大豆のコガネムシ

2005年08月09日 | Weblog

昨日のことでした。大豆や黒豆の畝の間の草をとろうと思って、猛暑の中を畑にでました。畝の間は小さな機械でかきまわすことができますから、ある程度防げるのですが、豆の根本に生えたものは手でとらなくてはなりません。

今まで迂闊で気がつかなかったのですが、無数に大小の穴が葉にあいています。これは何か虫の仕業に違いない。じっくりと豆を観察しましたが、虫のようなのはいません。しかし新しい小さなつぶつぶの糞がたくさんあります。これは絶対に虫が居た証拠です。それでも一匹くらいは見つからないかと、草むしりなどは後回しにして一本いっぽん見ていくといました。たった一匹ですが、コガネムシが葉についていました。これに違いない。しかし、なぜほかのコガネムシは居ないのだ。

ここで、私が子供の頃の記憶がよみがえってきました。小学生の頃は、ずっと6年間ランプ生活をしていました。その頃は日本は戦後間もない頃で、とてもまずしくて電気を引くということは受益者側の負担となったわけです。新宅を構えたばかりの我が家にとっては、それはたいへんなこと。というのは、特に私の家を造ったところは、まわりが全部電気の無い地域でしたから。一軒だけ遠くから電線をひっぱってくることは、大金持ちしかできないことです。

ちょっと前おきが長すぎましたが、そのランプ生活中に夜になると、かなりコガネムシが家に飛び込んできたのです。飛んで火にいる夏の虫で、それがたくさん飛んでくるわけですから、父と二人でゲームのような感覚で、一升瓶に取っては入れ取っては入れたものでした。それを思い出したのです。コガネムシの思い出です。それで気が付いたのです。そうだ、コガネムシは夜行性なのだ。

夜を待ちました。9時頃になってから靴を履き懐中電灯とインスタントコーヒーの空き瓶をもって畑に行きました。照らしてみると居ます。黒い点々があちこちにいました。彼らは一大ディナーパーティの最中でした。それで、むかし一升瓶に入れたように、取っては入れ取っては入れおよそ一時間。その数、数えたわけではありませんが、およそ100、いやそれ以上あったかもしれません。私の勘はみごとにあたりました。しかし、私の情報不足かも知れませんが、コガネムシで大豆がだめになったという話は聞いたことがありません。東北地方ではよくカメムシの被害に遭うとか。ある東北の人の話でその被害の事は思い出しました。いつぞや、山形県の米沢から鶴岡に向けて走っているときに、ドライブインの掲示板のガラスの内側にたくさんのカメムシが越冬するために、入り込んでいるのを見たことがありました。あれほど沢山のカメムシは見たことがありません。さて、話は戻ってコガネムシの大豆に及ぼす被害は聞いたことがないということなのですが、現に葉にたくさんの穴があいています。これは駆除する必要があるのではないだろうか。

とまあ、そう考えて今晩も畑にでて取りました。その数は昨晩と同じくらいでした。彼らが葉に付いているのを手で取るのですが、中にはポトリとおちるものもあります。すると、彼らは急いではい回りどこかの陰に隠れようとします。落ち葉があればその下へ。しかし、畑ですからそう落ち葉があるわけはない。すると、こっけいに小さな土塊に頭だけ隠してちゃっかりと動かずにいるではありませんか。これこそ文字通りに「頭かくして尻かくさず」です。

とにかく、あと2~3日は取ってみようと思います。それで、数が減らなかったらこりゃ大変だ。毎晩の行事になってしまうことに、、、、。夜になってからもこんなことをするなんて、ゲームでもする気分でやらなければ、やっていられませんね。

《蛇足》
  ① コガネムシは鶏のおやつになりました
  ② 取りながら考えました。「たった一匹から大量殺戮か!」
  


最新の画像もっと見る

コメントを投稿