バッハ/マルチェロ:協奏曲 ニ短調 BWV 974
リスト:詩的で宗教的な調べ S.173 より 孤独の中の神の祝福
シューベルト:即興曲 第3番 D 899 Op.90-3 変ト長調
リスト:ハンガリー狂詩曲 第2番 S.244/2 嬰ハ短調
リスト:巡礼の年 第2年「イタリア」より 「ダンテを読んで-ソナタ風幻想曲」 S.161/R.10-7
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
リスト:詩的で宗教的な調べ S.173 より 孤独の中の神の祝福
シューベルト:即興曲 第3番 D 899 Op.90-3 変ト長調
リスト:ハンガリー狂詩曲 第2番 S.244/2 嬰ハ短調
リスト:巡礼の年 第2年「イタリア」より 「ダンテを読んで-ソナタ風幻想曲」 S.161/R.10-7
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
先週土曜日の都響のコンサートが急な体調不良でキャンセルとなっていたため(【急告】出演者及び曲目変更のお知らせ(2024年5月11日(土)第998回定期演奏会Cシリーズ))、今日の開催を危ぶんでいたのだが、事前に電話で問い合わせたところ、「予定通り開催されます」という回答で安心した。
チラシには、
「名門ワーナーから2枚のCDをリリースする”シンデレラ・ガール”」
という比較的おとなし目のキャッチコピーの下に、いかにも「武蔵野」らしく、
「東京公演は5300円、武蔵野は2250円(友の会) 今回も超激安の武蔵野料金!」
という殺し文句があり、これに私は飛びついた。
その一方で、会場では5/15の東京公演(浜離宮朝日ホール、5300円)のチラシが平然と配布されており、目を疑った。
さて、経歴から明らかなとおり、マリアム・バタシヴィリは、典型的な「リスト弾き」であり、今回の選曲もリスト作品が3曲=半分を占めている。
だが、どうやら彼女はショパンも好きなようで、それは見ていてすぐ分かった。
ショパンを弾き始めた瞬間、ピアノを弾きながら踊り出したからである。
ここで気付いたのは、ショパンはダンス要素が強い(ダンサブルな曲が多い)のに対し、リストはそうではなく、陶酔的ではあるがダンサブルでない曲が多いということである。
分かりやすいのは2曲目の「詩的で宗教的な調べ S.173 より 孤独の中の神の祝福」だろう。
パンフレットには「絶えず分散和音を奏しながら情緒あふれるメロディを歌い、徐々に高揚していく」とあるが、要するに陶酔(あるいは眠り?)を誘う音楽で、体を動かしたくなるようなメロディではないのである。
もっとも、リスト作品にも、4曲目の「ハンガリー狂詩曲 第2番 S.244/2 嬰ハ短調」のようなダンサブルな曲はあるわけで、ただこの場合、「陶酔」の要素は希薄化している。
つまり、「ダンス」と「陶酔」はなかなか両立しないのである。