「「ロミオとジュリエット」にて共演する、東京バレエ団の秋山瑛と池本祥真が、ミュージカルを中心に舞台で活躍中の気鋭の若手実力派俳優、三浦宏規をゲストにむかえ、それぞれの舞台への意気込みと役づくりをテーマに、語り合います。」
東京バレエ団のプリンシパル2人と、気鋭の俳優:三浦宏規氏とのトーク・ショー。
(そういえば、三浦さんは「メディア/イアソン」でも活躍していた:3月のポトラッチ・カウント(3))
あらゆる職業人にとってためになる話が多かったという印象である。
バレエ・ダンサーの毎日は、「バー・レッスン」で始まる。
これは、4,5歳の子供であれ、世界的なバレエ団のプリンシパルであれ、変わらないそうだ(Royal Ballet morning class)。
秋山&池本さんによると、初心者にとっての最大の関門がこれであり、特に子供だと非常に退屈に感じるらしい。
確かに、素人が見ても地味であり、私などは、ピアノを習っていた頃の「ブルグミュラー25の練習曲」を思い出す。
だが、こうした基礎練習を絶対におろそかにしてはならない。
トーク・ショーの中盤で、話題がダンサーと俳優が直面する”メンタルの危機”になり、三浦さんが、
「本番の舞台でパニックにならないようにするためには、どうしたらいいですか?」
と尋ねると、池本さんからは、
「そうならないために、毎日のバー・レッスンをきちんとやるしかないです」
という答えが返ってきた。
逆に、プリンシパル二人が、
「どうすれば、ミュージカルで主役が務まるくらいに歌が上手になれるんですか?」
と質問すると、三浦さんは、
「14歳くらいの時は歌がめちゃくちゃ下手で、お客さんや先生から叩かれました。でもその悔しさでめちゃくちゃ歌を練習したんです」
と答える。
やはり「基礎練習」が大事という、当たり前の結論だったのである。
さて、法曹について言うと、「基礎練習」として真っ先に思いつくのは、「聞いたことや調べたことを簡潔な文章にまとめる」ことだろう。
ヒヤリング&リサーチとメモ・ライティングである。
今回のトーク・ショーを参考にすると、法曹もこれを毎日やるのがよいということになる。
・・・むむむ、ということは、こんな風にブログを毎日書くことは、ほかならぬ「基礎練習」なのではないか?!
これによって、”鋼のメンタル”も手に入れられないものだろうか?