ういーくえんど・なちゅらりすと

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

部分橙色型?

2023-03-31 13:23:34 | トンボ
失策だった。
帰って、画像をチェックするまで気がつかなかった。

年度末。
諸般の事情で突然の休暇。
車で15分ほどの細流へ向かった。

この場所は三浦半島でもカワトンボの発生の早い場所。
期待通り、きれいなアサヒナカワトンボに出会うことができた。
なかにはすでに成熟した体色の♀も。
こりゃあ20日前後にはもう発生していたかな?

自宅でデジカメの画像を確認していて気がついた。
無色型だと思っていた♂の翅の前縁がうっすら橙色に見える。

光の加減か?

あわてて他の画像も確認すると、やっぱり橙色。
こりゃあ・・・部分橙色型とでも呼ぶべき個体変異なのかもしれない。
これが成熟して体に白粉をまとっていたら、どんなだったんだろう?やっぱり無色と一緒かな?
去年、橙色型に近い中間型を撮影したことはあったが、これは無色型に近い中間型。
遺伝的な変異というのは面白いものだ。

しかし、今年の初トンボとはいえ現地で気がつかなかったのは痛恨。
かといってもう一度行ったからとしても出会える可能性は皆無に近いだろうが・・・こりゃあもう一度、行ってみるしかないか。

もう跳ねた!

2023-03-24 09:04:28 | 
先週末は東北出張。
隙間時間で花でも、と思っていたら、隙間のあった土曜日はなんと雪。
ツバキが白く染まるさまを眺めながら、革靴での探索は諦めたのだった。

帰ってきて祝日。
天気はあまり良くなかったが、気温は高い。
水辺にホソミオツネンが戻っていないかと眺めにいったが、やはりまだ。
ただ、足元で小さなバッタが跳ねた。


ヒメギスの幼虫(と思う)。
自信はないが、水辺だし。
もう孵化していたんだなぁ。
ヤブキリの幼虫がタンポポに並ぶのももうすぐだ。

そしてやたらに多く感じたのがこいつ。


どこで越冬していたんだ?というくらいに飛んでいたツマグロオオヨコバイ。
正面顔が意外にかわいいと判明。

早春のモフモフ

2023-03-15 09:35:58 | その他の昆虫
気象条件ベストだった土曜日は、諸般の事情で歩くこともかなわず。
気温こそ高いが日ざしのほとんどなかった日曜日、思いあぐねてまずは海岸近くのキャベツ畑の中を歩いた。
小さな空き地には羽化直後らしいベニシジミが静止。


セイヨウカラシナにはニホンミツバチも来ている。


海岸に出れば早くもキケマンの花が。


違うんだよなぁ。
今日見たいのはこいつらじゃない。
午後、自宅近くを歩くと、ようやくそこで見ることができた。



ビロードツリアブ。
草木が芽吹きはじめた季節から現れる、春の虫。
私にとっては、このモフモフが春を告げる虫だ。
染井吉野も咲き初め、いよいよ春本番・・・と言いたいところだが、次の週末は出張。
春本番を楽しむのはもう少し先の話になりそうだ。

ネコノメソウの・・・?

2023-03-06 16:07:10 | 植物
翌日の天気予報を眺めていて悲しくなった。
高気圧のはり出しがやや北に偏っている。ということは、関東には北東風が吹き込んで、天気が悪い・・・やれやれ。
もっとも肌寒い北東風が流れ込んでも、咲いている花には影響しない・・・はず。
ふと思いついて杉林の中の谷に向かった。

幸い、私は今のところまだスギ花粉症は発症していない。杉林に近づくのに抵抗感はない。
ほぼ消えかけた踏み跡を進んだ先に・・・あった。
ちょうど咲いていたネコノメソウの仲間。






初夏にトンボを探しにきた時に見つけて以来、気になっていたのだが、なかなか花の時に巡り会えていなかった。
貧弱なヤマネコノメソウではないのだろうと思っている。
葉の形や重なりが違う・・・ように思う。
ではいったい?

この地味で繊細な感じ、ネットで検索するとマルバネコノメソウってのに近い気はするのだが、北方系で神奈川では誤認だって話だし。
やはり虚弱なヤマネコノメソウなんだろうか???

崖の住人

2023-03-02 09:03:56 | その他の昆虫
肌寒い週末。
北風に追われるように薄暗い穴に潜った。
古い防空壕の跡。
大戦中、各地に掘られた穴は、もうほとんどが埋められたりしているのだろうが、ここ三浦半島にはまだまだ人知れず残されている場所もある。
もちろん、崩落の危険がついてまわるし、立ち入るのは絶対にお勧めしない。
ただ、そんな場所で期待してしまう昆虫も、またいるのだ・・・

足元の岩を動かしながら探しては見たものの、やはりというかヒットはなし。
まあ仕方ないか。
お約束の気色の悪いマダラカマドウマの幼虫を撮影するだけで良しとしよう・・・



ちなみにこの場所は単なる掘り抜きなのだが、石灰分がしみ出して、鍾乳石のような状況となっている。
この場所は砂岩だから、地層に含まれる貝化石がこの疑似鍾乳石の起源だろうか。



三浦半島北部には多い古い石切場の跡。
地衣類が繁茂するこんな崖にはお馴染みのコマダラウスバカゲロウ幼虫。




寒い季節だからきっとみんな獲物もなく縮んでいるのかと思いきや、けっこう立派な個体も。
非効率的な捕食行動に思えても、ちゃんと成長できているんだなぁ、と妙に納得。