ヒサゴクサキリとカヤキリ

土曜日、夜。
雷雲の動きを睨みながら、あと二時間は大丈夫だろうと家を出た。
歩き始めたときにはまだ雲の隙間には星。
そしてカラスウリは満開。


それでも北の空は花火大会のようにピカピカと明るかった。
遠く響いてくる遠雷を気にしつつも、まずはじめに懐中電灯に浮かび上がったのはヒサゴクサキリ。



こいつが好きなのはメダケのような竹。
そんな竹林を夜に探せばそこそこの確率で出会えるだろうとは思っていたものの、なにせオスの鳴き声が小さいものだからじっくり探さないと見つからない。
だからというわけではないがこれまであまり注意してこなかったのだが、それなりに生息しているのかもしれない。

水田では予想外のカヤキリの姿。




頑強なアシやススキが好きだから、水田にいるのは不本意だろう。
ただ、このあたりは景観のために無駄に草刈りが行われているから、本来生息していた芦原が切り倒され、やむなく水田にやってきたものかもしれない。
イネはコイツらの繁殖には役に立たないから、発見、即絶滅にならなきゃいいが・・・
そんなこんなで眺めていると、早くもぼたぼたと大粒の雨。
こんなはずでは、と思いつつも、さすがに雷がくると嫌だから慌てて引き返しましたとさ。