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COUNT ME IN 魂のリズム

2024-05-12 00:11:20 | 映画
ヒューマントラストシネマ渋谷で「COUNT ME IN  魂のリズム」を見てきました(この映画館での上映は終了しています)。

ドラムそしてドラマーにフォーカスを当てたドキュメンタリーです。ありそうでなかった待望のドラム映画、錚々たるドラマー達が登場しています…アイアン・メイデンのニコ・マクブレイン、ポリスのスチュワート・コープラント、レッチリのチャド・スミス、クイーンのロジャー・テイラー…彼らが自身のルーツやドラム愛について熱く語ります。ドラマーではない自分ですら見ているうちに高揚してくるような映画でした…(以下、ネタバレ気味です)。

ドラマーさんが自らを語るのを聞く機会って意外と少ないので、なかなかに新鮮でした。やはり、子どものころからお鍋類を叩いていた人が多かったことが判明。この映画で何より印象深かったのが、ドラマー達が初めてドラムを手に入れた時の狂喜乱舞ぶりです。登場するのはほぼロック・ドラマーですが、ジャズの影響を受けている人がけっこういましたね。ニコ・マクブレインがドラムにハマったきっかけが、ジョー・モレロだったいうのは意外でした…テイク・ファイブに惹かれたらしいです。また、リンゴ・スター、チャーリー・ワッツ、ジョン・ボーナム、キース・ムーン、ジンジャー・ベイカーなどはプロのドラマーにとっても凄いドラマーだということも分かりました。そして、ドラマーが自分の楽器に誇りをもっていることも…ギターソロが止まっても客は大丈夫だけれど、ドラムが止まったら客は足がもつれる、と言ってる人もいました。言われてみれば確かにそうかも…。かと思えば、ライヴ後に倒れたら成功、というパンク・ドラマーも。この映画には、シンディ・ブラックマン・サンタナをはじめ、女性ドラマー達も登場します。差別的な扱いを受けることがあっても、「演奏で黙らせる」彼女たちは凛々しくもかっこよかった…。

「ドラムなしには生きられない」「叩きながら死ぬのが夢だね」…ドラマーさん達のドラム愛の話を聞いていると、こちらまで胸熱になってしまいます。ドラマーって他の楽器の人よりも楽器の愛し方がストレートというか…叩いて音を出す、というドラムの喜びが、人間の本能に近いところにあるせいかもしれません。

そんなわけで、縁の下の力持ちの役割を果たすことが多いドラマーに関する貴重な映画でした。企画してくださった方、GJです。次はぜひ、ベース編とか作ってくれないかなぁ…。
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