セスバニアについて、中間報告的にまとめてみました。
畑を大農家に長年貸していたのですが、私の退職時に返して貰いました。ところが、ある小さな農機具を買った際に、農機具屋さんが機械を持ってきた時に、雨上がりだったのですが、「水が沈みきれない。おそらく耕している層の、その下の層が固くしまっているので、畑に雨上がり水がたまるのではないか。」と言われました。
そう言えば、①かなり大きなトラクターを使っていた。②出荷時期にはトラックを畑に入れていた。③深堀りをした様子もない。ということで、こりゃ締まっているなと想像できました。
さて、そういうことを聞くときになるものです。ちょうど、百姓たちが集まっているメーリング・リスト(ML)に参加したばかりだったのですが、みなさんに話題を持ち出してみると、ユンボで掘り返すとか、サブソイラーで耕して貰うなどの話題の他に、セスバニアという植物があるということを教えてくれた人がいました。
機械で耕すのが剛法でしたら、植物で固い層を打ち抜くというのは柔法です。その後サブソイラーで耕して貰いましたが、冬作のところはできませんでした。それで、セスバニアをためしてみようと思いました。ところで、サブソイラーで耕してもらったところは、表面に出てきた下の層の土の一部は、石かと思うように固い部分がありました。
町の種屋という種屋に電話をしようとしたのですが、数軒であきらめました。というのは「それは何ですか。」と、何軒かにかえって聞き返されたからです。それでも何とかと思って、インターネットで調べていましたら、あるサイトでセスバニアを使っているということが書いてありました。幸いそのサイトにはメールのアドレスがあったので、あつかましいと思ったのですが、そこにメールを送ると、親切にも買い方をおしえてくれました。
私は雪印育苗という会社から買いました。注文は電話でしたが、結局は通販で売ってくれるというので、種まき期の一月くらい前にしか販売しないというので、それを待って買いました。その後インターネットを見ていたら、時期がくるとあちこち楽天のような通販店で買えることが判明しました。
ブランド名は「田助」ですが、「セスバニア」で話は通じます。
今までに書いてきたものは、6月20日、7月19日、8月20日、8月30日に出ています。
セスバニアは、豆科に属するそうです。背丈が2mくらい伸び、地下にも1~2mくらい根をおろすとか。そのせいで、固い層があると、それを打ち抜くことになりますので、根が腐ったところが排水口になり、水を下に落とす働きをすることになるということになります。私はそれが目的で、半ば試験的に栽培してみました。
原産地は分かりません。特徴はネムの葉に似ていて、夕方にはネムと同じように葉を閉じます。根の働きの利用のほかには、緑肥にもするそうです。アフリカでは家畜(家畜の名前は不明)の飼料にするとか。また、豆科なので、空中の窒素を固定する働きをするので、それを目的とする利用法があるということが分かりました。
初めての経験なので、まずⓐ1kgくらいにしてみた。ⓑいろいろな所にまいてみた。ⓒ肥料はやらなくてもよいと言っているサイトがあったので、敢えて畑にまいたものでも無肥料にした。というようなことをやってみました。
種は食べません。食べられるかどうかは分かりません。とりあえず、種は収穫してみおうと思っています。これから、根がどれだけ効果を発揮するかが楽しみです。一カ所くらいは、掘り下げてみても良いかなと思ってます。
わが菜園では今のところ使うことも無いのですが、近くの草だらけの畑に
蒔いたらどうだろう? 余計な草が生えなくなって草の種が我が方に飛ん
でくるのを防げるかも。
そしてその後に花の種を蒔いてみるとか・・・
私は、水はけのためです。押し固められてしまった、土の硬い層を打ち抜くのが目的です。私は畑の改良のためですが、単に雑草対策ですと、この植物は2mも背丈が伸びますので、そのことを考慮にいれておいた方がよいと思います。