赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

トランプをヒトラーに仕立てるメディアの犯罪

2024-03-21 00:00:00 | 政治見解



トランプをヒトラーに仕立てるメディアの犯罪:240321情報


トランプ嫌いの日本メディアではトランプ氏に関する情報にはバイアスがかかっているため真実が見えてきません。米最高裁判決や大統領予備選でのトランプ氏の圧勝劇に関する報道も最初から「違和感」があります。素直に報道すればいいのに、なぜか微妙に誤解を与えるような解釈を加えます。これでは、何も真実がわかりませんので、国際政治学者に解説をお願いして、情報の正常化を図りたいと思います。


1、米・最高裁でトランプ勝利-コロラド判決覆す

コロラド州では予備選挙の名簿からトランプの名前を外してしまうという決断を州の最高裁が去年の12月に下していたのですが、アメリカの連邦の最高裁がそれを覆しました。

3月4日、最高裁でトランプが勝利しました。最高裁でトランプを予備選から排除する判決が違憲であるということで、コロラド州の判決を覆したのです。そして、メイン州とイリノイ州でも同じような判決が出ていたので、当然これも覆ることになると思います。

常識的なことだったのですが、良かったのは9人の最高裁の裁判官が全員一致でコロラド判決を覆したことです。リベラルな人や左翼の人もいるのですが、その人たちから見ても、これはおかしな話だろうということでした。トランプが2021年1月6日事件で反乱を指揮したとか、国家に対する反乱をやった話はないという認識にも繋がっていくと思います。そういったことがベースになってきているのでしょう。


2、予備選、トランプ圧勝

トランプがミシガン・アイダホ・ミズーリの各州で3月2日に連戦連勝という形になりました。

ミシガン州は2月27日に1回予備選挙をやっているのですが、ミシガンでは予備選挙と党員集会の両方をやるのです。そちらでもトランプが圧勝しました。厳密に言うと、アイダホとミズーリは党員集会という形の予備選挙だったのです。

アイダホ州やミズーリ州と言ってもピンとこないと思うのですが、アイダホというとポテトがあります。日本でもプライドポテトやポテトチップはアイダホから買って日本人も食べています。

ミズーリは南部の田舎の州という感じで、アメリカ英語でもミズーリの人をからかうようなセリフがあって「I’m from Missouri ;俺は田舎者だよ」という言葉があるのです。それから「I’m from Missouri show me;俺は田舎者だからうまいことを言われても信じないから実際に見せてほしい=百聞は一見にしかず」という表現もあります。最近はあまり使わないから、今は地域差別と言われるかもしれません。

この勢いでスーパー・チューズデイも圧勝しました。

これをよく考えるとトランプ人気がすごいのですが、これを日本のマスコミを見ていると全くわかりません。なぜトランプ人気がすごいのだろうと疑問を持つような感じになっています。これは常識的な政策を訴えて、みんなに最もだと思われている常識的な政治家だからです。

有権者の多くは、2020年の大統領選不正選挙を認識しているということです。本当はスーパー・チューズデイを待たずにトランプが共和党の候補になることは決まったも同然であります。

しかし、以前も申し上げたように一つ一つ勝ちを積み上げていくことが大事です。その度に地方のキャンペーンをやりますから、トランプ派の人間を共和党の中で11月に上院議員にして下院議員に当選させていくことも大事なことになります。そういう意味で、トランプは一つ一つの戦いを丁寧かつ大事に戦っているのです。

これだけの票がトランプに入っているのに、トランプは2020年大統領選挙で大きな不正があったと言っています。私も同感です。そういう意見の人が多いということであり、トランプが言っているのも最もだと、2020年は負けたけど本当は勝っていたはずではないか、今のバイデンは極めて正当性のない大統領だから、ここで再度トランプに復帰してもらわないといけないと思っているトランプ支持者が多いのです。

トランプに票を入れている人たちは、2020年の大統領選挙で大きな不正があったと考えている多くの人たちがいます。不正選挙を認識しているという人たちです。


3.日本メディアの能力

最近の日本のテレビを見ていると、本当にひどいです。アメリカの大統領選挙に関して、まるでトランプを犯罪者のように扱っています。そして、トランプ支持者は犯罪者に煽られている頭がおかしい人たちといった扱いを受けているのです。要するに、日本のメディア自身が全く事実を認識する能力がなくなっています。アメリカの大手メディアがやっているようなことを、そのまま垂れ流しにしているのです。

日本では産経新聞が保守系ということになっています。産経新聞を読んでいても国際情勢は何もわからないという話を一つしておきたいと思いますが、その中のとある記事でアメリカの大統領選挙を伝えるときに、必ずこういう書き方をするのです。「トランプ氏は敗北した2020年の前回大統領選挙で不正があったとする事実に基づかない主張をしており」と言って、この“事実に基づかない主張”というのが“枕詞”のように使われています。トランプが大統領選で不正があったと訴えていると言えばいいでしょう。

この枕詞は私が見たところ、他の新聞も全て同じような書き方、あるいはラジオやテレビでも同じような言い方をしているのです。これは決まった定冠詞といいますか、枕詞になっています。産経新聞も書いていて、あれだけの証拠が出ているのに不正選挙があった事実が認識できていません。トランプが大統領として11月に当選すれば、当然2020年の大統領選挙でいかに不正があったか具体的に証明するでしょう。そういったことに関して、不正をやった人たちの追及も始まると思います。

そのときに、産経新聞も朝日新聞も読売新聞も日本の各テレビ局もそうですけど、一体どうするつもりでしょうか。そのときは知らぬ顔の半兵衛で、そういう報道をするのでしょう。あるいはトランプが相変わらず大統領になって、前回の2020年大統領選挙で不正があったとする事実に基づかない主張に従って政敵を糾弾しているといった言い方を続けていくのでしょうか。ガリレオ裁判のような感じで地球が回っていることを認めたくないと主張する人たちがいるのは仕方ないです。他人ごとながら、こういう大新聞や大テレビ局はどうするのかなと心配してしまいます。


4.トランプをヒトラーに仕立てるメディアの犯罪

以前、トランプ支持者は白人の年齢層が高い男性たちであって、女性やマイノリティ、若者にも人気がない中で人種差別意識などを根強く持っている高齢の白人男性がトランプ支持者の中核だと言われていました。しかも、ヒラリー・クリントン曰く「トランプ支持者というのは「Deplorables :憐れむべき人たちで社会からもドロップアウトしている敗残者のような人たちが世の中に恨みがあるので、トランプを支持している人たちである」という言い方をしていました。物凄い差別感覚です。

ところが、最近は黒人の支持者もどんどん増えています。ラップをやる黒人に人気のあるアーティストたちの間でもトランプ支持者が続々と増えているのです。ラティーノ(ラテンアメリカと文化的つながりを持つアメリカ大陸の人々)においては、ある信頼できる世論調査によればトランプ支持者の方がバイデン支持者より多くなっています。要は民主党が見捨てられているのです。そして、共和党のエスタブリッシュメントからも見捨てられていて、共和党の中でトランプ革命が今まさに起きています。

共和党が額に汗して働く勤労者の党に生まれ変わりつつあるのですが、そこには肌の色は関係ありません。本当のアメリカ人として統一感のある運動になっています。最近では特に学生、あるいは若者の間でトランプ人気がすごいことになっているのです。

この現象を見て、日本のテレビ局に出ているコメンテーターたちはコメントすることもできません。トランプが若い人たちに人気があると言っていると、何か危険な兆候であるとか、アメリカにおいて危険な右傾化が進んでいるといった言い方しかできないのですが、その若者たちの素直な意見が全く報道されていないです。

彼らは極めて常識的な若者であって、アメリカへの祖国愛があり家族や伝統を大事だと思っている人たちが多いのです。そういう若者たちがトランプ支持にどんどん傾いていて、そういう人口が増えています。今まで言っていた日本のマスコミのトランプ支持者像が完全に崩れているのです。それで説明する言葉が出てなくなっているのではないでしょうか。

トランプを悪い一時期のヒトラーのように例えるようなことしかできないという感じで、日本のマスコミには事実認識能力がありません。彼らは嘘のプロパガンダを自分たちが承知で宣伝しているのかもしれないのですが、見るに堪えない番組が多いです。



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