(1/5からの続き)
(階段を駆け下りてくる二中の先生二人)
待って下さーーーいっ!!
何を言ってるんですっ!
今、桜中学の坂本先生も説得しています。
これ以上生徒を刺激したらどんなことになるかわかりませんっ!(警察出動にストップをかける女性教師)
奴らは校長を監禁したんですよっ!?
いや、そうじゃない、そうじゃない。(あなたなにを言ってるんですか・・・という顔の男性教師・大山)
大山先生っ!
いや、彼らはねぇ、アンザイ校長や清水さんに話をしようとしてたんだ。
ところがその話も聞かないで、あんた達が警察を呼んだから・・・
あれが話ですかっ?
あれはまるでヤクザの殴り込みと同じですっ!
いやいや・・・(まだ何を言ってるんだ、あんたは・・・の表情の大山先生)
彼らに話をさせなくなった原因は私たちにあるとなぜ考えて下さらないんですかぁ。
今そんな論議をしてる場合ですか。
川上さん待って下さい。
お願いします、待って下さい。(警部にお願いする先生)
どいてくれなければ我々は公務執行妨害としてあんた方を排除しなければいかん。
そんなバカな。
こっから先へは私を殺してから行きなさい。(毅然とした態度の大山先生)
バカなことを言うなっ。
ここはねぇ、この地域の子供達の為に我々が公から預かっている学校なんですよっ。
一部の職員が呼んだ警察力に黙っているわけにはいかないんだ。
だけに、この騒ぎはどうなんです?
あんた方の手におえないから我々を呼んだんでしょう?
そうですっ!お願いしますっ!!(とにかく警察になんとかして欲しい音羽)
いやいやいやっ・・・、申し訳ないが・・・・(阻止する大山先生)
大山先生っ!
頭がおかしくなったんじゃないですかぁ!?
私はね、私は教師としてやるだけのことはやると言ってるんだ。
お願いだ、川上さん、私は今年で退職だ。
やることもやらないでもしあんた達の力を借りたらもう、
生徒達が学校を信頼しなくなることは目に見えてるんです。
もうそんなものを置き土産に私は教師生活を終える訳にはいかないんです。
私からもお願いします。
私も大山先生と一緒にやらせていただきます。
もしそれでダメだったら逮捕でもなんでもしていただきましょう。
お願いします、校舎から出て下さい。
出てって下さいっ!
お願いします。
(校内放送がかかる)
ちょっと待って、ちょっと待って。
(加藤優が校内放送で語り始める)
全校の生徒諸君!静かにして教室に入れ。
オレは桜中学の加藤優だ。
騒いでおざいてるだけの奴はこのオレが許さねぇ。
静かにするんだ、全校の生徒諸君!!
(放送室の前に立つ、金八)
加藤っ!お前、何する気なんだーーーっ!!!
(相変わらず続けて何かを語る加藤優)
全校の生徒諸君、それからサツの連中に一言いっておく。
オレ達は放送室を占領したんじゃねぇ。
校長と清水と音羽に話をつけてたのに、まだ話が終わんないうちにお前らが学校にサツを送り込んだだけだ。
だから話がついたら出て行く。いいな。
(放送室の前に立つ、金八)
よかねぇんだ、加藤っ!!(怒鳴る金八)
(相変わらず続けて何かを語る加藤優)
あぁよかないともっ。(感情を荒げる加藤)
一番ワルの音羽が逃げちまったんだもんなぁ。
あの、ならず者めが。
(駆けつける桜中学の伊東先生)
校長先生・・・
坂本先生は?
職員室です。
ここは僕が変わりますから。
えぇ、お願いします。
(放送室の中。校内放送はかかったまま・・・)
座って下さいよ、校長先生。
清水さん、あんたも座ったらどうですか。
余計なこと言うな。
おい。(他の生徒をこっちへ来いと促す加藤)
(加藤のいるほうへ移動する他の生徒)
それじゃ始める。
偶然こうなっちまったんだけどよぉ、この話し合いは全校が聞いてるんだから、ちゃーーんと答えてくれよな。
生意気言うんじゃない。
我々はいつだってちゃーんと応えてきている。
そんじゃなんで今までオレらを痛ぶってきたのか、教えてくれませんか。
痛ぶりなんかしていない。
我々はだな、教師としてお前達を指導しただけだ。
冗談言っちゃ困るよ。
腐ったミカンを放り出すのがどうして指導なんですかぁ?
学校はお前らの為にだけあるんじゃないんだ。
そして学校はなぁ、勉強をするところだ。
ところがお前らは暴力をふるい授業妨害ばかりで多くの真面目な生徒に迷惑をかけたんだぞ?
自分らを棚に上げて、なんだその態度は。
だからさぁ、その棚に上げたのを一端降ろして一緒に考え直そうじゃないですか。
なんだとぉ?
オレが放り込まれた桜中学で最初に教わったことは、
「いい事はいい、悪い事は悪い」ってことだった。
それが教育ってもんじゃないですか?
教育ってのはワルにレッテル貼ってもっと悪くすることじゃねぇんじゃないすか?
そうだよーーっ!!!(職員室前に集合している生徒ら皆が同意の声を上げる)
お前らの一存でわかる生徒の為だけにあるんじゃねぇでしょ?
そんなこと当たり前じゃないか。
桜中学の先生からこう聞いた。
オレ達は教育の権利者だって聞いたんだ。
だから授業がわからなかったらわかるように教えてくれというのは当然の権利なんだ。
けど、授業の意欲もない者に俺達が口を開けてまで押し込むことはできんだろ。
あぁ、そうだ。
けどみんな初めからやる気がなかった訳じゃねぇすよ?
授業がわかんねぇことがまるで悪い事みたいに叱り飛ばされてよぅ、
態度が悪いからって何かありゃすぐオレ達のせいにしたのはありゃどういうことすか。
そーだよーーっ。(放送室前に集合している生徒らが同意の声を上げる)
何かありゃすぐ「お前だろ?」ってな、何度も何度もそんなことがありゃぁなぁ、
こっちだって「この野郎!」って気になんだぞ!
オレが2年の2学期だよ。
オレがいくら違うって言っても2回すかしたらサツにチクリやがった。
そんなに信用されねぇなら、こっちだって信用されることねぇ。
そう思ったら、その時のオレ達の気持ちわかるのかよ。
わかってんのかよぅ!?
(放送室前にかけつける桜中学の校長)
坂本先生・・・。
あ、校長先生・・・。
(放送室の中)
バカバカしい。
そんなことが原因ならその事だけで話し合えばいいんだよっ。
さ、すぐにそのドアを・・・
(清水先生の胸ぐらを掴む生徒)
バカバカしい?
おい、一体何がバカバカしいんだよ。
「内申書書いてやらない」なんて親を脅しやがって、こっちは一生の問題なんだぞ?
おいっ!聞いてんのかよ、音羽っ!!
まるでヤクザの言い分だ。
オレ達が実力を持ったらとたんに見て見ぬフリだ。
目の前でタバコを吸う奴がいたらぶっ飛ばすのが教師だろう?
そうだよっ。
先公どもがみんなしらんぷりするから、この清水がいい気になって竹刀振り回すんじゃねぇか。
そうだよぅっ。
(3/5につづく)
(階段を駆け下りてくる二中の先生二人)
待って下さーーーいっ!!
何を言ってるんですっ!
今、桜中学の坂本先生も説得しています。
これ以上生徒を刺激したらどんなことになるかわかりませんっ!(警察出動にストップをかける女性教師)
奴らは校長を監禁したんですよっ!?
いや、そうじゃない、そうじゃない。(あなたなにを言ってるんですか・・・という顔の男性教師・大山)
大山先生っ!
いや、彼らはねぇ、アンザイ校長や清水さんに話をしようとしてたんだ。
ところがその話も聞かないで、あんた達が警察を呼んだから・・・
あれが話ですかっ?
あれはまるでヤクザの殴り込みと同じですっ!
いやいや・・・(まだ何を言ってるんだ、あんたは・・・の表情の大山先生)
彼らに話をさせなくなった原因は私たちにあるとなぜ考えて下さらないんですかぁ。
今そんな論議をしてる場合ですか。
川上さん待って下さい。
お願いします、待って下さい。(警部にお願いする先生)
どいてくれなければ我々は公務執行妨害としてあんた方を排除しなければいかん。
そんなバカな。
こっから先へは私を殺してから行きなさい。(毅然とした態度の大山先生)
バカなことを言うなっ。
ここはねぇ、この地域の子供達の為に我々が公から預かっている学校なんですよっ。
一部の職員が呼んだ警察力に黙っているわけにはいかないんだ。
だけに、この騒ぎはどうなんです?
あんた方の手におえないから我々を呼んだんでしょう?
そうですっ!お願いしますっ!!(とにかく警察になんとかして欲しい音羽)
いやいやいやっ・・・、申し訳ないが・・・・(阻止する大山先生)
大山先生っ!
頭がおかしくなったんじゃないですかぁ!?
私はね、私は教師としてやるだけのことはやると言ってるんだ。
お願いだ、川上さん、私は今年で退職だ。
やることもやらないでもしあんた達の力を借りたらもう、
生徒達が学校を信頼しなくなることは目に見えてるんです。
もうそんなものを置き土産に私は教師生活を終える訳にはいかないんです。
私からもお願いします。
私も大山先生と一緒にやらせていただきます。
もしそれでダメだったら逮捕でもなんでもしていただきましょう。
お願いします、校舎から出て下さい。
出てって下さいっ!
お願いします。
(校内放送がかかる)
ちょっと待って、ちょっと待って。
(加藤優が校内放送で語り始める)
全校の生徒諸君!静かにして教室に入れ。
オレは桜中学の加藤優だ。
騒いでおざいてるだけの奴はこのオレが許さねぇ。
静かにするんだ、全校の生徒諸君!!
(放送室の前に立つ、金八)
加藤っ!お前、何する気なんだーーーっ!!!
(相変わらず続けて何かを語る加藤優)
全校の生徒諸君、それからサツの連中に一言いっておく。
オレ達は放送室を占領したんじゃねぇ。
校長と清水と音羽に話をつけてたのに、まだ話が終わんないうちにお前らが学校にサツを送り込んだだけだ。
だから話がついたら出て行く。いいな。
(放送室の前に立つ、金八)
よかねぇんだ、加藤っ!!(怒鳴る金八)
(相変わらず続けて何かを語る加藤優)
あぁよかないともっ。(感情を荒げる加藤)
一番ワルの音羽が逃げちまったんだもんなぁ。
あの、ならず者めが。
(駆けつける桜中学の伊東先生)
校長先生・・・
坂本先生は?
職員室です。
ここは僕が変わりますから。
えぇ、お願いします。
(放送室の中。校内放送はかかったまま・・・)
座って下さいよ、校長先生。
清水さん、あんたも座ったらどうですか。
余計なこと言うな。
おい。(他の生徒をこっちへ来いと促す加藤)
(加藤のいるほうへ移動する他の生徒)
それじゃ始める。
偶然こうなっちまったんだけどよぉ、この話し合いは全校が聞いてるんだから、ちゃーーんと答えてくれよな。
生意気言うんじゃない。
我々はいつだってちゃーんと応えてきている。
そんじゃなんで今までオレらを痛ぶってきたのか、教えてくれませんか。
痛ぶりなんかしていない。
我々はだな、教師としてお前達を指導しただけだ。
冗談言っちゃ困るよ。
腐ったミカンを放り出すのがどうして指導なんですかぁ?
学校はお前らの為にだけあるんじゃないんだ。
そして学校はなぁ、勉強をするところだ。
ところがお前らは暴力をふるい授業妨害ばかりで多くの真面目な生徒に迷惑をかけたんだぞ?
自分らを棚に上げて、なんだその態度は。
だからさぁ、その棚に上げたのを一端降ろして一緒に考え直そうじゃないですか。
なんだとぉ?
オレが放り込まれた桜中学で最初に教わったことは、
「いい事はいい、悪い事は悪い」ってことだった。
それが教育ってもんじゃないですか?
教育ってのはワルにレッテル貼ってもっと悪くすることじゃねぇんじゃないすか?
そうだよーーっ!!!(職員室前に集合している生徒ら皆が同意の声を上げる)
お前らの一存でわかる生徒の為だけにあるんじゃねぇでしょ?
そんなこと当たり前じゃないか。
桜中学の先生からこう聞いた。
オレ達は教育の権利者だって聞いたんだ。
だから授業がわからなかったらわかるように教えてくれというのは当然の権利なんだ。
けど、授業の意欲もない者に俺達が口を開けてまで押し込むことはできんだろ。
あぁ、そうだ。
けどみんな初めからやる気がなかった訳じゃねぇすよ?
授業がわかんねぇことがまるで悪い事みたいに叱り飛ばされてよぅ、
態度が悪いからって何かありゃすぐオレ達のせいにしたのはありゃどういうことすか。
そーだよーーっ。(放送室前に集合している生徒らが同意の声を上げる)
何かありゃすぐ「お前だろ?」ってな、何度も何度もそんなことがありゃぁなぁ、
こっちだって「この野郎!」って気になんだぞ!
オレが2年の2学期だよ。
オレがいくら違うって言っても2回すかしたらサツにチクリやがった。
そんなに信用されねぇなら、こっちだって信用されることねぇ。
そう思ったら、その時のオレ達の気持ちわかるのかよ。
わかってんのかよぅ!?
(放送室前にかけつける桜中学の校長)
坂本先生・・・。
あ、校長先生・・・。
(放送室の中)
バカバカしい。
そんなことが原因ならその事だけで話し合えばいいんだよっ。
さ、すぐにそのドアを・・・
(清水先生の胸ぐらを掴む生徒)
バカバカしい?
おい、一体何がバカバカしいんだよ。
「内申書書いてやらない」なんて親を脅しやがって、こっちは一生の問題なんだぞ?
おいっ!聞いてんのかよ、音羽っ!!
まるでヤクザの言い分だ。
オレ達が実力を持ったらとたんに見て見ぬフリだ。
目の前でタバコを吸う奴がいたらぶっ飛ばすのが教師だろう?
そうだよっ。
先公どもがみんなしらんぷりするから、この清水がいい気になって竹刀振り回すんじゃねぇか。
そうだよぅっ。
(3/5につづく)