Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

反復記述

2008年03月31日 23時20分11秒 | Weblog
 「音楽の世界では当たり前の技法ともいうべき反復記述を文学で実験してみたかった」というのが、ダンシング・ヴァニティを書いた筒井康隆先生の言葉である。
 第37回グラミー賞を受賞したブラック・アイド・ピーズのヒット曲、Let's Get It Startedなどは、殆ど反復で成り立っている。
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イドの怪物

2008年03月30日 20時15分37秒 | Weblog
 筒井康隆大先生のダンシング・ヴァニティを読了。反復記述のオンパレードによる、筒井先生の野心作であった。
 さて、その中で挿話部分だが印象に残ったのが、「虎に化けた無意識」の話(p216)。シェークスピアの「テンペスト」の怪物は、実は、娘に恋をする父親の無意識の表現物(イドの怪物)であるという解釈に基づいて、SF映画「禁断の惑星」が作られたのだという。なるほど、目から鱗だね、こりゃまた。
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グロリア

2008年03月29日 23時45分24秒 | Weblog
 「グロリア」を観るのはこれで3回目だ。初めて観たのは、確か、いまはなき六本木のシネ・ヴィヴァンでジョン・カサヴェテス監督特集をやっていたときのことだった。殺し屋の女役のジーナ・ローランズの演技が絶品だった。
 その後リメイク版を観て、いまいちだったのを記憶している。シャロン・ストーンは殺し屋というイメージに今ひとつ合わないと感じたのである。
 今回見たのはリメイク版だったが、前回よりはいい印象を受けた。シャロン・ストーンの演技は悪くないのだ。問題は、このよく出来たストーリーを台無しにする編集の点にあった。
 例えば、次のサイトにあるようなシーンは、リメイク版ではカットされている。
グロリア 1980・米
 ここをカットしてしまうのは、実に勿体無い。ピストルをがんがん撃ちまくるグロリアと幼い少年に母性愛を抱くグロリアとのギャップこそが、この映画の最大の魅力だったのに。
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「被告代理人」病

2008年03月28日 08時15分46秒 | Weblog
 「弁護士の就職と転職」の中で、西田章弁護士は、「上場企業を依頼者とする」「被告代理人」という仕事の属性が、「裁判官に気に入られるような主張を目指してしまう」弁護士を生み出し、ひいては、訴訟弁護士として「去勢される」危険のあることを指摘している(p53-54)。いわば、「被告代理人」病である。
 それに、被告代理人というのは、(当然のことだが)将棋で言えば「受け」の手ばかりを考えることが多く、ために積極的な姿勢がいつのまにか希薄になってしまうことがある。特に、負け筋の事件はそうである。
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ブランドイメージ

2008年03月27日 08時28分14秒 | Weblog
高給50社ランク、人気企業に混じる「意外な企業名」
 「30歳前後で転職する同期が多かったですが、肉体的、精神的にキツイからやめる人はいませんでしたね。やりがいもありましたが、『キーエンス出身』というブランドは転職市場で非常に高く評価されるため、ゆとりを求めて辞める人が大半でした」

 そう、バーディーも散々経験したが、転職市場では、その人の人格や能力などよりも、経歴、つまり、前職が「有名企業」かどうかで採用が決まるといっても過言ではない。要するに、綺麗な履歴書が書けるかどうかが鍵なのだ。
 上に引用した某社社員の元同僚は、ひょっとするとブランドイメージだけを求めて同社に入社したのではあるまいか。
 転職市場でも、人間の商品化は進行している。

 
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湯冷め?

2008年03月26日 07時39分51秒 | Weblog
 電車にのっていると咳き込む人が結構いて、風邪が流行しているように思える。バーディーの事務所でも、4人中3人が風邪に罹患した模様である。
 うち1人はどうやら湯冷めが原因のようだが、バーディーにも思い当たるフシがあった。
 バーディーには、かつて「週末に風邪をひき、即座に治す」という特技があった。最近あまり風邪をひいていないので、今でもその業が通用するかどうかは分からない。
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無責任体制の確立

2008年03月25日 08時22分13秒 | Weblog
 群れを成して身を守るのは、弱い動物の習性である。だが、人間の場合はちと違う。
志布志事件「違法に接見交通権侵害」国・県に賠償命令(落合弁護士のブログ)
 事件の筋を読み違え、間違った筋を無理矢理維持するために「踏み字」など自白強要を繰り返し、接見妨害まで行い、公判開始後も保釈に反対して無駄に身柄拘束を長引かせ、挙げ句の果てに全員無罪、という、日本の刑事裁判史上、類を見ないでたらめな捜査、公判について、捜査、公判を指揮した者が誰一人として責任を取ろうとしない点に、日本という国の衰え、堕落を見る思いがします。

 誰も責任をとらないで済むようにするのが、最近の組織の存在目的のようである。
 捜査に携わった警察官・検察官は、退職金を県・国に返納するのだろうか、注視したいと思う。
 ところで、国選弁護人を解任した裁判所は責任をとらないのだろうか?
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常套手段

2008年03月24日 08時07分21秒 | Weblog
 最近やたら映画が観たくなり、先週は2本観てしまった。
 ザ・フィーストは、「従来のホラー映画の常識をことごとく覆す作品」というのがうたい文句らしい。確かに、ヒーローが冒頭で秒殺されたり、怪物がいなくなったと安心したラストシーンでお婆さんが殺されたり、常識が通じない作品ではある。
 だが、問題はカメラワークと音響である。カメラは、(意図的にそうしているのかもしれないが)やたらとブレまくり、観る人をイライラさせるし、思わせぶりな音響は、バーディーのような人間は拒絶反応を起こしてしまう。
 怪物の姿を、静かに、じっくりと見てみたいと思うのである。
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poverty reduction からルサンチマンへ

2008年03月23日 13時47分39秒 | Weblog
 バーディーが就職したときにぼんやりと胸に抱いていたのは、「夢を実現しようにも、そのためには金がいる。そういう人々のために融資をする仕事がしたい」というものであった(どこまで本気でそう思っていたかは怪しいが)。
 会社を辞めたときには、もっと明確に、「貧しい人々が生活できるようにするための、開発金融の仕事がしてみたい」「他方で、自然環境の保護もライフワークにしたい」と思っていた。ちなみに、国連の一大テーマは、「貧困の絶滅」(Poverty reduction)である。
 弁護士になってみて、最近よく感じるのは、金の力にものを言わせて生きている人、働かなくとも生活できる人、などに対する反感が強まってきたということである。ある意味、ルサンチマンのような感情が、相手を問わず噴きあがってくるのである。
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kill the earth

2008年03月23日 09時04分54秒 | Weblog
kill the earth
とは、愚かな人間どもが地球環境を破壊して、ひいては自分たちを危機に陥らせる行為のことをいう。バーディーがアメリカ留学中に覚えた言葉だ。
 さて、今週みた映画で、
アース
は絶品。カメラワークがすごい。30頭のライオンがゾウに襲い掛かる場面もある。
 なお、コンダクターの渡辺謙がすっかり「大御所」的な雰囲気を漂わせているのも味があってよかった。
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