★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

◇クラシック音楽◇新譜CD情報

2014-10-31 11:08:29 | 新譜CD情報

 

<新譜CD情報>

 

~クラウディオ・アバドのラスト・コンサートのライヴ録音からブルックナー:交響曲第9番~

ブルックナー:交響曲第9番

指揮:クラウディオ・アバド

管弦楽:ルツェルン祝祭管弦楽団

CD:ユニバーサルミュージック UCCG‐1664

 巨匠クラウディオ・アバド(1933年―2014年)のラスト・コンサートのライヴ録音盤。2013年8月ルツェルン音楽祭のコンサート後半に演奏されたブルックナーの交響曲第9番を収録。

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2014-10-30 07:19:36 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~バレエ団を含め総勢350名の大スペクタクルの「第九」演奏会~

ベートーヴェン:「第九交響曲」

振付:モーリス・ベジャール

指揮:ズービン・メータ

管弦楽:イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団

独唱:クリスティン・ルイス(ソプラノ)
    藤村実穂子(メゾソプラノ)
    ペーター・スヴェンソン(テノール)
    アレクサンダー・ヴィノグラードフ(バス)

バレエ:モーリス・ベジャール・バレエ団
     東京バレエ団

合唱指揮:栗山文昭

合唱:栗友合唱団

会場:NHKホール

日時:2014年11月8日(土) 午後7時/11月9日(日) 午後2時、午後6時

 「日本・スイス国交樹立150周年記念」演奏会。メータとイスラエル・フィル、独唱歌手、合唱、2つのバレエ団。いつもの「第九」の感動が何十倍にも増幅されて押し寄せてくる、総勢350名の大スペクタクル。

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◇クラシック音楽◇NHK‐FM 「ベストオブクラシック」 レビュー

2014-10-28 11:35:16 | NHK‐FM「ベストオブクラシック」レビュー

 

<NHK‐FM 「ベストオブクラシック」レビュー>

 

~現代屈指のヴァイオリニスト ツィンマーマンとローザンヌ室内管弦楽団のモーツァルト作品演奏会~

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番
        ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョK.261
        ヴァイオリン協奏曲第3番       
        交響曲K.196/K.121
        ヴァイオリン協奏曲第4番
バッハ:無伴奏バイオリン・パルティータ第3番“プレリュード”(アンコール)

ヴァイオリン/指揮:フランク・ペーター・ツィンマーマン

室内管弦楽:ローザンヌ室内管弦楽団

収録:2014年3月4日、スイス・ローザンヌ メトロポール・ホール

提供:スイス放送協会

放送:2014年10月10日(金) 午後7:30~午後9:10

 今夜の「NHK‐FMベストオブクラシック」は、フランク・ペーター・ツィンマーマンのヴァイオリンと指揮、ローザンヌ室内管弦楽団の演奏で、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲を中心とした放送。ローザンヌ室内管弦楽団は、スイス・レマン湖に面した美しい街ローザンヌを本拠地とする室内オーケストラで、1942年にスイス・ロマンド放送の協力の下、スイスの指揮者ヴィクトル・デザルツェンス(1908年―1986年)により設立された。2013年からは、フランスの指揮者ベルトラン・ド・ビリー(1965年生まれ)が芸術監督を務めている。バロック音楽から現代音楽まで、幅広い演奏のレパートリーを誇り、時としてローザンヌ歌劇場のオーケストラとしても活躍。ちょうど日本で言えば水戸室内管弦楽団やアンサンブル金沢のような存在で、ヨーロッパでは常に高い評価を得ている。

 フランク・ペーター・ツィンマーマンは、1965年ドイツ生まれのヴァイオリニスト。これまでにシエナのキジアーナ音楽アカデミア大賞、ライン文化勲章、ドイツ連邦共和国功労勲章一等功労十字章などを受賞している。最近では、ニューヨーク・フィルのレジデント・アーティストを務めたり、ハイティンク指揮シカゴ響、ヤンソンス指揮コンセルトヘボウ管、シャイー指揮ゲヴァントハウス管などとの共演をしているほか、現代作品にも積極的で、新作の協奏曲の初演などを手掛けている。さらに、ヴィオラのタメスティ、チェロのポルテラと“トリオ・ツィンマーマン”を結成し、各地で公演を行ってもいる。2013年~14年は、トーンハレ管弦楽団のアーティスト・イン・レジデンスとしてコンサートを行うとともに、ツィンマーマンとバッハのヴァイオリン・ソナタ全曲を録音したエンリコ・パーチェとのリサイタルやトリオ・ツィンマーマンの演奏会を行っている。

 今夜のプログラムは全てモーツァルトの若い頃の作品で、、ヴァイオリン協奏曲第1番、第3番、第4番を軸に、ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョK.261と交響曲K.196/K.121が放送された。ヴァイオリンと管弦楽のためアダージョK.261は、1776年にザルツブルクで作曲された曲で、  ヴァイオリン協奏曲第5番の第2楽章の代替として書かれたそうである。モーツァルトがまだ20代の時の作品で、まことにもって美しいヴァイオリンと管弦楽の小品であり、ツィンマーマンのヴァイオリンの色彩感を伴った限りなく美しいヴァイオリンの響きと、ローザンヌ室内管弦楽団の伸び伸びとした透明感のある弦の合奏とが絶妙にマッチし、リスナーとして至福の一時を味わうことができた。私にとっては今夜の演奏の中で一番好ましい演奏でもあった。

 今夜の演奏の柱は、3曲のモーツァルトのヴァイオリン協奏曲である。ここでのツィンマーマンのヴァイオリン演奏は、これらのヴァイオリン協奏曲を、彼特有の極限まで美しいヴァイオリンの音色で埋め尽くし、リスナーとして実に満足のいく演奏内容となった。ツィンマーマンのヴァイオリンの響きは、単に美しいというばかりでなく、微妙な色彩感を持った美しさのため、いくら聴いても飽きがこないのである。リズム感も中庸を得たもので、モーツァルトに相応しい。3曲の協奏曲とも全体を通し非常に聴きやすく、何か浮き浮きしてくるような心地よさが込み上げてくる演奏内容であった。さらに、アンコールとして演奏されたバッハ:無伴奏バイオリン・パルティータ第3番“プレリュード”の素晴らしさと言ったらなかった。軽々と演奏してはいるが、ポイントを的確に捉え、訴える力が圧倒的に強い。ツィンマーマンが現代屈指のヴァイオリニストであるtことを証明したようなアンコール演奏となった。アンコール演奏を聴いた当日の聴衆の驚きの声が、どよめきとなってスピーカーから伝わってきて臨場感は満点であった。(蔵 志津久)

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2014-10-27 10:20:37 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~ウィーンの室内管弦楽団「ウィーン・ヴィルトゥオーゼン」 5年ぶりの来日公演~

モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
        協奏交響曲 
シューベルト:ドイツ舞曲より、グラーツのギャロップ
ブラームス:ハンガリー舞曲より 
ヴェルディ(バッシ編曲):リゴレット幻想曲 
R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」より 
ビゼー:歌劇「カルメン」より 
J.シュトラウス2世:ワルツ「春の声」、ポルカ・シュネル「浮気心」 ほか

室内管弦楽団:ウィーン・ヴィルトゥオーゼン

会場:東京芸術劇場 コンサートホール

日時:2014年11月06日 (木) 午後7時

 ウィーン・ヴィルトゥオーゼンは、1995年、ウィーン・フィルの首席クラリネット奏者のエルンスト・オッテンザマーの呼びかけによって、各セクションの中心メンバーによって結成された。ウィーン伝統のスタイルと高い個人技術に裏打ちされた卓越した演奏は、たちまち世界各地で話題をさらった。基本的な編成は、弦楽四重奏にコントラバス、そして木管五重奏が加わったもの。ここから、古典、ロマン派、現代音楽まで、八重奏から室内楽、交響曲からコンチェルトに至るまで、あらゆるレパートリーに対して柔軟に編成を対応させている。今回は5年ぶりの来日。

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◇クラシック音楽◇新譜CD情報

2014-10-24 10:46:50 | 新譜CD情報

 

<新譜CD情報>

 

~バレンボイムが弾くシューベルトの11曲のピアノ・ソナタ集~

シューベルト:ピアノ・ソナタ イ短調 D537(第4番)(作品164 遺作)
         ピアノ・ソナタ 変ホ長調 D568(第7番)(作品122 遺作)
         ピアノ・ソナタ ロ長調 D575(第9番)(作品147 遺作)
         ピアノ・ソナタ イ長調 D664(第13番)(作品120 遺作)
         ピアノ・ソナタ イ短調 D784(第14番)(作品143 遺作)
         ピアノ・ソナタ イ短調 D845(第16番)(作品42)
         ピアノ・ソナタ ニ長調 D850(第17番)(作品53「ガシュタイナー」)
         ピアノ・ソナタ ト長調 D894(第18番 「幻想」)(作品78)
         ピアノ・ソナタ イ長調 D959(第20番)(遺作)
         ピアノ・ソナタ ハ短調 D958(第19番)(遺作)
         ピアノ・ソナタ 変ロ長調 D960(第21番)(遺作)

ピアノ:ダニエル・バレンボイム

CD:ユニバーサル ミュージック(ドイツ・グラモフォン) UCCG-1667(5枚組)

録音:2013年1月、2014年2月、ベルリン

 指揮者でありピアニストでもあるダニエル・バレンボイムの録音開始60周年記念盤。シューベルトの完成した全てのピアノソナタ全11曲、第4、7、9、13、14、16、17、18、19、20、21番をCD5枚に収録

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2014-10-23 11:29:15 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~今注目の指揮者パッパーノが手兵のローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団と来日公演~

ヴェルディ:オペラ「ルイザ・ミラー」序曲
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
ブラームス:交響曲第2番

チェロ:マリオ・ブルネオ

指揮: サー・アントニオ・パッパーノ

管弦楽:ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団

会場:京都コンサートホール

日時:2014年11月5日(水) 午後7時

 アントニオ・パッパーノ(1959年生まれ)は、イタリア出身の指揮者。アメリカに渡りピアノや作曲を学んだ後、各地の歌劇場で研鑽を積む。1987年にノルウェー歌劇場にデビューし、1990年からは音楽監督に就任。1992年よりベルギー・ブリュッセルにあるベルギー王立歌劇場(モネ劇場)の音楽監督に就任。1999年、バイロイト音楽祭に楽劇「ローエングリン」を振ってデビュー。2002年よりロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスの音楽監督に就任。2005年からは、ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団の音楽監督に就任している。

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◇クラシック音楽◇新譜CD情報

2014-10-21 12:49:02 | 新譜CD情報

 

<新譜CD情報>

 

~ドゥダメル&シモン・ボリバル響によるマーラー:交響曲第7番「夜の歌」~

マーラー:交響曲第7番「夜の歌」

指揮者:グスターボ・ドゥダメル

管弦楽:シモン・ボリバル交響楽団

 指揮者のグスターボ・ドゥダメル(1981年生まれ)は、ベネズエラ出身。エル・システマによる音楽教育を受け、10歳でヴァイオリン、12歳のときに地元のユース弦楽合奏団で指揮に取り組む。1996年には同楽団の音楽監督。1999年、シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラの音楽監督に就任。2004年第1回グスタフ・マーラー国際指揮者コンクールで優勝し、世界的に脚光を浴びる。2007年エーテボリ交響楽団の首席指揮者に就任。2009年ロサンジェルス・フィルハーモニックの音楽監督に就任。2010年ベルリン・フィルの「ジルヴェスター・コンサート 2010」を指揮した。2012年第54回グラミー賞で、ロサンジェルス・フィルと共演したブラームス交響曲第4番がベスト・オーケストラ・パフォーマンス賞を受賞。

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2014-10-20 10:18:22 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~映画「砂の器」公開40周年記念 西本智実指揮 組曲「宿命」~

菅野光亮:ピアノと管弦楽のための組曲「宿命」
芥川也寸志:弦楽器のためのトリプティーク
ラフマニノフ:前奏曲Op.3-2「鐘」、Op.23-4
        ヴォカリーズ(リチャードソン編曲)

ピアノ:外山啓介 
 
指揮:西本智実

管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団

会場:昭和女子大学人見記念講堂コンサートホール

日時:2014年11月02日 (日) 午後3時

 指揮の西本智実は、大阪市出身。大阪音楽大学作曲科卒業後、国立サンクトペテルブルク音楽院に留学。ロシアで28歳の時にデビュー。以後37歳までロシアで指揮者活動を行う。2012年、日本で新設されたイルミナートフィルハーモニーオーケストラの芸術監督兼首席指揮者に就任。2013年、ヴァチカン国際音楽祭に招聘され、イルミナートフィルを率いて、サン・ピエトロ大聖堂での指揮を行う。

 ピアノの外山啓介(1984年生まれ)は、北海道札幌市出身。2006年東京芸術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業。2004年の第73回日本音楽コンクールピアノ部門第1位。2007年、エイベックス・クラシックスか「CHOPIN:HEROIC」をリリースしCDデビュー。またオール・ショパンプログラム”によるデビューリサイタルを全国各地で開催。

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◇クラシック音楽◇新譜CD情報

2014-10-17 11:37:49 | 新譜CD情報

 

<新譜CD情報>

 

~ショパン国際ピアノ・コンクール第2位のインゴルフ・ヴンダーのチャイコフスキー/ショパン:ピアノ協奏曲第1番(ライヴ録音盤)~

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
ショパン:ピアノ協奏曲第1番

ピアノ:インゴルフ・ヴンダー

指揮:ヴラディーミル・アシュケナージ

管弦楽:サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団

録音:2012年6月1日、サンクトペテルブルク、白夜祭(ライヴ録音)

CD:ユニバーサルミュージック(ドイツ・グラモフォン) UCCG-1666

 ピアノのインゴルフ・ヴンダー(1985年生まれ)は、オーストリアのクラーゲンフルト出身。14歳でウィーン・コンツェルトハウスのシューベルト・ザールにピアニストとしてデビュー。ウィーン音楽芸術大学を卒業後、アダム・ハラシェヴィチ に師事。2010年第16回ショパン国際ピアノ・コンクール第2位、コンチェルト賞、幻想ポロネーズ賞を受賞。2011年、ショパン国際コンクール入賞者ガラ・コンサート日本ツアーに参加した。このCDは、現在国際的に活躍するのヴンダー初の協奏曲アルバム。日本でもお馴染みのアシュケナージが指揮するサンクトペテルブルク・フィルの共演者を得て、白夜祭を熱狂に包んだライヴ録音。

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◇クラシック音楽◇コンサート情報

2014-10-16 12:19:44 | コンサート情報

 

<コンサート情報>

 

~世界最高のメゾソプラノ 藤村実穂子リサイタル~

マーラー:リュッケルトの詩による歌曲
      少年の魔法の角笛より
ブラームス:ジプシーの歌 op.103より

メゾソプラノ:藤村実穂子

ピアノ:ヴォルフラム・リーガー

会場:東京オペラシティ コンサートホール

日時:2014年11月3日(月/祝) 午後2時

 メゾソプラノの藤村実穂子は、東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。同大学院修了後、ミュンヘン音楽大学大学院に留学。在学中にマリア・カナルス・コンクール優勝など数々の国際コンクールに入賞。その後、2000年までオーストリア、グラーツ歌劇場の専属歌手。2002年、バイロイト音楽祭の「ニーベルングの指環」において、日本人として初めてフリッカ役という大役に抜擢され、一躍注目を浴びる。その後も同音楽祭に毎年主役で出演し、9年連続出演という日本人初記録を打ち立てる。これまで出光音楽賞(2002年)、芸術選奨新人賞(2003年)、エクソンモービル音楽賞洋楽部門奨励賞(2007年)、サントリー音楽賞(2013年)などを受賞。現在はフリーの歌手としてミラノ・スカラ座、ロイヤル・オペラ・ハウスロンドン、ウィーン国立歌劇場など、世界で活躍中。

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