あられの日記

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さぬき郷土食あん餅雑煮

2009年11月11日 05時39分03秒 | おいしい&スイーツ
四国学院大学カルチュラル・マネジメント学科の授業の一環で発行されている「interest」の最新通巻8号が届いた。
今回の特集は3つ。
香川県下「あん餅雑煮」分布調査&空海の顔190面&スシ太郎の大冒険! です。
さて雑煮。
つまりお正月限定のお料理。
しかも、日本全国各家庭で作られる料理。いただくのも我が家の家族のみ!という極めて珍しい料理なのですっ!!
と力説してみました~。
何を興奮しているかと言えば、雑煮は極めていただく人を選ぶんですよ。あんまり他の家で雑煮をおよばれしたりしないんです。
つ~ま~り~!!
大概の日本人は我が家の雑煮はいたって普通と思い込んでます。
つーか、疑問すら感じない…。
ですが…。
新婚さんとなったお嫁さんが、始めてダンナ様の実家で作られている雑煮を見て凍り付く!!などという現象が起るのですよ…。
私も、嫁入り先の雑煮を始めて見た時は衝撃でした!!
私ら夫婦はどっちも香川県出身なので、コアの食材のもちがは「白色の丸餅の餡入り」なのは同じです。
が!!
中味が…。
あん餅の中味がっ!!
塩餡だったんですよ…。

それは嫁入り先の祖母の出身地が香川県の大野原町ということに起因してます。
んで、今回のインタレストですよ。
あ~、ようやく本題と繋がった。

図を見ていただくとわかるのですが、香川県のあん餅雑煮分布図です。
赤丸はあん入り餅の雑煮を食べている家。
青丸はあんなし餅の雑煮を食べている家。
緑丸は塩餡入り餅の雑煮を食べている家。
ええ、そうなんですよ。
そもそも餡入り雑煮自体、日本でもまれな食材な訳だ。
その香川において、塩餡入りの餅を食べているのは香川県の西讃地方のみ。コアな言い方ですると、豊浜町と大野原町のみ。ぽつりぽつりと観音寺や詫間あたりにあるのはおそらく引っ越したか嫁入りして地元の食文化を持ち込んだと思われる…。
嫁入り先の雑煮はひょっとして、日本でもとっても珍しいものだったのかもしれん…。
ちなみに、雑煮のコアは餡餅ですが、汁は白みそでした。これも私の実家はすましなので違ってて、具材も違ってた。最早、同じ雑煮という名前の料理でくくってもいいものか…。
あなたの家の普通だと思っている雑煮も、ひょっとしたら日本で唯一我が家のみでしか食べられていない貴重な郷土食なのかもしれません。
本当にある恐ろしい話(笑い)だったりして…。
笑えない…。

あ!
ちなみに、わたしのペンネームのあられは実家の「あられ屋」から来てまして、あられ屋は年末になると餅屋に変身するのです。
当然、あん餅も生産してます。
なので、塩餡入りの餅の存在はかろうじて知ってました。
が!
あられ屋をして、塩餡入りの餡餅は注文生産でした。
コアな豊浜町&大野原町でも今や年配…お年寄りにしか需要はありません。
もし年末年始にさぬきうどん喰いに訪れたならば、ぜひ一度香川の郷土食の餡餅雑煮を食べてみて下さい。
自慢にはなりませんが、話のタネにはなりますから!

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