駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

ストーリーリスナー

2024年02月14日 | 診療
             

 話の上手い人、興味深い話の出来る人をストーリーテラーと言う。友人にも何人かストーリーテラーが居て、食事会の時など楽しい話を聞かせてくれる。唯、話がうまいだけでは不十分で飽きない嫌味がないというのが、本当のストーリーテラーだと思う。
 自分はストリーテラーではないが、ストーリーリスナーではあったなと思う。特定できないから書いてもいいのかもしれないが、書くわけにはゆかない知りたくもない秘密を聞かされたり、何処まで本当だか分からない不思議な話を聞かされてきた。奇妙な話あり得ない話でも本人は信じ込んでいる?から本当のことのように話される、作話と思いながら全否定はできない気がしたものだ。
 まるで嘘のような本当のこともいくつか経験した。これは書いても良いと思うが、爺さんが大往生で亡くなった。「お亡くなりになりました」と一礼して頭を挙げるといつの間に集まったか、七、八人の娘孫娘たちが皆泣いている。それが全て絶世の美女でたまげたことがあった。
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何処まで厚くなるか

2024年01月15日 | 診療
           

 注文した2024年版治療薬マニュアル(医学書院)がアマゾンから届いた。これを買うのは4年振りだが厚さが5.5cmもある。随分厚くなった。実はこの2年間他社の薬解説本を使っていたのだが、治療薬マニュアルが詳しく分かりやすく一番使いやすいと気付いて今年元に戻したのだ。何とか読める活字の大きさでほっとした。それにしてもどんどん厚くなるのはやむを得ないかもしれないが、これからどうなるかと余計な心配をしてしまう。インターネットでも使えるようになっているので、これからはそちらに移行してゆくのかもしれない。しかし私は紙と活字の方が頭に入るのでこれを最後まで使うことになると思う。これからよろしくと本を撫ぜてやった。
 年末に描き始めた絵、秋の風景だが完成は春になるだろう。
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服装で変わる印象

2023年12月13日 | 診療
            

 数日前午後絵の教室に行くので朝ジャンパーで出かけた。どういうわけか小学校の横断歩道の旗振りおじさんから「おはようございます」と挨拶しても返事がなかった。たまたま学童に気を取られていたせいかもしれないが、背広でない地味なジャンパー爺さんは目に入らなかったらしい?。おやおやと思ってしまった。
 患者さんを差別しないのを鉄則に診療しているが、ひょっとして服装で無意識のうちに扱いが変わることがないか、振り返る良い機会になった。患者さんを病気の緊急度以外で決して差別しないように心掛けてきた。概ねそれは実行出来ていたようで、あらゆる種類の患者さんが訪れてくれたと思う。
 勿論、中には昼間から酔っているような、訳の分からない自慢話をするような歓迎できない患者さん達もおられ、繰り返される時はそれなりの対応をさせてもらった。同業者に聞くと警察を呼ぶようなこともあるらしいが、幸い当院では一度もなかった。

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目に見える手の技術

2023年12月08日 | 診療
           

 消化器内科(消化管)の専門医は胃や大腸の内視鏡をする。内科医でありながらというのは変な言い方だが、手の技術を持っておられるわけだ。そうした手の技術を持ち合わせていない内科医はそれをちょっと羨ましく感じることもある。多くの内科医が身に付けている診断技術はそうした目に見えて分かりやすい形ではなく地味なものが多く同業者でも内視鏡を操る医師を格好良いと感ずることがある。
 内視鏡の手技は外科の手術に多少似通ったところがあるようで多くの消化器外科医も内視鏡をやられる。消化器内科(消化管)にはやや外科的な要素があるのかもしれない。内視鏡を手の技術と表現したが優れた手の技術には脳力が必須なのは言うまでもない。
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減量指導は微妙で難しい

2023年10月20日 | 診療

              

 

 アイスクリームの季節が終わったので、少し痩せられるかなと思っていたがなかなか痩せられない。私の場合は外食と間食が問題なのだ。この頃家内が多少食事を作るのが面倒になったらしく、外食を提案する回数が増えている。カロリーの少ない量の少ないメニューを選ぶようにしているのだが、残すことができない質というかそう育てられたので全部食べてしまう。もう一つはこの頃どういう風の吹き回しか頂き物が多いのだ。お菓子類は日持ちのしないものが多く、食後に三時にと手が出てしまう。元々甘いものが嫌いではないので、賞味期限が過ぎては不味くなるなど勝手な理由を付けて食べてしまう。

 肥満肥満気味の患者さんに、口酸っぱく食べすぎ運動不足を注意しているのだが、食べてしまう気持ちが理解できて中々厳しくできない。糖尿病の専門医を何人も知っているのだが、太っておられる先生は居ない。私の診たところ美食家は居らず、内心患者の気持ちをどの程度分かっておられるのだろうかと訝かしく思うこともある。肥満専門医でもある**子先生など鶴のように痩せておられ、厳しい指導に落ちこぼれた患者さんが回ってくることがある。

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