久々に桜木町の街を訪れる。みらとみらいの展示会を見たあと、野毛まで3キロの道のりを歩いた。動物園通りを歩いて見渡しても目指す居酒屋が見えない。iPhoneでは確かこの辺りを指しているのだがとウロウロしていると、ざわついた様子の普通の民家に気づく。恐る恐る玄関の戸を開けると、そこが目指す店、野毛の至宝と言われる『武蔵屋』だった。開店時間をやや過ぎてしまっがすでに客は8割以上入っていた。白髪のオバアサンと4人のサポーターがお手伝いという感じの構成。4人テービルの3人組の席に通され完全アウェー状態。コップ酒を注文。やや小さめのグラスめがけてずっと上からどこかの国のパフォーマンスのように燗酒がなみなみと注がれるのが特徴のようだ。
(何十年も酒を吸い続けた渋い机の色に注意)
仙台の源氏のように酒ごとにアテがついてくるが、ずっと素朴な感じだ。一杯目には酢タマネギとおからがつく。
二杯目には納豆(すでに混ざった状態)がつく。こうなると最終となる三杯目まで飲みたくなる。
三杯目には鱈豆腐と糠漬けがつく。健康に良さそうなアテばかりでファンも多いのだろう。さらに小生には特別に?盃一杯がオマケされた。同じテーブルのオヤジ3人組とも仲良くなって楽しいひと時を過ごした。東京には近いが東京とは違う地元の世界があります。さっと飲んでさっと出るという店のようだ。フルコースで計2200円也。重要有形文化財。