TOTOギャラリー・間で「藤村龍至展 ちのかたち」を見てきました(この展示は既に終了しています)。
不肖わたくし、藤村氏のことは知らなかったのですが、ちょくちょく拝見しているブログで紹介されていたり、新聞でも取り上げられていたりするのを見て興味を持ち・・・で、行ってまいりました。
建築を人より遅く学び始めた藤村氏は、「設計を少し自覚的に学ぶ必要があった」のだそうです。「コンテクストが読めない現代の状況でより確かな解に近づくための方法」が「3人寄れば文殊の知恵」=より多くの知恵を集めること、なのだとか。平凡な意見の集合がひとりの天才を超えるかも?って、なんだかわくわくしますが・・・。それにしても、ちのかたちの「ち」とは知なのか、地なのか。
「Archives_2011-18」は福島原発エリアの7年間の記録写真を2分7秒に凝縮した映像。この7年間が2分・・・非常に奇妙な感覚にとらわれます。3階にはBuilding K、家の家、Apartment、つるが島中央交流センター、すばる保育園などの模型が展示されていました。かと思うと画像検索によって得られた画像をもとに椅子を設計するという“G chair”も。思わず触ってみたくなるようなそのフォルム。4階には実際の建物の映像が上映されていました。これが面白かったです。特に「すばる保育園」が好きだったかな・・・こんな保育園にわが子を通わせてみたいものです。「OM TERRACE」もユニーク。東京郊外の駅前にあるトイレとレンタサイクルのポート、屋上広場からなる小さな公共施設ですが、このコンパクト感がたまらない。作品はどれもシンプルな造形なんだけれど、ここから何かが始まりそうな、そんな期待感を抱かせてくれます。建築は社会で人と人との関係性を生み、そして育てる場所なのかも、ということを思わされます。
会場には「雨のみちデザイン」の増刊号も置いてあったのでもらってきました。藤村氏のインタビューが掲載されていたのですが、これもまた興味深かったです。「計画と設計」「理論の議論」・・・ソーシャルアーキテクトを社会に根付かせる活動をしていきたいということです。
ところで、不肖わたくし、ギャラリーデビュー(?)が、このギャラリー間での安藤忠雄展でした。あれからもう何年も何年も経ってしまいましたが、今になって、ここで藤村氏の作品を眺めていると何だか不思議な因縁めいたものを感じてしまいます。これからも、ギャラリー間さんには、日本の若い建築家を見守り続けていただきたいものです・・・。
不肖わたくし、藤村氏のことは知らなかったのですが、ちょくちょく拝見しているブログで紹介されていたり、新聞でも取り上げられていたりするのを見て興味を持ち・・・で、行ってまいりました。
建築を人より遅く学び始めた藤村氏は、「設計を少し自覚的に学ぶ必要があった」のだそうです。「コンテクストが読めない現代の状況でより確かな解に近づくための方法」が「3人寄れば文殊の知恵」=より多くの知恵を集めること、なのだとか。平凡な意見の集合がひとりの天才を超えるかも?って、なんだかわくわくしますが・・・。それにしても、ちのかたちの「ち」とは知なのか、地なのか。
「Archives_2011-18」は福島原発エリアの7年間の記録写真を2分7秒に凝縮した映像。この7年間が2分・・・非常に奇妙な感覚にとらわれます。3階にはBuilding K、家の家、Apartment、つるが島中央交流センター、すばる保育園などの模型が展示されていました。かと思うと画像検索によって得られた画像をもとに椅子を設計するという“G chair”も。思わず触ってみたくなるようなそのフォルム。4階には実際の建物の映像が上映されていました。これが面白かったです。特に「すばる保育園」が好きだったかな・・・こんな保育園にわが子を通わせてみたいものです。「OM TERRACE」もユニーク。東京郊外の駅前にあるトイレとレンタサイクルのポート、屋上広場からなる小さな公共施設ですが、このコンパクト感がたまらない。作品はどれもシンプルな造形なんだけれど、ここから何かが始まりそうな、そんな期待感を抱かせてくれます。建築は社会で人と人との関係性を生み、そして育てる場所なのかも、ということを思わされます。
会場には「雨のみちデザイン」の増刊号も置いてあったのでもらってきました。藤村氏のインタビューが掲載されていたのですが、これもまた興味深かったです。「計画と設計」「理論の議論」・・・ソーシャルアーキテクトを社会に根付かせる活動をしていきたいということです。
ところで、不肖わたくし、ギャラリーデビュー(?)が、このギャラリー間での安藤忠雄展でした。あれからもう何年も何年も経ってしまいましたが、今になって、ここで藤村氏の作品を眺めていると何だか不思議な因縁めいたものを感じてしまいます。これからも、ギャラリー間さんには、日本の若い建築家を見守り続けていただきたいものです・・・。