奇想庵@goo

Sports, Games, News and Entertainments

注文――新PC購入記1

2009年12月08日 19時02分23秒 | アニメ・コミック・ゲーム
現在使用中のPCは2001年頃に購入した。当時としてはそれなりのPCだったが、メモリ不足に悩まされ、Windows XPでも重く重く感じるようになっていった。Windows Meとのデュエルブートでなんとかやり繰りしているものの、フリーズの頻発など様々な問題を抱え、PCの買い替えは急務ではあった。
予算の都合などによってなかなか手が出なかったが、10月始め頃から具体的にPC購入のために動き始めた。当初、想定していたPCはWindows 7発売を契機に価格が高騰し、予算をオーバー。その後、ノートPCやPCのランクを落としてPS3との同時購入といった案を検討していた。

具体的には、これまで2代に渡って使用したDELL製を軸に考えていた。
予算を全額投入するのであれば、CPUはインテルCore i7-860、グラボはNVIDIA GeForce GTX260 1792MBという構成でStudio XPS 8000を。一方、PS3に予算を回すのであれば、CPUはインテルCore2 Quad Q8400、グラボはNVIDIA GeForce GT220 1024MBという構成でStudio desktopを考えていた。
ただ前者では地デジチューナーなどを揃えると足が出る恐れがあり、後者はグラボがかなり弱いという大きな欠点があった。また、発売間近のFF13にさほど興味がない現状でPS3への欲求があまり高くないという状況でもあった。

信頼性と価格のバランスではDELLを支持していたが、価格のみを重視するとドスパラが浮上する。そして、そのドスパラのTopページで、「抽選で500名にPS3プレゼント」なんて広告を見てしまった。
安さに負けた、魔がさした。何と言われても仕方ない。私の体内の不運の遺伝子は当たるわけがないと囁いているにも関わらず、購入ボタンを押している私がいた。
価格的にはDELL製の二つのPCのほぼ中間。CPUはインテルCore i7-860、グラボはNVIDIA GeForce GTS250 1GBを選択した。これでFF14が動くかどうかは微妙。CPUはともかく、グラボはギリだろう。予算的にPS3はあきらめ、抽選任せ。ゲームの神様次第。これまで愛された覚えはまるで無いけれど。

ソフトではずっと興味を持っていた「The Elder Scrolls IV: Oblivion Game of the Year Edition」をAmazonに注文。世間がFF13に浸っている頃、私は世界最高のオフラインRPGに浸っていよう(笑)。

The Elder Scrolls IV: Oblivion Game of the Year Edition(輸入版:北米)The Elder Scrolls IV: Oblivion Game of the Year Edition(輸入版:北米)
価格:(税込)
発売日:



感想:『戦う司書と虚言者の宴』

2009年12月08日 17時29分25秒 | 山形石雄
戦う司書と虚言者の宴 (集英社スーパーダッシュ文庫)戦う司書と虚言者の宴 (集英社スーパーダッシュ文庫)
価格:¥ 600(税込)
発売日:2007-08


”戦う司書”シリーズ7冊目。「反乱を起こした」神溺教団を倒した武装司書たちは年の瀬のパーティーを開いた。そのパーティーの様子と、6巻で描かれた最大の死闘の後始末や新しい神溺教団の活動、そして、ハミュッツにとって最後に残った唯一の敵オリビアの行動をクロスオーバーさせながら描いている。
大きな事件は起きず、クライマックスに向けた「溜め」のような一冊ではあったが、構成だけで最後まで読ませる上手さがあった。元々場面転換も多く、構成に力を入れている作家ではあったが、これまではそれは脇役に留まっていた。本書では、構成によって読ませようという意図があり、それにほぼ成功した。

いろいろと難はあるが独創的な設定、主要キャラクターでも大胆に死なせる展開ぶり、構成力にも磨きがかかり、目を離せないシリーズとなった。表で見えることの裏側が次々と明かされたが、その裏側の裏まであればかなり面白くなりそうなのだが……(ガンパレのような裏の裏の裏なんてものまでは求めないが(苦笑))。(☆☆☆☆☆)




これまでに読んだ山形石雄の本の感想。(☆は評価/最大☆10個)

戦う司書と恋する爆弾』(☆☆☆☆☆)
戦う司書と雷の愚者』(☆☆)
戦う司書と黒蟻の迷宮』(☆☆☆☆)
戦う司書と神の石剣』(☆☆)
戦う司書と追想の魔女』(☆☆☆☆☆☆☆)
戦う司書と荒縄の姫君』(☆☆☆☆☆)


感想:『吉野北高校図書委員会』

2009年12月08日 17時28分49秒 | 本と雑誌
吉野北高校図書委員会 (MF文庫ダ・ヴィンチ)吉野北高校図書委員会 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
価格:¥ 520(税込)
発売日:2008-08-21


これぞ青春小説ド真ん中といった巻のある一冊。地方の進学校の高校生の日常。仲の良い図書委員たちの暖かなやり取り。決して大きな事件は起きない。でも、高校生らしい揺れ動く恋心が爽やかに描かれている。

地の文に何ヶ所か読みづらいところがあったものの、会話は著者の出身地徳島の方言で一貫し、それが独特の雰囲気を形成している。
MF文庫ダ・ヴィンチというレーベルは初めて読んだが、1ページが34字×15行と文字の量が少なく、本編はわずか170ページほどと短い。少女マンガを読んでいるような感覚で読めた。(コバルト文庫42字×17行、ファミ通文庫39字×18行、富士見ファンタジア文庫40字×16行、電撃文庫42字×17行、スーパーダッシュ文庫42字×18行、手元の作品をチェックしただけなので作品ごとに違う可能性もある。)
イラストも含めて、ライトな雰囲気が作品にはよく合っている。読書初心者のあゆみに勧めたい本に挙げたくなる。

この仲間内のほんわかとした空気を描いた作品は心地よさがある。恋愛が意図的に排除されれば「空気系」といった感じだが、あくまでも本書は恋愛がストーリーの軸となった青春小説だ。時折垣間見える切なさを包み隠さずに表現している。一服の清涼剤のような清々しさがある。(☆☆☆☆☆)