黒猫のつぶやき

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杉浦法相、死刑署名ゼロ退任 当局と最後まで攻防 (朝日新聞)

2006-09-26 23:06:08 | 司法一般
杉浦法相、死刑署名ゼロ退任 当局と最後まで攻防 (朝日新聞) - goo ニュース

 杉浦法務大臣は、自ら信仰する浄土真宗大谷派の理念などを理由に、最後まで1人も死刑を執行せずに退任することになりましたが、裁判官の判決によって死刑が確定しているのに、法務大臣の勝手な判断でその執行を拒否するのは刑事訴訟法違反であるだけでなく、結局はいたずらに死刑囚の精神的苦痛を大きくするだけです。
 本人は死刑執行拒否を貫いて満足したかもしれませんが、その実は自己陶酔によって自らの職務怠慢を正当化しているだけであり、社会的利益には何ら貢献しません。
 宗教上の理由で死刑執行命令書にサインしたくないというのであれば、はじめから法務大臣就任を辞退すべきでしょう。幸い、次の長勢法務大臣は、きちんと死刑を執行するお考えのようですが。

3 コメント

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Unknown (DEDEKO)
2006-09-27 11:08:55
 制度的に死刑の執行を行政に委ねていること自体が過ちでは? 判決→執行は司法権の役割分担とすべきではないでしょうか。執行に検察官が立ち会うという、折衷的なところがいかにも日本的なのですが・・・
米国でも (みうら)
2006-09-27 21:02:03
州知事とかの命令だと言うことですが。
最悪の法相 (ねどべど)
2006-09-27 22:29:11
杉浦は政治家としても最低ですが,人間としても大いに軽蔑しますね。こういうオナニー野郎が死刑反対派を気取っている限り,良識ある人々の大多数は死刑廃止論に全く耳を貸さないでしょう。