5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

デジ音痴のデジカメ趣味

2009-08-07 21:51:49 | Weblog
帰りの駅頭で、はからずもY氏(南知多在住)に遭遇する。「やあ久しぶり」と、構内のスタバでコーヒー話。たしかに彼とは2年ほどのインターバルがあった。

今や還暦を過ぎた彼だが、外見の様子はよさそう。仕事は以前の専門学校の講師かと尋ねると、そこは去年定年になり、今は名古屋南の公共職業安定所に嘱託身分で勤務しているのだとか。カウンター相談業務だというから、最近の就職事情からして結構忙しいはずだが、あまり辛そうでないところを見ると、適度に要領よく、脱力しながら定時勤務(週末休)をこなしているのだろう。求職が少ない分、就職相談も少ないというわけだ。

余裕のせいか、近頃はデジタル写真の趣味を拡げつつあるといい、カバンからキャビネサイズの紙焼きアルバムを出して見せてくれた。最近の成果だという。何かと見れば、モデル撮影会で撮影した女性モデルのカットばかり。「婦人科が趣味か」と聞けば「?」。どうやら誤解したらしいから、「婦人科といっても産婦人科じゃなく、女性モデルを被写体にすることが婦人科だ」と解説。写真素人のこちらが用語の教え役に廻るようでは、彼のカメラ経験もあまりたいしたことはない。

それでも、デジタルカメラは2台あって、キャノンのEOSとリコーのGRを持っているのだそうだ。「馬子にも衣裳」というべきか、機材の優秀さもあって、見せてくれた紙焼き写真は、なかなかの発色具合である。「写真の構図もなかなか極まってるでしょう」と自賛し、カルチャーセンターの写真教室に通って教わったと云った。

モデル撮影会への参加も、60歳の彼が一番若組のようで、70代の愛好家がいっぱいいるのだそうな。「どうやらカメラ愛好家というより、鼻下長のモデル愛好家ばっかりだろう」と茶化すと、その通りだという返事。君も含めて、みなさん平和で暇なのだ。

パソコンの動きが悪く、折角のデジタル写真が加工処理できずにいるという方向にハナシは動き、こちらも自分のIPODをなかば自慢しながら、「もはや時代は紙焼きを密かにコレクションするのではなく、自分の労作はWEBにアップして、積極的に公開するのが当り前だ」と彼を煽動してみる。しかし、反応は今ひとつ。判っていないのだ。

趣味がデジタル写真だという割りに、結果がアナログ状態でないと安心できないわけだが、案外に団塊世代の彼らには、総じてこうしたデジタル適応力に不足がありそうだ。

こういったオヤジがたんと働く「ハローワーク」は、いつになったら、本当に効率的なデジタル環境に変わるのだろう。経済好調時代の求人方法が経済不調時代の今もそのまま。これでは時に応じた求人求職は望み薄。5日の「多すぎる掲示板」のコラムにも書いたのだが、公職選挙のデジタルシステム化が遅々として進まないのもいわば同根。ハードウエアだけがどんどん進化して、管理職オヤジのアナログ頭は切り替えが出来ずにウロウロしているのが実際のところだろう。

もちろん、これは腹中で思ったこと。彼には「元気でよかった。又合おう。」と笑って分かれた。








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