駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

料亭にも椅子の世の中

2016年07月22日 | 小考

       

 遠方より朋来たり、久し振りに馴染みの料亭を訪れた。相変わらず綺麗な女将に会えて嬉しかったのだが、座敷に案内されて驚いた。椅子席になっている。あれれと女将を見ると、正座が大変というお客様が増えまして、思い切って一年前から椅子にさせていただきましたと言う。

 女性軍の声が大きかったのだろう。床の間を向いて腰かけるのはどうも落ち着かないが、これも時代の流れかと思った。確か瓢亭などは外人も来るせいか畳が掘り炬燵のようになって、足が伸ばせるようになっていたと思う。古いようで先見の明がある京都らしいと思い出した。

 ブログを書くようになって、ネットのニュースを一瞥するようになったので、以前より世の中の動きや流れを敏感に幅広く掴めているような気がする。昔からそうだったのかもしれないが、本質的でない上辺のあぶくで世の中が結構右往左往するのに首を傾げている。見かけの世論に戦略が極めて有効に見える。マスコミを抑え人事に長けている者が強い。しかし、睨みが利いて粗さがしの精鋭部隊を擁している方が有利というのは何だかおかしい気がする。

 鳥越さんの病気と女性関係は予想された誹謗で見ていて嫌になる。叩いて埃の出ない有能な人物は少なく、これではまじめと計算だけが取り柄の人物と非難を栄養に吠え返す力のある人物ばかりが残りそうで心配になる。

 国を底流となって支える人たちのやる気が失われないかと危惧する。底意地が悪いだけの誹謗にはお引き取りを願いたい。

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