この日は、半年ぶりの胃カメラの検査日。
いつも、病院に来て思うこと。
唸りながら、辛そうな顔をしてる
患者さんを見かけるたびに、
『やっぱり健康じゃなきゃいけない』ってこと。
生まれつきだったり、突然、病に襲われる人たちは、
重い病気を抱えて、常に痛みと闘いながら、
『いつまでこんなに辛い痛みが続くの?』
『早く治っていろんなことしたい』
『今日も一日生きられた』と思いながら、
自分の精神力との闘いもある。
ただ、そんな闘いの中でも、学ぶことや救われることが多々ある。
それは人の痛みがわかること。
そして、本当の意味の人の優しさを知ること。
この苦痛を体感したおかげで、慈愛深い優しさと、
嘘や取り繕った、うわべの優しさの違いが、
自然と分かるようになってくる。
そんな中で、自分の優しさもグレードアップするから、
不思議と、自分の周りにも、
同じグレードの優しさを持った人が集まってくる。
本当に、自分の人生に起きることに無駄はないのよね。
よく聞くでしょ?『ピンチはチャンス』って言葉。
一見、不幸に見える出来事にも、凄い贈り物が隠れてる。
病気に無縁な、日頃健康な人でも、
風邪で熱が出たり、食あたりで腹痛に苦しんだり、
腰を痛めて、動けなくなったりすることがある。
そんな一時的な痛みの体験でも、
人の優しいに敏感になる時があるでしょ?
その時、健康な自分が、日常どれだけ幸せをもらってるか、
人の優しさがどんなに暖かいか、
一時的だけれども、わかるセンサーをもらえるのね。
病気に限らず、日頃の生活の中で、辛い体験をしていても、
必ずそこに、贈り物が隠れているんだと覚えておいてね。