震災後一週間,世界中のニュースが震災報道でもちきりだったようです。その中には未曾有の惨事において,日本人の行動を称賛するものも多かった。
「極限状況の中でも水と食料を分け合っている」「災難に対処する日本国民の市民意識の高さとメディアの冷静な報道ぶりは韓国にも教訓となる」(韓国・李明博大統領)
「教師は最後に電気を消してから教室を離れ、避難民は暗闇の中で秩序正しく並び救済物資を受け取る」と日本人が見せる秩序と冷静さを高く評価(中国・新京報)
「非常事態にもかかわらず日本人は冷静で礼儀正しい」と絶賛(中国ネット)
「危機的状況下でも礼儀と忍耐を忘れない日本人」を称賛(シンガポールの英字紙ストレーツ・タイムズ)
「日本には最も困難な試練に立ち向かうことを可能にする『人間の連帯』が今も存在している」(ゴロブニン・ロシアタス通信東京支局長)
また,日本に向けた激励だけでなく,人や物資,義捐金の申し出も多かった。
地震の直後,タイの友人から何通かメールをもらいました。タイ政府は地震の直後に国民や企業に向けて義捐金を呼びかけ,受け付けを始めているとのこと。調べてみると,地震の翌日に義捐金の受け付けを開始。15日には義捐金の所得控除(法人は純利益の2%,個人は収入の10%を限度に控除)を発表。そのすばやさが目立ちました。
一方で,震災につけこんだ犯罪も残念ながら起こってしまっています。(→リンク)
偽義捐金の募集,被災地の空き巣,放置自動車からのガソリン盗難,被災者に高額のリフォームを契約させる…。
会社の中国人の同僚は四川地震のときに義捐金詐欺にひっかかりましたし(→リンク),南大門火災ではやはり寄付金詐欺があった(→リンク)。日本ではそんなこと起こらないだろうと思っていましたが,やはり悪い奴は日本にもいるんですね。
特に,被災者を標的にした犯罪は,憤りを禁じ得ません。通常の犯罪よりも重罪にすることはできないのでしょうか。
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