ういーくえんど・なちゅらりすと

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ヒメウラボシシジミ

2024-02-14 10:33:38 | チョウ
2月初旬、ようやく仕事に余裕が出てきたタイミングで石垣島へ渡った。
今回は珍しく自然探求が主目的ではなかったのだが、それでも狙いたいものがあった。

昨年秋、友人が写してきたヒメウラボシシジミ。
まだ発生しているのだろうか。

あいにくの小雨まじりの、ただ幸い気温が高めの日。
話を聞いていた森を歩いた。
シジミチョウが飛ぶたびに一喜一憂。
いや、わかっているのだが、つい目がいってしまう。
するといきなり怪しい個体に遭遇。
だが、そのまま止まらずに斜面に消えてしまった。
ため息をつきながらあたりを見渡すと、タイワンシロチョウが吸蜜していた。


やがて期待されるエリアももうすぐ終わる、という時、明らかに白味の強いシジミチョウが飛んだ。
あわてて追いかけて、下草に静止したその姿は・・・


図鑑のイメージより白っぽい個体だったが、ヒメウラボシシジミだった。
影が薄くなるくらい写しまくって、ふと顔を上げるともう1頭飛んでいたが、これも静止せずに森の中へ。
個体数は少ないし愛想も悪い。
それでも写せたのは、このところ当たりを引けなかった不運の裏返しだったのかもしれない。

目覚めが早い?

2023-04-11 09:27:20 | チョウ
記録的な暖かさが続いた今年の春。
生きものの活動開始が例外無く早まっていることを感じてしまうが、私が最近、一番感じたのはこいつらだった。




クロコノマチョウ。
成虫で越冬するチョウの中では、三浦半島で最も遅くまで寝ている、そんな印象があった。
ところが今年は3月から見かけるようになり、先週末には同時に3個体も。
どうやら今年の春は、彼等も目覚めが早いようだ。

ダビドサナエも複数、確認できた。


流水の温度は外気温の多少の変化には影響されないように思う。
それでも若干早めにも思える。
もう次の週末にはアオスジアゲハにナガサキアゲハかもしれない。

越年蝶

2023-02-15 16:12:02 | チョウ
昔の人が成虫で越冬していると勘違いしたのも致し方ないのかもしれない。
この寒空に成虫が飛ぶのだから。

モンキチョウ。
週末、まだようやく立春から1週間というのに、もう出会うことができた。
草はらのある場所では普通種だが、三浦半島ではそんなに多くはないチョウである。
それに早々に出会えたというのはなかなか今年は幸先が良いのか?



しかし、図鑑には幼虫で越冬と書いてある。
これ、本当に全個体が当てはまるのだろうか?
真冬にも幼虫が休眠せず、常時成長を続けているのでは?
そうなると蛹で冬を迎える個体もありそうだし、ものによっては卵じゃなかろうか。
まあ・・・どうでもいい話ではある。
この時期は見られたことが素直にうれしい。

ちなみにこっちは本物の越年チョウ。
キタテハ。
意外に今年はこっちにも出会っている。

あら、もうクマソ・・・

2021-07-26 15:15:10 | チョウ
 1週間ほど前、三浦半島でクロマダラソテツシジミの記録が出た。しかも、偶然飛来した1個体というのではなく、ソテツのまわりですでに複数個体。ということは間違いなく発生個体。そして、あれよあれよという間に複数箇所での発生確認報告が。

 高温期にはクロマダラソテツシジミは最短14日程度で世代を繰り返すという、とてつもなく成長の早いチョウ。ということは、ここにきて見つかりはじめた場所の産卵時期は7月上旬頃か。同時に複数箇所に母チョウが飛んでくるとは考えにくいから、6月中にすでに三浦半島内のどこかで発生したものが拡散したと考えるのが妥当だろう。実際、確認されている幼虫が若齢から終齢まですでに揃っていることも、その仮説の裏付けといえそうだ。

 そんなことを考えながら昼食をとっていたときのこと、ふと思い出した。
 「そういえば、ここにもソテツ、あったなぁ」
 去年のクロマダラソテツシジミのフィーバーでも、喰われること無く取り残されていた職場のソテツ。去年の秋にきれいな新葉を伸ばしたから、今年は新芽は無いように見える。そんなところに来ているはずもないよな。そう思いながらも覗き込んでみると・・・なんか飛んでいる?
 「え?まさか・・・」
 無理矢理に植え込みの中に侵入していくと・・・外から見えない根元に無惨に食い荒らされた新芽が!そして明らかにクロマダラソテツシジミの幼虫。
 飛んでいた成虫も静止した瞬間、模様が見えた。
 「クマソだよ・・・」



 慌てて部屋に取って返し、古いデジカメを引っ張り出して充電してから撮影。
 成虫もきれいな個体で、おそらくここ数日で飛びはじめたのだろうが・・・うーん、ちゃんと早くからチェックしておけば、発生のごく初期を押さえられたんじゃないのか?
 やっぱりどんなに仕事が忙しくても、ちゃんとさぼって自然もチェックしないといけないなあと反省・・・?!

ナガサキアゲハ

2020-05-26 10:29:47 | チョウ
視界に入った時、一瞬なんだかわからなかった。
特大のシロオビアゲハのベニモン型?
いや違う!
有尾のナガサキアゲハだ!



まさかこんなのに三浦半島で出会う日が来るとは思っていなかった。
有尾は模様が違うんだよ、とは聞いていたものの、夢中でカメラを向けているときにはどこがどう違うのかわからず。
これは採集しないと後で昆虫仲間に何を言われるかわかったもんじゃない。
捕虫網もないが、とにかくそっと手を伸ばすと、簡単に捕獲できてしまった。
この個体はチョウのプロに預けたものの、採卵は出来なかったそうだ。
もう相当へばっていたんだろうなぁ。

それにしても三浦半島のナガサキアゲハに尾状突起が生えたものではない。
そうなると南方からの飛来個体なのか。
ベニモンアゲハやその仲間に擬態しているのだというが、確かに腹部にまで模様が入っている。

この春、場合によっては今年一番の大当たりだったかもしれない。