生活保護費減額に「最低」と言われる判決を下した名古屋地裁の論理
「今回の名古屋地裁判決には、「生活保護費は自民党が決める」「生活保護費に国民感情や財政事情が反映されるのは当然」という、驚くべき内容がセットになっていたのである。原告たちとともに訴訟に臨んできた弁護士たちからは、「最悪」「最低」という怒りの声が漏れた。」
判決が「国民感情」を持ち出した点は、岡口判事も厳しく批判していた。
「立法裁量」と「国民感情」で判決を書くというのは、裁判官の職務を放棄したに等しい行為である。
百歩譲っても、いったん設定された金額を減額する場合には、厳しい審査基準で判断すべきというのが自然な発想だろう。
こうしたところは、むしろ司法試験予備校の方がしっかりしており、名古屋地裁の判決が「模範答案」になることはないし、「国民感情」などを持ち出せば減点されるのは必至だろう。
「今回の名古屋地裁判決には、「生活保護費は自民党が決める」「生活保護費に国民感情や財政事情が反映されるのは当然」という、驚くべき内容がセットになっていたのである。原告たちとともに訴訟に臨んできた弁護士たちからは、「最悪」「最低」という怒りの声が漏れた。」
判決が「国民感情」を持ち出した点は、岡口判事も厳しく批判していた。
「立法裁量」と「国民感情」で判決を書くというのは、裁判官の職務を放棄したに等しい行為である。
百歩譲っても、いったん設定された金額を減額する場合には、厳しい審査基準で判断すべきというのが自然な発想だろう。
こうしたところは、むしろ司法試験予備校の方がしっかりしており、名古屋地裁の判決が「模範答案」になることはないし、「国民感情」などを持ち出せば減点されるのは必至だろう。