駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

カジノの問題

2016年12月07日 | 町医者診言

        

 カジノ法案が通過したと報道されている。拙速で強引で、謙虚さが感じられない。

 どうしてこんなに躍起になって、慌てて力尽くで通そうとするのだろう。カジノなんぞ半年一年遅れたからといってどうということはないと思う。多くの国民は一体何をしようとしているかを理解していない。何十時間審議したって同じこと、もう十分話題になったというのは通そうとする側の都合だ。この法案が通ったからといってすぐできるわけではないというのは、外堀を埋めさせるのと同じ説明で、少数の横暴と言い出す心から編み出されている。

 カジノには海外に行った時よく行くが、最初はちょいと儲けたが、あとはオケラ街道で総計10万円くらい損をしている。損をするのになぜ行くかというと、多分日本を離れた非日常のギャンブルが好きなせいだろう。幸い?小心者で大金は使えないので、一万円くらい損をしたら止めている。

 私の知っている範囲ではカジノはさほど華やかでもないし、紳士淑女は殆ど居ない。スロットマシーンはともかく、ルーレットやブラクジャックには所謂普通の人は少ない印象がある。前回の海外旅行でも寄ったのだが、うっかり配られたカードに触ったら「こら、触るんじゃ無い」と隣の叔母さんに怒鳴られてしまった。擦った上に怒鳴られて、不愉快な気持ちで退散した。

 カジノが必要な理由をもう少しきちんと説明してほしい。余程儲かるのだろうか。カジノは健全というのは嘘っぽい。尤も、共産党のように人間は健全?というのにも疑問を感ずる。結局はカジノが日本に馴染むか、どう運営するかということだと思う。この点に関して冷静な議論が尽くされたとは思わない。質問時間を持て余し般若心経を読むようなふざけた議論があってよいものだろうか。般若心経には深い意味があるからそれで良いと言い出すだろうが、それは屁理屈に過ぎない。

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