ヒア

2017年01月18日 13時56分50秒 | 黒猫のひとりごと

                タッ タ

                                           ザヮヮヮヮヮ   ・・・・・・

                          ピチュン

      カサ

枝のあいだから見る・・・

大タープの近くの、大きな倒木である。

たくさん枝が伸びていて、それが支えているから幹は浮いてる。

上は森が切れてるから、お日様の光がよく届く。

でも霧でモヤモヤしてる。

周りは葉っぱがあるから、線みたいな光。

                 ト  トン  ♪

音。

霧でぼやけているけど、小鳥が跳ねているのだ。

「・・・」

ダンス先生かな。

「・・・踊ってるね」

ニャ

僕の耳の上から、声。

「・・・」

プルームさん。

身をかがめて、僕の後ろで一緒に見てる。

練習の邪魔をしないように、静かにする必要があるのだ。

   ペチ

シッポでほほにタッチして、プルームさんに伝える。

「♪」

                     ト   トトン  ♪

            ピピチュ ♪

                                                ザヮヮヮヮ  ――――

音が止んだ。

クチバシが上をみてる。

「・・・」

お日様を見ているのだ。

「♪」

プルームさんは、僕の背中をさわる。

ちゃんと見てるのかな。

          ―――

僕の背中を両手で挟んだ。

手がひんやりしてる。

耳のうしろに息。

顔が近くにあるみたい。

他にも跳ねる小鳥がいる。

クチバシが上向いてる。

みんなお日様を見てるのかな。

ポカポカする。

耳をうごかす・・・・

                                  ピ ピ ピ

                                                ヮヮヮワワ  ・・・・・

                      ニャ