赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

米中のダーティー・コネクション

2024-03-22 00:00:00 | 政治見解



米中のダーティー・コネクション:240322情報


これは渋いニュースです。米中間のダーティー・コネクションがついに終わりになっています。
ミッチ・マコーネル(米共和党の実力者)という政治家と、中国の汚い関係が切れたというお話を国際政治学者が語っています。



ミッチ・マコーネルはアメリカの上院の方で大変力のある共和党のトップの政治家であります。院内総務と言って共和党の上院議員のまとめ役をやっている人です。はっきり言うと反トランプの人になります。この人の奥さんがチャイニーズです。

この奥さんの妹が経済的実力者だったのですが、その方がとお亡くなりになりました。原因は交通事故ということですが、その辺りを見ていくと、このミッチ・マコーネルの周辺にあった共和党に食い込んでいたり、アメリカの保守陣営に食い込んでいたりした中国のダーティー・コネクションが一掃されつつあることが非常によくわかります。これはアメリカにとって大変良いことです。

これは大変いいことであり、アメリカの経済が健全になります。中国と付き合ってアメリカ人が、何でもすぐ巨額のお金が儲かるというトリックに引っ掛かって、アメリカ人が非常に堕落した側面がありました。チャイニーズは人を取り込むのが上手で、ある意味で賢い人たちですので、その道徳感覚が麻痺してしまったところがあるのです。

10年くらい前の中国に行ったときから上り調子ですから、クイックマネーと言って簡単にお金が儲けられます。そこでアメリカにも変なコネクションができました。それが一番明確になったのが、共和党のミッチ・マコーネルという上院の院内総務で、アメリカの上院の共和党で一番偉かった人です。この人が2月28日に引退すると発表しました。今年の11月の中間選挙で引退して、上院トップの座を降りるということです。

このミッチ・マコーネルの周辺でどういうことが起きたかと言うと、小さなことのようですが結構大きなことだと思いますので、お話をさせてください。

ミッチ・マコーネルは典型的なLINO(名前だけの共和党員/反トランプ)でありつつ、共和党の上院トップです。2月28日に引退を表明しており、奥さんは有名人でイレーン・チャオというチャイニーズ・アメリカンであります・元運輸長官/元労働長官を共和党の政権でやっている大物の女性です。彼女の父が台湾出身ですけど、台湾人ではありません。タイワニーズではなくチャイニーズであって、江沢民の友人だったのです。

そして、戦後たまたま彼は台湾に来たということだと思いますけど、海運会社を作りました。その会社はForemost Group(福茂グループ)というのですが、そこの社長になったのです。この福茂グループという海運会社は中国の5大開運会社の一つで、中国製の物をアメリカに運ぶ貿易で一番活躍した会社として大儲けしています。それは江沢民の友達だからですが、このイレーン・チャオは台湾出身だからと言って台湾独立派ではありません。彼女はどちらかと言ったら国民党派であって、中国や台湾では政治的なことはやっていません。

その父が中国共産党の大物のトップの江沢民と仲良しの友達関係であるため、娘をアメリカに送り込んでその国の政界に入っていったということです。そして、ミッチ・マコーネルは再婚だったと思いますけど、それでイレーン・チャオという大金持ちと結婚しました。今回話題になっているのはイレーン・チャオではありません。

彼女にはアンジェラ・チャオ(趙安吉)という妹がいます。この妹が2月11日に50歳で交通事故に遭って死んでいるのです。具体的に説明すると、初めは車を間違ってバックで運転して池に落ちて溺れ死んだという話がありましたけど、今は酔っ払い運転のトラックに轢かれた話になっています。そのトラックと彼女の車が衝突して死んだと言われていますが、この妹の方が米中間を繋ぐ大きな人脈を持っていたのです。アンジェラ・チャオの人脈=父と仲良しだった江沢民の人脈と言っていいと思います。いわゆる反習近平ということです。

アンジェラ・チャオの旦那さんもアメリカ人だったのですが、ジム・ブライヤーという大物投資家の人と結婚しています。この彼はFacebookの第2位の大株主として、29億ドル相当の株を持っているのです。それから中国の名門精華大学の経営学部の諮問委員会の委員にもなっています。これは当然アンジェラ・チャオの江沢民人脈でなったということです。

この清華大学の諮問委員会の名誉会長は、江沢民政権のときの朱鎔基首相であり、習近平のもとで政敵を汚職問題で逮捕して次々と追放していった王岐山国家副主席は北京大学の諮問委員会の名誉委員でもありました。つまり、中国のエリートクラスが集まっているところです。そこにうまくジム・ブライヤーが入り込んで、北京にIDGキャピタルという投資会社を作りました。このIDGキャピタルはいろんなところに投資して大儲けしたのです。

具体的に言うと、バイドゥーや中国の携帯電話会社のXiaomi(小米)で大儲けをしました。それと同時にここへ中国共産党の幹部の息子や娘の2代目・3代目を集めて、いろんな大儲けをしてやりたい放題やっていたのです。2月9日にブライヤーのIDGキャピタルはアメリカのペンタゴン(国防総省)からブラックリストに載せられてしまいました。

このXiaomiというのは、中国の軍産複合体に所属している会社です。そういうところに一緒に商売しているので「この米中対決時代にお前は向こう側の軍産複合体と一緒にやっている」ということで、IDGキャピタルはペンタゴン(国防総省)のブラックリストに載ったのが2月9日のことであります。その2日後にアンジェラ・チャオが死んでいるのです。

このアンジェラ・チャオは金融の方でも大物でした。元々Bank of Chinaの取締役を2022年の6月22日までやっていたのです。バンク・オブ・ジャパンというと日本の中央銀行ですが、Bank of Chinaは中国の中央銀行ではありません。

中国の中央銀行は中国人民銀行であり、そこが人民元を発行しています。Bank of Chinaというのは、昔の東京銀行のような銀行で外国為替専門の大銀行です。この大銀行で彼女は取締役をやっていて、経営破綻した恒大に巨額の資金をBank of Chinaから融資させていました。この恒大も江沢民人脈です。名前は出てないのですが、とあるアメリカの銀行に1000億ドルもの融資を恒大にさせていたと言われています。このアメリカの銀行が恒大に融資していたのですが、この1000億ドル分に関して自分が重役を務めている会社のBank of Chinaに保証をさせていたのです。

アメリカの銀行が15兆円も融資するのはリスクがあるだろうと言ったら「Bank of Chinaが保証します。駄目なときはうちで払います」ということで出していたらしいです。しかし、恒大はご存知のように破綻してしまいました。Bank of Chinaは2021年の9月から恒大の経営が怪しいということで調査を始めていたのです。つまり、既に2021年の9月にはBank of Chinaの政治的な立ち位置が変わっていたということにもなります。かつては江沢民派だったけど、2021年の9月には習近平派に寝返っていたと考えるのが正しいでしょう。

だから、この恒大への融資は危険なのではないかと言って調査を始めていたということです。それで恒大が破綻したので、二進も三進も行かなくなってしまいました。しかし、先月の2月11日にアンジェラ・チャオは交通事故に遭って死んでしまったということです。それを受けて2月28日には共和党上院の実力者であるミッチ・マコーネルは引退を発表しました。

一連の流れとして、米中間のダーティー・コネクションの一つが共和党に食い込んでいたのですけど、それが見事に崩壊したと言って良いでしょう。これは共和党を腐敗した中国のコネクションから切り離すという点では大変良いことだと思います。もちろん、トランプ陣営にとってもプラスです。これは我々にとっても良いニュースだと思います。

とにかく中国関係でアメリカ人に金を儲けさせて、民主党の方にも共和党の方にもいろんなところに中国共産党が食い込んでいたわけです。その人脈の一つが完全に切り離されました。これは中国における恒大が経営破綻したことと絡んでこのようなことになったのです。

事故死と言っても、いろんなことを考えさせられるアンジェラ・チャオの事故死ではあります。中国のネット報道では、彼女は飲酒運転のトラックと衝突して交通事故で亡くなったと記されていました。別の説では、テスラの最新鋭の電気自動車をバックで運転して池に間違って落ちて死んだという報道もあっています。要するにミッチ・マコーネル引退の背後には、こういう事実があったということです。




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