コラム(55):安保法制成立後の日本(1) 日米関係
安保法制が成立しました。日本の平和と国民の生命が守られる環境が格段に整ってきました。妨害を乗り越えて、辛抱強く成立に尽力された安倍総理をはじめとする関係者を高く評価したいと思います。
安保法制が成立したことで日本を取り巻く環境も大きく変貌してくると思いますので、改めて国際社会と日本の関係や国内情勢について概観してみたいと思います。
日米同盟の価値の拡大
これまでの日米同盟は片務性が強く、共和党のなかには「日本のためになぜ米国の若者が血を流さなければならないのか」という意見がありました。その問題も、安保法制の集団的自衛権の行使が可能となったことでアメリカ側の苛立ちを解消することになりました。
この法案により中国の暴走の抑止が可能になるとともに、日米双方にとってもメリットが大きいものとなりました。
仮に、日本一国だけで国防をまかなうと場合、現在の防衛予算約5兆円の5倍にあたる年間25兆円が必要とされます。これは、実に一般会計予算の1/4に当たります。日米が互いを守りあう事で日本の安全が守られていることを見逃してはなりません。
米軍の海外拠点の司令部は日本に設置され、中東からアジア全域をカバーしています。安保法制が成立しなければアメリカは早々に、グアムまで撤退し世界の警察官の役目を放棄するところでした。日米同盟は国際社会の平和と安定に重要な存在なのです。
安全保障法制の成立によって、日本は国際社会に大きな貢献ができると信じています。
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