F(t)麒麟山Racing 女池支部の記録

社会人になって始めた自転車ロードレースの成長の軌跡と、シクロクロス全日本チャンピオンへの道のりを綴るブログ。

ツールド沖縄140km

2012年11月25日 | 大会
140キロの部
7人のゴールスプリントで4位入賞



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【作戦】
・ゴールへは単独逃げか少人数スプリント
・後半は登りが少なく中盤までに人数を絞りたい
・練習不足から、体力的には100キロ相当がデッドライン
・ポイント的な攻撃しかできないので、普久川ダム2回、高江、羽地ダムの登りに集中

【レース】
スタートしてすぐにダムの登りに入る140キロコース。攻めるにしても、維持するにしても前よりの位置取りは重要。さらに登りの手前にトンネルがあり、昨年に落車があったと聞いていた。このため、スタートしてからスルスルと前方へ。トンネルでは後方から2回落車の音を聞く。トンネル内は音が響いて怖い。

1回目の普久川ダムは10番手ぐらいで序盤を進行。キツくはないがラクでもない。CBのKOH選手もこの辺に居たので、攻めた方が良いんじゃない?と煽る。中盤から少し余裕が出てきたので、先頭に出て攻撃開始。L4下なイメージで、決して乳酸発生域に入らないように。そして長引きはせず、同調する選手とともにが理想。そんな中でKOH選手、東工大を含む数名でペースを維持していく。集団は縦長になっているので、それなりにダメージはあるだろと感じる。ピークが近づき山岳賞に向けて空気が変わる。ラスト1キロから集中して狙いを定めて取りに行く。役員が見えて踏み込んで、アレ?間違った…。東工大君に取られる。やってしまった、2位通過…。

下りは気持ちよく先頭でかっ飛ばしていく。逃げのためでなく、単純に下りを楽しむ。最高に気持ち良し。ワインディングでは集団よりアドバンテージあり。ユル登りに入り、補給を取りながら集団に合流。補給地点ではボトルを取らずに通過。あれ、取っても良いんだね。要項では無いはずだったけど。再び下って集団は30人~40人ぐらい?

ここから2回目の普久川までは回復に注力することに決めていたので、最後尾に下がりmgmgしたりして過ごす。その間に続々と後方から選手が追い付いて来る。明らかに集団のペースが遅い。誰も引きたくないのだろう。分かります。

今回はサイコンメーターの表示を経過時間にした。負荷を時間で管理したいのと、定期的に補給を取るようにするため。30分おきにジェルを確実に補給した。せめてコントロールできるところだけは、万全にする。

2回目の普久川に向けて最後尾から前よりに位置取りを上げる。遠くに国頭の半島が見えるからもうすぐ登りだ。ここと高江の坂はセット。レース展開を左右する勝負所だ。交差点を先頭で入り積極的にペースを上げる。KOH選手ともう一人のCB選手が同調する。クライマーが勝つにはこの作戦しかない。中盤からはアクアタマなgoro選手、中央大学な選手等も加わり7人前後ぐらいで回していく。この時点で、マックススピードな選手が一人逃げているということで山岳賞はなし。ピークを15人ぐらいで通過。理想的な展開となった。

補給ボトルを受け取らずに下って高江の坂へ。みんな疲れているからこそ攻めるべきポイント。登り口で先頭に出て攻撃開始。ここは8分ほどだろうか。ギリギリの負荷で休まずいく。後方は離れている。いや、離れすぎている。これはマズい。食い気のある魚の前に泳ぐルアーのイメージが重要なのだ。射程外の獲物は追わなくなる。逃げるのが目的ではなく、人数を絞ることが目的。ピークで追走5人と合流する。goro選手、中央大学な選手、血痕なジャージの選手、黒いジャージな選手ともうひと選手。KOH選手おらず意外。ここまで狙い通りな展開だ。あとは協調して羽地ダムまで行き、勝負する。

ローテしながら確実に距離を消化していく。残り1時間半ほど。ペースは良いと思う。逃げていたマックススピードな選手を吸収して、7人の先頭集団となる。次第に100キロの選手、ジュニア、女子の選手が多くなり混走の場面が多くなる。ローテにも他クラスの選手が入りペースが上がらなくなってきた。そんな状態が続き、残り1時間ほどになった頃、なんとKOH選手含む10名弱の追走集団に追い付かれてしまう。これには心底落胆したが、追走で脚を使っていることもあるだろうと気持ちを立て直す。

ラスト1時間を切る。羽地ダムが近くなってきた。その手前に100m程度の安部の坂がある。場合によってはここでのペースアップもありかとレース前は考えていたが、この集団の大きさでは効果が小さい。そんなことを考えいると、見覚えのないオレンジゼッケンのライダーが良いスピードで抜いていく。なんのクラスだろ?と思った矢先に大集団がドドドー、と脇から抜いていくではないか。オーベスト、ナルシマ等々を見てようやく分かった。210kmが来たのか。それも集団がこの時点でまだでかく30人ぐらいはいるだろうか。ハッとして210のペースに合わせる。この中に140kmのメンバーが知らぬ間に乗っていくとマズい。程無くして安部の登りに差し掛かり、前方を確認するも黄色ゼッケンは見えない。そしてダム前に向かうラストの平地を経て、最終決戦地の羽地ダムへ。

交差点を右折してから、黄色ゼッケンの選手が行くのが見えた。混走かつゼッケン色が似ているので、相当に注意をしていないと見過ごす可能性がある。しっかりチェックする。210キロとしても最終局面なのでピリピリ。黄色入るな!とお叱りを受けて、ラインを変えてさあ登り。210の白石選手のアタックが凄い。それを追うように全力でいく。すると右側からススーとKOH選手が抜いていく。ここに来てそのペースは辛いが、ここは勝負どころなので全力で追う。そして最初のトンネルの手前で抜き返す。トンネル後の急坂で気配が消えたので、下りも頑張って踏む。が、再び追い抜かれる。210の選手もどんどん集まってきて、またカオスな状態となり最後の名護の平地に入る。ラスト7キロ。

140キロのメンバーを確認すると、アクアタマgoro選手、KOH選手、中央大学な選手など6名が生き残っていた。ほとんどが序盤から動いていた選手たち。そんなメンバーが残った。このまま行くと210との混走のままスプリントとなってしまう。6人で話し合い、210の後ろからスプリント合戦で勝負を決めることにする。このことから、一旦ニュートラルな状態となり、お互いの健闘をたたえ合う。という不思議な光景。ただ、脚の状態はあまり良くなく、攣りそうな気配があった。時々マッサージしながらゴールに近づいていく。ラスト2kmぐらいだったか、後ろから追走集団が来るのが見えた。マズい!取り決めを変更して210より前で勝負することにしてローテでペースを上げる。脚はすでに限界に近付いていた。かなりキツい。と、そこで210の集団がが活性化し、後ろからサイドから一気に塊が飲み込んできた。気づけばラスト1kmでラインは最も左寄り。前方右側ともに全くスペースがなく出られない。140kmの選手は前方に中央大学な選手がいる。なんとかこの選手だけでも抜いてやる、そんな気持ちで道路側溝の上を走り、後ろの選手に接触されながらも、ギリギリのところで中央大学な選手は抜いてゴール。順位は全く分らない。チップ回収のテントで再び健闘をたたえ合い、あれ、1人増えているぞ…。後ろから?もともと集団にいた?その後、アナウンスで順位が流れる。4位…。やってしまった…。

優勝はKOH選手。トレーニングのボリュームをしっかり取っていたし、勝つべき選手が勝ったと思う。悔しさが無いと言えば嘘になるが、確実に自分より努力してきた選手が勝ったという点において、とてもスッキリした感じだった。
2回目の沖縄は、しっかりと勝負できた。初冬の寒い中、練習に付き合ったくれたメンバーには本当に感謝したい。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (いさ)
2012-11-27 07:24:35
入賞おめでとう!同じ「頭痛持ち」の誇りです!
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140km (黒い選手)
2012-11-27 18:55:48
ネットを探索してたどり着きました。

先頭集団でご一緒させて頂きました、黒い選手です。当方は最後、スプリントで6位になりました。自分は中央大学の選手の右隣にいて、彼の左側を貴殿が駆け抜けていったのをよく覚えています。それにしても途中の登りの強さには負けました。羽地では切れそうになってしまい、意地だけで付いて行きました。

最後のぐだぐだが残念でしたが、楽しい140kmでした。改めてありがとうございました。またどこかでお会いしたときは、お手合わせお願いいたします。
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ひとまず、お疲れ様でした! (ham)
2012-11-27 22:37:06
入賞おめでとうです!不十分な練習環境下できっちり結果を残してくるところ流石です。ひとまず、お疲れ様でした(^_^)/
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Unknown (てぃーざき)
2012-11-28 13:07:30
>いささん
いささんも時より訪れる体調不良、辛そうですね。お互いカラダと相談しながらenjoyしていきましょー!

>黒い選手さん
レースではありがとうございました。途中辛そうでしたが、すごい粘りです!中盤からの混走がなければ、違った展開になっていたかもしれませんが、全てを含めてレースですもんね。
またレースでご一緒の際は宜しくお願いします。

>hamさん
寒い中、練習にお付き合いしてもらったおかげで、本番ではなんとか最期まで集中切らさずに走れました!本当にありがとうございました。来シーズンも宜しくです。
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Unknown (ライダーV3)
2012-11-28 16:08:11
お疲れさまでした、
サイパンも頑張ってください。
あったかい所にいきてぇ~(・ω・)ノ
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お疲れ様でした。 (よんぴー)
2012-11-29 07:54:34
レースお疲れ様でした。
会場の受付で声を掛けさせて頂いた者です。
気さくに対応して頂きありがとうございました。レース運びも余裕が有り流石の一言です。体重は私と変わらないのにあのW数は驚異的です。私も冬はモガテン等ローラートレーニングを充実させて少しでも近づける様に頑張ります^^;これからも応援して居ますので頑張って下さい。また、良いトレーニング方法も教えて下さい!
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沖縄140 (ブルーグラス)
2012-11-30 13:21:40
福岡のブルーグラス西山と申します。
私はほぼ単独で追走して残り3kmでみなさん(6人)に追いつきました。
決して隠れて居た訳じゃございません(笑)
みんなが健闘を称えあってる時少し淋しかったです。 
羽地で自分さえ遅れなければと悔やみました。
レース中マークしないといけないと思ったのはKOU様と
中央大とT崎様でした。
登坂力がとにかく突出してました。
それもそのはずですよね乗鞍でM本選手と争ってた人がまさかT崎様だったとは!
みなさんとても強くて気が抜けずロードレースを満喫できました。
私は未熟で道中みなさんに迷惑をかけましたが素晴らしい人達とレースが出来た事を幸せに思います。
T崎様のこれからの活躍を期待しています。
ありがとうございました。
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Unknown (てぃーざき)
2012-12-02 22:07:52
>ライダーV3さん
ありがとうございます。
サイパン行ってきました。当たり前ですが南国でして、地球の広さを感じた次第です。笑
あと世界の壁の高さも痛感しました…

>よんぴーさん
どうもお疲れ様でした。良い天気で最高の沖縄になりましたね。
ローラーは地味なトレーニングで辛いことが多いですが、習慣化し継続すれば必ず力になります。お互い頑張りましょう。

>ブルーグラスさん
はじめまして。130km以上を走って、あそこで単独で追いつくとは驚きです。しかもスプリントまで加われるとは…。レース後にお話する機会はありませんでしたが、またどこかのレースでご一緒する際は声を掛けさせてもらいますね。
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