Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

前倒し主義

2021年04月30日 06時30分29秒 | Weblog
GWの新幹線予約1万席増 宣言でも減らず、JR東日本
 「JR東日本が運行する新幹線のゴールデンウイーク(GW)期間(28日~5月5日)の指定席予約数が、新型コロナウイルスの緊急事態宣言の前後で計約1万1千席増えたことが28日、同社への取材で分かった。宣言前の計約25万9千席から4.2%増加していた。

 先日、たまたま時間があったので、GW中に買おうと思っていた書籍(業務用)を購入したら、その数日後、書店が入っているデパートが休業に入った。
 今回の緊急事態宣言は余りに急だったので、GW中の予定(例えば出張や物品の購入など)を前倒ししようとしても間に合わないケースが多かったのではないかと思う。
 こういうことが重なると、「今やれる仕事は今のうちに済ませておこう」という発想に傾くのではないだろうか?
 仕事だけでなく、プライベートも同様で、「今のうちにやりたいことをやっておこう」という傾向が強まってもおかしくない。
 これは、当然感染予防という観点からはよいとは言えないのかもしれないが、消費を刺激するという意味ではメリットもある。
 ちなみに、私のGWの主な予定は「仕事」であり、出来る限り「前倒し」をしておこうと考えているところである。
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内部からの批判

2021年04月29日 06時30分06秒 | Weblog
最近の実務家は,要件事実ができてないby村田渉元判事(現 中央大大学院教授)
 「司法研修所は,事実認定教育が中心となっており,そのことの弊害もある。
・・・事実認定の手法であるストーリー論が,主張の整理に用いられてしまっている。
ストーリー論とは,一定の物語性をもってする要証事実に関する主張や供述等であり,事実認定のツールである。
これで主張整理を行うのは困難であり,主張整理・争点整理は,やはり要件事実論によらなければならないことを忘れるべきでない。


 司法研修所教官歴の長い村田氏による、司法研修所(民事裁判教官室)に対するいわば内部からの批判である。
 近年の司法研修所の方針は「事実認定重視」らしく、要件事実は「黄昏」を迎えて久しいらしい。
 かつては、要件事実偏重時代もあったようで、いわゆる「白本」(司法研修所が出している本)を見ると、マニアックな記載がちらほらある。
 その反省(反動?)で事実認定へとシフトしたのかもしれないが、事実認定には名人芸的なところがあり、教えるのが難しいという側面もある。
(現役の裁判官に聞いても、事実認定で意見が分かれることはよくあることらしい。)
 私のころは、要件事実と事実認定が半々の比重だったから、ちょうどよい時代だったのかもしれない。
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故人の受賞

2021年04月28日 06時30分57秒 | Weblog
アカデミー賞大トリでまさかの番狂わせ。不在のアンソニー・ホプキンスが主演男優賞受賞で関係者バタバタ
 「前哨戦の多くで、2020年8月に亡くなったチャドウィック・ボーズマンが有力視されていたことから、ホプキンスの受賞には驚きが走った。日本で同賞を生中継していたWOWOWの番組でも、司会のジョン・カビラなどが、動揺した様子を見せた。

間もなくアカデミー賞。C・ボーズマンに死後に授与される意味。過去の故人のノミネート・受賞は?
 「このうち、受賞したのはピーター・フィンチとヒース・レジャーの2人のみ。ラルフ・リチャードソンあたりは、過去の功績を含めた功労賞的なノミネートでもあったが、たとえば『エデンの東』のジェームズ・ディーンは、後から考えればオスカーをもたらしても良かった気がする。

 故人であるチャドウィック・ボーズマンの受賞が有力視されていたらしいが、アンソニー・ホプキンスの受賞となり、「番狂わせ」と指摘されている。
(アンソニー・ホプキンスは、「日の名残り」で受賞していてもおかしくなかったと思う。)
 アカデミー賞全般が、その年の映画を対象として授与されるものであるのならば、監督や出演者が急死した場合に受賞したとしても、おかしなことではない。
 故人の受賞は過去に二人あるということだが、ジェームス・ディーンの例もあるし、むしろちょっと少ないという印象である。
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ハイキングと昭和へのトリップ

2021年04月27日 06時30分32秒 | Weblog
 これから梅雨入りまでは、絶好のハイキングシーズンである。
 私は、奥多摩・秩父・丹沢・箱根等を週替わりで訪れるのが趣味なのだが、下山後に山里を歩いていると、「昭和にトリップ」したかのような錯覚にとらわれることがしばしばある。
 というのも、奥多摩や秩父あたりに行くと、田園風景の合間に「オロナミンC」等の昭和レトロ看板、駄菓子屋や「スナック〇〇」等といった懐かしい物件に出くわすことが多いからである。
 先日も、下山後に丸い頭のついた看板とベンチひとつしかない昔ながらのバス停で待っていたら、頭の中で「バス・ストップ」のメロディーが自動的に再生されていた(平浩二さんは先日くも膜下出血で入院されたということで、心から回復を祈っております。)。
 もっとも、緊急事態宣言発出のため、「昭和への旅」もしばらくおあずけということになる。
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最初の巻

2021年04月26日 06時30分17秒 | Weblog
知の仕事術 池澤夏樹・著
 「フィクションの場合は、最初の五十ページはできるだけ丁寧に読んで「文体」をつかむとよい。」(p86)

 これは全くその通りだと思うのだが、小説の元祖ともいうべき「源氏物語」については、これが極めて重要なようである。

源氏物語入門 〈桐壺巻〉を読む 著者 吉海 直人
 「冒頭の本文を読んでみてほしい。何が書かれていないかわかるだろうか。・・・
 ・・・するともっと重要な人物、つまり后(中宮・皇宮)が描かれていないことに気づく。
」(p25)

 「桐壺巻」は、「源氏物語」本編の前史であり、たくさんの伏線がちりばめられている。
 ワーグナーでいえば、Vorspiel (前奏曲)に相当するものであり、それゆえ多くの Leidmotiv (示導動機)が出てくると考えると分かりやすい。
 上に引用したのもその一つで、中宮不在の状況あるからこそ、桐壺更衣が弘徽殿の女御らからのイジメに遭って死ぬわけだし、物心がつく前に母を失ったために、源氏は終生母性を追求し続けるわけである。
 ちなみに、著者は結構辛辣な文章を書く人で、こういうくだりもある。

 「しかし帝が成長すると、悲しいことにその分弘徽殿は年増になっていく。そしてもはや床避り(床離れ)の時期となり、更年期障害と相俟って、女性特有のヒステリックな状態に陥っていたとしたら、それは決して弘徽殿が悪者なのではなく。一夫多妻制の生み出した悲劇ともいえる。」(p50~51)
 
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クイズ感覚、ゲーム感覚(4)

2021年04月25日 06時30分15秒 | Weblog
【第二弾】大学在学中予備試験合格者インタビュー
 「勉強法の面では、最近では多数の予備校が参入しており、試験対策のノウハウも蓄積されつつあります。「独学したい」というプライドを捨てて、ある程度実績のある予備校にすべてを頼るのが最善解だと思います。注意点としては、予備校の勉強の範囲を超えて、基本書や判例をむやみやたらに調べ、精読し、深掘りするような、独善的な勉強に陥ってしまわないようにすることでしょう。そのような勉強法はどの予備校もすすめていないと思います。学問的な知的好奇心は、予備試験に合格する限りではまったく必要なく、むしろ視野を狭くしてしまいます。

 「クイズ感覚、ゲーム感覚」の最新版を見た気がするが、30年ほど前も似たようなもので、こういう人たちが、「幹部候補生」などとして法曹界や官界に入っていったのは紛れもない事実である。
 戦前・戦中は、こういうメンタリティの若者たちが陸軍士官学校や海軍兵学校に入っていたのかもしれない。
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世界が完成する日(その7)

2021年04月24日 06時26分00秒 | Weblog
 世界が完成する日(その6)の続きで、マサチューセッツ州コンコードとドイツのライプチィヒの気候を調べてみた。
コンコード、マサチューセッツ州、アメリカ合衆国における年間の平均的な気候
ライプツィヒ、ドイツにおける年間の平均的な気候

 コンコードの10月に訪れるという「小春日和」の気温は、おそらく20度前後ではないだろうか?
 これに対し、ライプツィヒの8月の平均気温はやはり20度前後のようだ。
 となると、エマーソンのいう「小春日和・・・10月の天気」と、ニーチェのいう「夏の日々」とは、ほぼ接近していると考えられる。
 さらに言えば、東京都の5月の平均気温もやはり20度前後である。
 ということは、東京にも、近々「世界が完成する日」が訪れそうだということである。
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残忍性

2021年04月23日 06時30分25秒 | Weblog
騎手が「馬の顔蹴る」動画が物議、ばんえい競馬「許される行為ではない」と処分
 この映像をニーチェが観たら、どう言っただろうか?
 全人類を代表し、涙を流して謝罪するのではないだろうか?

ニーチェが馬を抱きしめ泣いた理由
クンデラは、ニーチェが馬にささやいた言葉は、許しを乞うものであったとしています。クンデラの見方では、ニーチェは人間が他の生き物、敵、奴隷を扱う残忍性に代わって許しを得ていました。
 ニーチェには、動物の権利の支持者や自然と特別なつながりがあったというイメージはありません。しかし、動物虐待の事件が大きな衝撃をもたらしたのです。 あの馬は、ニーチェが本物のつながりを持った最後の動物です。動物そのもの以上に、ニーチェはその苦しみを認識することができました。


 無理なノルマを課され、達成できないとリストラされるサラリーマン、あるいは、親のエゴで超難関校を受験させられ、合格出来ないと罵倒される受験生などと似たようなものではないだろうか?
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小さなこと

2021年04月22日 06時19分53秒 | Weblog
 「小さなことからコツコツと」というのは、西川きよし氏の有名な言葉だが、私が住んでいる地域にもこれを実践している地方議会議員がいらっしゃる。
 この人の活動で最初に感心したのは、ある営団地下鉄の駅で、インフルエンザでふらついた乗客が転落して電車に轢かれて亡くなった直後、ホームドア設置工事を優先的に行うよう、都に申し入れた件である。
 この駅は、乗降客数が多いのにホームが狭いため、これまでも何件か転落事故(自殺を含む)が起きており、いずれもホームドアがあれば防げる事故だった。
 だが、「ホームドアを早急に設置せよ」とこの政治家が主張しなければ、工事はだいぶ先になっていたことだろう。
 こういう風に、例えば、自治体が運営する鉄道について「事故の発生件数が多い駅から優先的にホームドアを設置する」などということは、政治家の力で出来そうなことである。
 こういう「小さなこと」をやらず、オリンピックなどの利権に群がる政治家が多いというのであれば、嘆かわしいことである。
 
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団体戦

2021年04月21日 06時30分43秒 | Weblog
愛知大ロー「新司法試験は団体戦」
 「愛大ローでは新司法試験は団体戦だと言われていました。

 この記事を見て、私は(愛大ローの批判ではなく、)別のことを考えた。
 それは、受験や就職を「団体戦」にしてしまうたぐいの集団のことである。
 この種の集団が、日本の官界や財界(特に金融機関)の中枢を乗っ取り、かつての藩閥政治のような悪弊を生み出しているのではないか、という気がするのだ。
 
 
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