パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

本の価格(ヘッセ、三島由紀夫)とお土産本

2015年04月26日 16時16分28秒 | 徒然なるままに

4月初旬から中旬にかけてのドイツ旅行
その時に持っていったのがヘッセで文庫本の「荒野のおおかみ」
宇多田ヒカルが面白いと発言し、コリン・ウィルソンが
出世作「アウトサイダー」で取り上げた作品だ


ところが、裏表紙をみて驚いた

価格がなんと140円(昭和46年発行、47年3版印刷)
なんという安さ
ちなみに現在の文庫本での価格は594円
その差454円
昔の本なら4冊買える

この比較が興味深く別の本でもやってみた
三島由紀夫の「春の雪」単行本

この美しい装丁の369ページの本の価格が、680円(昭和46年)
現在単行本としては新たに発売されていないようだ 

現在との物価が違うと言ってしまえばそれまでだが
この本の価格の変動は凄まじい

日焼けしてしまった「荒野のおおかみ」
その内容の殆どを覚えていないが、コリン・ウィルソンに
刺激されて一気に読み終えたことは覚えている
そして何十年後にヘッセの故郷に行くことになるとは、、 

本の価格は実際上昇したが、その価値は同様に
上昇したか?と言えば 、必ずしもそうとはいえないところが
少しばかり残念

ところで、本つながりだがドイツ旅行のお土産はほとんど何も買わなかった
荷物になるので日本でネットのお土産サイトでカタを付けておいた
お陰で旅の途中で悩みことはなかったが、それでも何かの記念にと思い
購入したのが

駅の本屋に置いてあった
数軒の本屋に置いてあったから少しは評判の本だったのかもしれない
この旅でドイツ語とおさらばするのは残念に思い
少しづつ訳して行こうと思ったが

これが想像以上に困難な作業
まずわからない単語がどんどん出てくる
分かる単語の間に分からない単語が出てくるのではなく
全くその反対、わからない単語の間に僅かに見覚えのある単語が出てくる程度

辞書を引いて進めていくのだが悲しいことに
老眼はその辞書の文字がよく読めない
そこで拡大鏡を使って調べるのだが、本当に開き直って時間をかけて
やっていくしかない

そこで思ったのは「解体新書」を訳した人たちのこと
彼らもほとんどわからない言葉の連続でさぞかし苦労したことだろう
それは使命感のようなものにうなされて行ったに違いないが
それでも毎日毎日この大変困難な作業に取り組んだことを思うと
頭が下がる

さて自分だが、気まぐれで嫌になるまではとりあえず続けるつもり
現在は数行で一日分は終了
それもちゃんと訳しているか確認もできないが
とりあえずわかったつもりでの段階で前に進むことにしている
ま、いいか! 

 

 

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2 コメント

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Unknown (野田在住)
2015-04-27 02:48:18
昭和46年の文庫本が140円!驚きの値段です(笑
本の内容は時代を経ても変わるものではないのに、本という実体は時代を経て値段が高くなっている。
現代に本を読む自分にとっては同じ知識を得るのに、昔に比べていくらかお金がかかってしまうのが少し残念な気分です。
ところで値段の変化に伴って、著者には印税が多く入るようになっているのでしょうか?


旅行のおみやげが本一冊というのはなかなか粋だと思います。
ふらっと行ってふらっと帰ってきた軽やかさ、でも行ってきたのは欧州は独逸。これはかっこいい。
翻訳、いつかいつか教えてください(笑
Re:Unknown (腰痛持ち)
2015-04-30 05:16:51
翻訳といっても雰囲気を掴むくらいしかできてません。文章がやたらと長く、辞書に載っていない単語が有ったり、文法上の規則が分かっていなかったたりで、ぼんやり遠くから眺めてるくらいの理解しかできません、残念ですが。

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