ユーロスペースで「ロイヤル・コンセルトヘボウ オーケストラがやって来る」を見ました(この映画館での上映は既に終了しています。)
この映画は、ロイヤル・コンセルトヘボウが2013年、設立125周年記念に、1年で50公演を行うワールドツアーを行った時の模様を収めたオーケストラ・ロード・ムービーです。(以下、ネタバレ気味です。)
とは言っても、鑑賞してからけっこう時間が経ってしまったため記憶が少々あいまいなのですが・・・映画は団員や観客へのインタビュー、演奏シーンによって構成されています。ブルックナーの交響曲第7番で、一時間に一度の出番のために待ち続ける打楽器奏者、ショスタコーヴィッチの交響曲第10番にてコントラバスがメロディーを奏でる件について熱く語るコントラバス奏者など、どちらかというと地味めなポジションにいるメンバーのことが取り上げられているのが興味深かったです。観客の立場はさまざまです。自分を守るために音楽を必要とするアルゼンチンのタクシードライバー、音楽だけが生きがいと語る南アフリカの少女、スターリンとヒトラーによって2度にわたり収容所を経験し、音楽を心の支えに生きてきたロシアの老人。マーラーの「復活」と老人の涙・・・。
映画にはオーケストラのリハのシーンなども。カメラが入っているというのもあるのかもしれませんが、思いのほか和やかな感じでした。もっとぴりぴりしてるのかと思ってましたが・・・何かやらかせば、ぴしーって冷たい視線がとんでくるような。メンバーも穏やかそうな方が多かったです。こういうのってやはり音にも出てくるものでしょうか。指揮棒の役割の説明とか、笑えたなあ・・・。
年齢も立場も、背負っているものもさまざまだけれど、音楽を愛する人々は世界中にいる・・・ことを、映像を通して確かめられたのは、音楽好きの端くれである自分にとっても、とても心強いものでした。ところで、この映画のキャッチフレーズは「聴く者が、人生を重ねる時、音は初めて音楽になる」。まさに言い得て妙ですね・・・。
この映画は、ロイヤル・コンセルトヘボウが2013年、設立125周年記念に、1年で50公演を行うワールドツアーを行った時の模様を収めたオーケストラ・ロード・ムービーです。(以下、ネタバレ気味です。)
とは言っても、鑑賞してからけっこう時間が経ってしまったため記憶が少々あいまいなのですが・・・映画は団員や観客へのインタビュー、演奏シーンによって構成されています。ブルックナーの交響曲第7番で、一時間に一度の出番のために待ち続ける打楽器奏者、ショスタコーヴィッチの交響曲第10番にてコントラバスがメロディーを奏でる件について熱く語るコントラバス奏者など、どちらかというと地味めなポジションにいるメンバーのことが取り上げられているのが興味深かったです。観客の立場はさまざまです。自分を守るために音楽を必要とするアルゼンチンのタクシードライバー、音楽だけが生きがいと語る南アフリカの少女、スターリンとヒトラーによって2度にわたり収容所を経験し、音楽を心の支えに生きてきたロシアの老人。マーラーの「復活」と老人の涙・・・。
映画にはオーケストラのリハのシーンなども。カメラが入っているというのもあるのかもしれませんが、思いのほか和やかな感じでした。もっとぴりぴりしてるのかと思ってましたが・・・何かやらかせば、ぴしーって冷たい視線がとんでくるような。メンバーも穏やかそうな方が多かったです。こういうのってやはり音にも出てくるものでしょうか。指揮棒の役割の説明とか、笑えたなあ・・・。
年齢も立場も、背負っているものもさまざまだけれど、音楽を愛する人々は世界中にいる・・・ことを、映像を通して確かめられたのは、音楽好きの端くれである自分にとっても、とても心強いものでした。ところで、この映画のキャッチフレーズは「聴く者が、人生を重ねる時、音は初めて音楽になる」。まさに言い得て妙ですね・・・。