朝から

2017年03月05日 23時46分52秒 | 黒猫のひとりごと

      ニャニャ ニャッ ニャ~~ ♪  ニャニャ ニャニャニャニャ ♪

                     ピピピッ  チュ  ♪

                                    ピチュピチュピチュ  ♪

                     ニャニャニャッ ニャ~~ ♪

                               ニャ~~  ニャ~~ ニャニャニャ ~~~~  ♪

僕は、閉じていた目を開ける・・・

       ミャ~ ♪ チチチッ チ  ♪    チュッチュチュ~~  ♪

                     ピピピピィ ♪       ミャ ミャミャ ~~  ♪

                               クゥ ♪   

                           ニャ ♪ ニャニャニャ ニャニャニャ ニャニャニャ ニャ ♪

「キュゥ♪」

子クマが鳴いた

僕らの朝のコーラスを聞いたからである。

「ミャ♪」

「キュ♪」

耳ネコとポメラニアンも喜んでいるのだ。

空箱に入れて、バレッタさんが外に連れて来てるのである。

                パチチ  ・・・

                                                  ァァァァァ  ・・・・・・

昨日からずっと雨。

屋根タープの下には、森の小鳥たちが遊びに来てる。

マヒワも出ていて、一緒にネココーラスを披露したのだ。

上向きシッポを下ろす。

       モグ  モグ

「・・・・」

たき火の横で、男がウインナー入りのパンをたべてる。

サラダやスモークサーモン入りのもあるのだ。

リフや斧さんと、朝から何度も水くみに行ってた。

         

「霧で見えにくいね・・・」

ハットさんはイスに座って、マリオットさんと画面を見てる。

「また、小屋の辺りが孤島になってますね」

「うん」

              ト  ・・・

大タープには、人が出て来てはどっか行く。

コックさんとカールさんが来る。

「リフ」

「・・・はい」

リフを呼んだみたい。

「荷台の箱の中身を調べるから、手伝ってくれる?」

「うん・・・」

「・・・・」

男が見てる。

          

「・・・俺かリフに聞けば分かるから、調べる必要はないよ」

こっち来た。

「誰でもすぐにわかるように、箱に番号を付ける」

「中身と量は、タブレットで管理するんだ」

「・・・・」

「専用のタブレットはトレーラーのキッチンに置いておくから、食べたらちゃんと減らせよ」

「どのくらいここにいるか分からないから、食料の管理はちゃんとやることになったんだよ」

「・・・そう」

               ジャリ

コックさんたちにリフが加わって、荷台の方に去った。

「お前も手伝ってくれるか?」

「ァゥ」

                  ―――

斧さんも連れて行くみたい。

「・・・大変そう」

「箱、多いからね」

「時間かかりそう」

「・・・あの量だと、思ってる様には管理できないんじゃないかな」

「そうだね」

男は去るコックさんたちを見ているだけ。

「・・・」

心配はないのだ。

秘密のゴミ袋は、すでに隠してある。

マグネットも。

昨日、男は寝る前にゼリーとかリンゴを漁っていた。

たべるのかと思って、僕とメジロは横で見ていたのだ。

そしたら、箱ベッドの下とかに隠してた。

手ごわいコックさんに対抗するために、残っている量をごまかす気なのだ。

       

「どう?」

グリとヘテロが出て来た。

「前と同じで、小屋は水に囲まれてる」

「東の森とはつながってるから、川沿いに崖の下には来れると思うよ」

「来るの大変だろうけどね」

グリがハットさんの画面を見た。

「トラック狭そう・・・」

「この雨なら壁をつくれそうですから、僕らは少しずつ運んでおきます」

「・・・後で手伝うよ」

「マロックさんは、水くみや見張りをお願いします」

            ジャリ

ヘテロが去る。

「ニャ~」

僕が鳴くと、こっち見て手で返事した。

左右で目の色が違う。

オッドネコも。

僕は箱をみる。

ポメラニアンと耳ネコは仲がいい。

バレッタさんの注意をそらして連れ去るにも、2匹一緒には難しいのだ。

「クゥ♪」

チワワの協力が必要である。

撫でられて、目が細くなってる。

今は無理。

            ―――

僕は大倒木の枝に向かう。

ネコダンスしよう・・・・

              パチチ  ・・・

                                           ァァァァァァ  ・・・・・・

                        チュ  チュン  ♪