ネコとイヌとトリ

2017年06月12日 13時21分11秒 | 黒猫のひとりごと

                  ――  ・・・

                                        ォォォォ  ・・・・・

                    チュチュン ♪

キッチンはにぎやか・・・

お日様が来て、みんな起きて来たのである。

崖で見張りの手伝いをしていたレトリバーも、戻って来てくつろいでいる。

         

しまネコも横で、一緒に転がってる。

「・・・」

ちょうどいいのだ。

しまネコは寝ている訳ではないし、レトリバーの上での合図をみせるのだ。

            

「ニャ~」

背中にのるよ。

「・・・クゥン」

くつろいでいるレトリバーの背中に、僕はのる。

                            パチ

シッポで合図すると、レトリバーは起き上がった。

人はたくさん。

僕の合図で、みんなをよけながら進むのだ。

「?」

しまネコはレトリバーが起きたから、頭を向けて注意を向けている。

「・・・」

まず、右前足で合図を送って右に曲がるのだ。

                       ――   パタタ

「チュ♪」

ニャ

僕が合図を送る前に、マヒワが飛んできた。

僕の頭の上。

レトリバーのシッポから僕のシッポを伝って、跳ねてくることもできたのに。

         ツン ♪

マヒワが僕の頭に前進の合図。

                    パチ

僕は前足で、レトリバーに前身の合図をする。

「クゥン」

               

すると、レトリバーは歩き始めた。

「♪」

「♪」

うれしい。

                ツン

             パチ

前にゴムさんがいるから、マヒワの合図を伝えてレトリバーが右に曲がる。

                   

「ミャ~」

しまネコが床でそれを見ている。

「仲がいいのね」

上から、ゴムさんの声。

              ツン

                         パチ

こんどは左に曲がって、ゴムさんをよける。

「・・・」

レトリバーは、マヒワが最初に合図を出しているのは気付いていないと思う。

ふふん。

           クゥ ♪

下にチワワ。

僕らを追ってる。

「わざわざここまでするなんて、すごい財宝なのかな」

「そうなんじゃない」

       ゴン

「?」

僕らをみながら歩いていたから、チワワがウェーブさんにあたった。

              ツン

                         パチ

僕はよそ見していても平気である。

マヒワがちゃんと前を見て指示をくれるのだ。

それをレトリバーに伝えるだけだから、楽である。

前見ないでいいし、歩かないでいいのだ。

人が多い。

でも、上手くすり抜けるのだ・・・・

                 チュ ♪

                                                     ォォォォ  ・・・・

                      ――  ・・・

         クゥ