タッ タ
ザヮヮヮヮヮ ・・・・・・
ピチュン
カサ
枝のあいだから見る・・・
大タープの近くの、大きな倒木である。
たくさん枝が伸びていて、それが支えているから幹は浮いてる。
上は森が切れてるから、お日様の光がよく届く。
でも霧でモヤモヤしてる。
周りは葉っぱがあるから、線みたいな光。
ト トン ♪
音。
霧でぼやけているけど、小鳥が跳ねているのだ。
「・・・」
ダンス先生かな。
「・・・踊ってるね」
ニャ
僕の耳の上から、声。
「・・・」
プルームさん。
身をかがめて、僕の後ろで一緒に見てる。
練習の邪魔をしないように、静かにする必要があるのだ。
ペチ
シッポでほほにタッチして、プルームさんに伝える。
「♪」
ト トトン ♪
ピピチュ ♪
ザヮヮヮヮ ――――
音が止んだ。
クチバシが上をみてる。
「・・・」
お日様を見ているのだ。
「♪」
プルームさんは、僕の背中をさわる。
ちゃんと見てるのかな。
―――
僕の背中を両手で挟んだ。
手がひんやりしてる。
耳のうしろに息。
顔が近くにあるみたい。
他にも跳ねる小鳥がいる。
クチバシが上向いてる。
みんなお日様を見てるのかな。
ポカポカする。
耳をうごかす・・・・
ピ ピ ピ
ヮヮヮワワ ・・・・・
ニャ