「殺人と同じ」行為として裁かれることを、少なくとも期待したい。
頭に来て、前後の見境もなくわずかな自制心を失う現代人は、非常に多い。「切れる」というのは、脳の回路に欠陥をかかえている。それが、成長過程による電磁波の影響か、大量の化学薬品食物の影響か、原因が判明していないだけで、現代文明の落とし穴。
落とし穴にはまってしまった人間は、隔離するか処分するしか、今の所治療法がない。
私も高速道路で同じ目にあったことがある。買ったばかりの3シリーズだったが、BMWをぶっ飛ばして、ゴルフ場に走っていく途中。次々と追い越車線に出たり入ったりしながら、走っていたとき、突然白い商用ライトバンがそれこそ、気が狂ったように私を追いかけてくる。
実にしつこいのだ。で、走行車線に戻ってちょっとスピードを緩めたら、目の前に入り込んで強引に私を止める。高速道路上で止まるのは非常に危険だが、できるだけ左側に寄って止めたら、降りてきて、私の運転席のドアの窓から胸ぐらを掴んでくる。「あぶねえだろう!」などと、私の割り込み走行に腹を立てたことが分かったが、目つきが尋常じゃない。
それほど危険運転をした覚えはないが、私は運転席から動かず、「悪かったね、申し訳ない。」と謝って、相手にしなかったが、相手の勢いは完全な喧嘩腰で「切れて」いた。殴りかかってくることまでしなかったが、襟元をグイグイ締め上げる。しばらく、相手のするままにして動かなかった。で、「もういいだろ、謝るから、勘弁してくれないか。」と言ったら、手を緩めて自分の車に戻って走って行った。
交通量の少ない朝の北陸道だから良かったが、あれで車から出ていれば「暴力事件」に発展している。日本でも、スタンガンや痴漢撃退用の辛子スプレーなど、持参しなきゃ、「切れた」人間の恐怖に対抗できない時代になっているかもしれない。