
                                          K.378/K.379/K.380
                                          K.454/K.481/K.526

ヴァイオリン:ヨーゼフ・シゲティ

ピアノ:ミェチスワフ・ホルショフスキー
    ジョージ・セル(K.454/K.481)

CD:ヴァンガード OVC 8036~9(4枚組)

 この4枚組のCDには、ヨゼフ・シゲティが弾くモーツァルトのヴァイオリンソナタ18曲が収められれている。シゲティのヴァイオリン演奏は、あくまで力強く、曖昧さを極力排し、リズム感たっぷりにその曲の本質をずばりと突く。ヴァイオリン特有の美音をシゲティのヴァイオリンに求めることはできそうもないが、その分、作曲家がその曲に託した生命力を引き出す力は、どのヴァイオリニストをも上回るのだ。最初のうちは、かすれるようなシゲティ特有のヴァイオリンの音色に少々戸惑っているリスナーも、何曲も聴き進めていくうちに、シゲティのヴァイオリンの包容力の大きさに飲み込まれ、最後には「何という美しいヴァイオリン曲なのだろう」という印象を抱くようになってしまう。そんなシゲティのヴァイオリン演奏に、モーツァルトのヴァイオリンソナタは正に打って付けの曲だ。これらの曲は、モーツァルトがあたかも日々の出来事を日記に書きとめたような私的な性格を持った曲達だ。そのため、シゲティのように曲に常に真摯に向き合い、決して大上段に振りかざさない演奏内容は、リスナーの心の内深く響くのである。それに加え、ポーランド出身のミェチスワフ・ホルショフスキー(1892年―1993年)のピアノ演奏は、モーツァルト特有の美しい音楽の世界をを描き切っており、シゲティとの相性も抜群だ。(蔵 志津久) 

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