ニャニャ ニャッ ニャ~~ ♪ ニャニャ ニャニャニャニャ ♪
ピピピッ チュ ♪
ピチュピチュピチュ ♪
ニャニャニャッ ニャ~~ ♪
ニャ~~ ニャ~~ ニャニャニャ ~~~~ ♪
僕は、閉じていた目を開ける・・・
ミャ~ ♪ チチチッ チ ♪ チュッチュチュ~~ ♪
ピピピピィ ♪ ミャ ミャミャ ~~ ♪
クゥ ♪
ニャ ♪ ニャニャニャ ニャニャニャ ニャニャニャ ニャ ♪
「キュゥ♪」
子クマが鳴いた
僕らの朝のコーラスを聞いたからである。
「ミャ♪」
「キュ♪」
耳ネコとポメラニアンも喜んでいるのだ。
空箱に入れて、バレッタさんが外に連れて来てるのである。
パチチ ・・・
ァァァァァ ・・・・・・
昨日からずっと雨。
屋根タープの下には、森の小鳥たちが遊びに来てる。
マヒワも出ていて、一緒にネココーラスを披露したのだ。
上向きシッポを下ろす。
モグ モグ
「・・・・」
たき火の横で、男がウインナー入りのパンをたべてる。
サラダやスモークサーモン入りのもあるのだ。
リフや斧さんと、朝から何度も水くみに行ってた。
ト
「霧で見えにくいね・・・」
ハットさんはイスに座って、マリオットさんと画面を見てる。
「また、小屋の辺りが孤島になってますね」
「うん」
ト ・・・
大タープには、人が出て来てはどっか行く。
コックさんとカールさんが来る。
「リフ」
「・・・はい」
リフを呼んだみたい。
「荷台の箱の中身を調べるから、手伝ってくれる?」
「うん・・・」
「・・・・」
男が見てる。
ト
「・・・俺かリフに聞けば分かるから、調べる必要はないよ」
こっち来た。
「誰でもすぐにわかるように、箱に番号を付ける」
「中身と量は、タブレットで管理するんだ」
「・・・・」
「専用のタブレットはトレーラーのキッチンに置いておくから、食べたらちゃんと減らせよ」
「どのくらいここにいるか分からないから、食料の管理はちゃんとやることになったんだよ」
「・・・そう」
ジャリ
コックさんたちにリフが加わって、荷台の方に去った。
「お前も手伝ってくれるか?」
「ァゥ」
―――
斧さんも連れて行くみたい。
「・・・大変そう」
「箱、多いからね」
「時間かかりそう」
「・・・あの量だと、思ってる様には管理できないんじゃないかな」
「そうだね」
男は去るコックさんたちを見ているだけ。
「・・・」
心配はないのだ。
秘密のゴミ袋は、すでに隠してある。
マグネットも。
昨日、男は寝る前にゼリーとかリンゴを漁っていた。
たべるのかと思って、僕とメジロは横で見ていたのだ。
そしたら、箱ベッドの下とかに隠してた。
手ごわいコックさんに対抗するために、残っている量をごまかす気なのだ。
ト
「どう?」
グリとヘテロが出て来た。
「前と同じで、小屋は水に囲まれてる」
「東の森とはつながってるから、川沿いに崖の下には来れると思うよ」
「来るの大変だろうけどね」
グリがハットさんの画面を見た。
「トラック狭そう・・・」
「この雨なら壁をつくれそうですから、僕らは少しずつ運んでおきます」
「・・・後で手伝うよ」
「マロックさんは、水くみや見張りをお願いします」
ジャリ
ヘテロが去る。
「ニャ~」
僕が鳴くと、こっち見て手で返事した。
左右で目の色が違う。
オッドネコも。
僕は箱をみる。
ポメラニアンと耳ネコは仲がいい。
バレッタさんの注意をそらして連れ去るにも、2匹一緒には難しいのだ。
「クゥ♪」
チワワの協力が必要である。
撫でられて、目が細くなってる。
今は無理。
―――
僕は大倒木の枝に向かう。
ネコダンスしよう・・・・
パチチ ・・・
ァァァァァァ ・・・・・・
チュ チュン ♪