二日目は、天壇公園へ行こうという。
家族で北京にいたのは、1997年から2003年まで。
長女が小学校6年間、次女は3才からの6年間でしたので、それこそ歴史的なところに行ったって何にもわかりませんから、公園だとか山だとか、そういう広々したところへよく行っていました。
今と違って、渋滞なんか無い頃ですから、住んでいたアパートから北京の南の方にある天壇公園まで、TAXIで20分位。
こんな建物が有名ですが、周り一帯は緑豊かな公園です。
観光に行った方はご存じかもしれませんが、周りの回廊の辺りには近所のおじさんおばさんがいっぱい。
トランプしていたり、ダンスしていたり、地面に書道を水で書いている有名なオジさんも、みんな毎日ここへ来て、友達と遊んでいます。
公園へ入るには入場券が必要ですが、こういう需要のために「年間パス」「月間パス」も驚くような格安で売られています。
朝から観光客で混雑している中、親子三人でウロウロしてきました。
公園を出てからは、門の前にある虹橋市場。
今は無くなってしまいましたが、以前は地下が水産物市場で、魚が安く買えたので魚好きの家族は結構この市場目当てで、公園に来ていました。
一階から上は、雑貨や、衣類カバン、宝飾品売場。 今もキレイになって残っていますが、20年前はそれこそカオス!
本物よりも偽物の方が多い市場で、よくいろいろなものを買っていましたね。
当時はやっていたファミコンの偽物ソフトとかも、ここへ来ればなんでもありました。
今でもそう言うものもいっぱい残っていますが、こちら側にもうそう言う購買意欲がありません。
中華料理のキーホルダーというニッチな商品に心引かれましたが、写真一枚で退散です。
その後は王府井。 お上りさんコースですね。
今では年中歩行者天国の北京一のお上りさん向け商店街。
その脇にあるB級グルメ通りが目的地。
こんなサソリも串刺しで焼かれていますが、20年前には、こんなB級グルメは、そこら中の道端に屋台で売っていたものです。
で、娘達はそういうところで、現地の味を覚えてきたのです。(サソリはさすがに常食していませんが・・・)
物価上昇を体感しますね。 羊肉串10元/本! 90年代には1元あったらまあ2-3本は買えたものです。
物価上昇率20倍。
通りの脇には、キリスト教会もありました。
昔はこんなに大事にされていなくて、通りからも路地を通ってようやくたどり着くところ。
今は観光資源として大活躍で、結婚写真を撮るのに最適な場所と化しているようです。
でもその少し裏に入ると、今やなかなか貴重となってきた「ニイハオトイレ」。
壁も仕切りも無いので、しゃがんでいると隣のおじさんが話しかけてくると言う優れもの。(笑)
写真を撮れる位キレイに成長したんだなぁと、意外な気持ちで撮影。
昔は足を踏み入れたことを後悔するような場所であることが多かったですね。
そんな懐かしのトイレの周辺はこんな街並み。
道路や区画の再開発にかかっていない地域は、1980年代に初めてこの町に足を踏み入れた頃から変わっていませんね。
違うのは、車が止まっていて信号が付いていること位かなぁ。
そんなエリアを通り抜けると、故宮の角。
PM2.5で空が霞んでいるのが、悔しいですが、昔は青空にきいろい瓦が映えていました。
嫁さんが北京在住の友人から聞いてきた最近の再開発エリアにも行きました。
現代建築で再開発したのでは無く、昔の北京を再現しようという観光客誘致型の再開発。
若者や地方から来た人で大混雑。
外してはいけない、惜しい!パチモン。
ここまで似ていないと、さすがに誰でも買わないのでは無いかと思うほどですが、ショーウインドウの一等地にありました。
26km程歩き回って、夕食は昔よく行ったレストランへ。
繁華街では無く住宅街の外れにあるので安くて美味しい家族向けの店。
我々が知っているだけでも25年以上同じ場所で営業しています。
ここだけは外せないと、娘の極めて強い要望。 というか、ここへ来るための旅行だったのかもしれません。