ちょっとした野暮用で暑い日に渋谷にやってきた。雲行きが怪しくなり到着間際になんと雷雨に。雨が止むまで足止めされたが表に出るとなんと涼しいこと。駅とは反対の方向にある新しくできた長崎ちゃんぽんの店に行ってみた。本来なら場所を移転した長崎飯店にも行ってみたかったんだけど、それはまた今度ということで。
ちょうど先客の男性が入っていった後に入店。新しい割には渋めのカウンターのみで割と狭めの店内には昭和のTVCMが流れていた。どうも前からあった長崎ちゃんぽんのお店が店名を変えてリニューアルオープンということのようです。さてこのお店のメインはちゃんぽんか皿うどんの二択です。皿うどんの太麺を注文。1200円也。太麺というのは麺を揚げていない状態です。
先客は通常の皿うどんだったのでお皿は同じでしたが、こちらは麺が盛り上がっていないのでボリューム感がずいぶん違います。パッと見た印象はちょっと具が寂しいかなと。割箸ではなく箸先が丸いためか麺がつかみにくかったです。れんげも用意があったため、初めてれんげですくって皿うどんを食べました。最終的には金蝶ソースで味変して完食。
店頭の旗にも昔ながらの皿うどんと書かれていますが、お店のHPには以下のようなことが書かれています。
"本来いにしえの長崎ちゃんぽん皿うどんは、長崎唐灰汁麺(とうあくめん)を使用しております。そしてちゃんぽんを作る工程も大切です。鍋で具材(肉・野菜・海鮮・乾物・練り物)を炒めてから、独自の天然スープ(豚ガラ・鳥首がら・長崎あごだし)を注ぎ込み、そこへ唐灰汁麺を入れて一緒に炊き込みます。この時に唐灰汁麺から唐灰汁がスープに沁み渡り独特の風味・香りを放つのです。具材と天然のうま味が調和し、昔ながらの長崎ちゃんぽんの味・唐灰汁味が誕生します。”
別のサイトを読むと
"かん水は炭酸ナトリウムを主体としていますが、「唐あく」は炭酸ナトリウムと炭酸カリウムを混ぜて作られたもので、成分が異なります。"
とあり、麺の成分が希少価値のある独特なものということらしい。なるほど食べてみると確かに普通とはちがう味わいがある。個人的にはかん水は匂いが苦手だが、こちらはそうでもない。
さてこのこだわりを理解してくれる客がどのくらいいるかが勝負ですね。