オーストラリアのことを韓国ではホジュ(濠州)と言います。
日本でも,「全豪オープン」などのときにオーストラリアを意味する「豪」の字を使いますが,国名として豪州はほとんど使いませんね。逆に韓国では,アメリカ,オーストラリア,イギリス,ドイツはたいてい美国(ミグク),濠州(ホジュ),英国(ヨングク),独逸(ドギル)を使います。
というわけで,今濠州に来ています。
実は,濠州はこれが二回目。一回目は10年ほど前でしょうか,韓国人のツアーに混じって行きました。
私以外に韓国人が10人ほど。関連会社の人たちで全員知り合いです。韓国の旅行会社が手配した現地添乗員がつきます。コースはケアンズに二泊,シドニーに二泊。季節はやはり今ごろ。やや肌寒かったことを覚えています。
ケアンズでは動物園でコアラを見て,アボリジニーの民俗村みたいなところでブーメランを投げて…と,一般的な観光コース。
そして夜は…。
これがなんと驚いたことに初日の夜からいきなり韓国料理なのですね。
(まいったなあ)
そして,さらに驚いたことに,二日目の夜も三日目の夜も韓国料理なのでした。
たまりかねて現地ガイド(韓国人留学生)に聞くと,
「いえ,私もおいしいオージー料理の店にご案内したいんですけどね,お客さまの希望ですから…」
(!!!)
10人のほとんどは部長級で40~50代。中に二人だけ30代がいて,食に対する不満を打ち明けると,やはり自分たちもそう思っていたとのことで意気投合。
最終日の夜,セットされていた韓国料理はわざと食べず,夜,ホテルを抜け出して地元のステーキハウスに行きました。
立食風の店内は,ど真ん中に大きな炭火の網がある。そしてフードコートのような感じで肉を売る店,ワインを売る店が並んでいる。私たちはそれぞれ好みのステーキを買い,網の上にジュッと乗せる(私は分厚いラムステーキにしました)。飲み物はもちろんオーストラリアワイン。
とりわけ上等な肉ではなかったものの,やっとオーストラリアらしい食事にありつけました。
韓国人の(特に年配の人の)口は保守的です。一日一回は韓国料理じゃないと,という人が10年前は多かった(今の若い世代は変わってきたようですが)。
外国に行ってその土地の料理を楽しもうという人は少なかったようです。IMF経済危機に入る少し前,バブル景気に浮かれていた韓国は海外旅行がちょっとしたブームでした。そして,行く先々で韓国料理店が韓国人観光客相手にけっこう繁盛していました。
それがIMF突入と同時に海外旅行はぱったりといかなくなった。濠州に多かった韓国料理の店も冬の時代を迎えたことでしょう。
日本でも,「全豪オープン」などのときにオーストラリアを意味する「豪」の字を使いますが,国名として豪州はほとんど使いませんね。逆に韓国では,アメリカ,オーストラリア,イギリス,ドイツはたいてい美国(ミグク),濠州(ホジュ),英国(ヨングク),独逸(ドギル)を使います。
というわけで,今濠州に来ています。
実は,濠州はこれが二回目。一回目は10年ほど前でしょうか,韓国人のツアーに混じって行きました。
私以外に韓国人が10人ほど。関連会社の人たちで全員知り合いです。韓国の旅行会社が手配した現地添乗員がつきます。コースはケアンズに二泊,シドニーに二泊。季節はやはり今ごろ。やや肌寒かったことを覚えています。
ケアンズでは動物園でコアラを見て,アボリジニーの民俗村みたいなところでブーメランを投げて…と,一般的な観光コース。
そして夜は…。
これがなんと驚いたことに初日の夜からいきなり韓国料理なのですね。
(まいったなあ)
そして,さらに驚いたことに,二日目の夜も三日目の夜も韓国料理なのでした。
たまりかねて現地ガイド(韓国人留学生)に聞くと,
「いえ,私もおいしいオージー料理の店にご案内したいんですけどね,お客さまの希望ですから…」
(!!!)
10人のほとんどは部長級で40~50代。中に二人だけ30代がいて,食に対する不満を打ち明けると,やはり自分たちもそう思っていたとのことで意気投合。
最終日の夜,セットされていた韓国料理はわざと食べず,夜,ホテルを抜け出して地元のステーキハウスに行きました。
立食風の店内は,ど真ん中に大きな炭火の網がある。そしてフードコートのような感じで肉を売る店,ワインを売る店が並んでいる。私たちはそれぞれ好みのステーキを買い,網の上にジュッと乗せる(私は分厚いラムステーキにしました)。飲み物はもちろんオーストラリアワイン。
とりわけ上等な肉ではなかったものの,やっとオーストラリアらしい食事にありつけました。
韓国人の(特に年配の人の)口は保守的です。一日一回は韓国料理じゃないと,という人が10年前は多かった(今の若い世代は変わってきたようですが)。
外国に行ってその土地の料理を楽しもうという人は少なかったようです。IMF経済危機に入る少し前,バブル景気に浮かれていた韓国は海外旅行がちょっとしたブームでした。そして,行く先々で韓国料理店が韓国人観光客相手にけっこう繁盛していました。
それがIMF突入と同時に海外旅行はぱったりといかなくなった。濠州に多かった韓国料理の店も冬の時代を迎えたことでしょう。
当時はやはり梅干などの日本食を持っていく人が多かったようです。
韓国もそのうち、キムチ持参の旅行は少なくなるのでは?
オーストラリアですか。いいですね。
ところでウチの新しい契約社員の名前が「コアラ」さんでした。高アラさんです。