荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

さくらんぼの収穫

2019年05月10日 | 散文

 

先日都内某所で色付きかけたさくらんぼを見ました。

そろそろ良いんでないかいって、確認に行きました。わあ!熟れている!!

 

しかもこんなに沢山!

 

実を摘むとホロリと採れました。口に入れると、期待より甘くはないけど、ちょっと野趣があって美味しいです。採れたてだし・・・

 

電車の通過を見ながら数粒摘みます。美味い(o^~^o)

 

そうしたら知らない小母さんがやって来て言います。「採って食べて良いわよ」

もう食べてるとは言えません。ちょっと後ろめたいですが、そもそも誰だろう?

彼女が話を続けます。「これ佐藤錦だから」「えっ!?なんでそんな事知っているんですか?」「夜店で買ったのよ。佐藤錦の苗をね。そうしてここに植えたのよ。もう30年になるのよ。肥料も手入れもなんにもしないのに毎年実が成るのよ。今年は特別に沢山よ」

 

「ほら、食べなさいよ」と剪定挟で枝を切ってくれます。

 

写真に撮ると、「枝振りが良くて実が多いのが良いわよねえ」とまた切ってくれます。

 

やっと落ち着いてきた私に事情が掴めました。この小母さんが都電の線路脇の土地に佐藤錦の苗を植えて、毎年熟して来るとこうやって剪定鋏で切り取って食べていたようです。

毎年熟したかなと思って行ってみても、いつも高い枝に少し残っているだけでした。なるほど、こういう事だったのですね。今年は私が訪れたタイミングが良かったのですね。

東京下町では、河川敷や線路脇に茄子やトマトや白菜や葱や枇杷や桃や葡萄などを、沿線の住民が自分宅の前の空地(ホントは国や東京都や運営会社のもの)に植えるのです。当たり前のように洗濯物も干します。でも、都電ではここの他に例を見ません。

 

とうとう小母さんは家に取って返して新聞紙を持って来て、バサバサと佐藤錦の枝を切りました。

 

私に「これに包んで持って帰りなさいよ。枝に付いたまんまのさくらんぼのなんて滅多に食べられないわよ」と言います。躊躇していたらガサガサと新聞紙に包んで渡してくれました。セロテープまで持って来て・・・ 私も共犯にされた気持ちですが、「毒を食らわば皿まで」と開き直りました。これがそうです。

 

 

新聞紙を開くと、、、これが今年の収穫です。そして、初物の佐藤錦です。立夏の味ですかね。

 

 

今日28℃の東京を3時間かけて帰ったらぐったりしていたので、こぼれた実だけ食べてバケツの水に浸けてやりました。そうすると瑞々しい葉の緑とサンゴ色の実が生き返りました。こうなると、食べるのが惜しい・・・

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

池之端の井戸にも季節は巡る。

2019年05月10日 | 散文

 

久しぶりにやって来ました。池之端の井戸がある路地です。

 

季節感の無いこの路地にも季節は巡ります。

 

路地の隅にも緑が増えています。

 

 

井戸の一角全体が緑色です。

 

 

井戸の向こうも緑色です。

 

 

何故かポンプの蛇口も緑色の手拭いで、タワシが置かれて、ここに人の暮らしがある事が確認できます。

 

いつものように反対側からも眺めます。

 

 

緑が豊かです。

 

やって来た路地の奥も緑です。

 

でも、(昨年9月撮影)この木は枯らしちゃったのですね。

 

残念です。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上野動物園旧入り口の風景

2019年05月10日 | 散文

 

新緑の上野動物園旧入り口へ行きます。右手は東京都美術館です。

 

旧切符売り場です。

 

 

 

動物園と美術館の間を行きます。

 

 

 

旧入り口です。

 

新緑の下を行く二人です。

 

好い季節です。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伊豆栄梅川亭の新緑/2019年

2019年05月10日 | 散文

 

沈黙の新緑です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見上げます。

 

曇り空です。

 

銀杏です。

 

もみじです。新緑の空です。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする